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【ジャンケットバンク】第160話 本当の勝負が、ここから始まる【ネタバレ】

2024年9月5日

前回までのあらすじ

恋バナで賭場が盛り上がる!?

いえいえ…

イチャイチャしているのは主任たちだけ!

本編あらすじ

https://twitter.com/itch_itch/status/1831346484731838796

獅子神の残り時間は12分、対する黎明は4時間48分。

更にここまですべて黎明が完封しているという状態で迎えた第8ラウンド。

ゲートキーパー側の黎明は「この毒は死ぬまでの時間に余裕を設けるため、わざと弱く作られてる」「だから敬一君は死の直前までちゃんと苦しみ続ける」と話す。

残りの12分 何をどう頑張っても お前の死はもう避けられない
オレに言い残してくれ 短い人生の感想を

黎明に促された獅子神は「オメーらみたいなピカピカには 何かを持っていて欲しかった」と話す。

才能や運、得体の知れないモノのおかげで輝いていて欲しかった。

曖昧なモノで強くいてくれるなら、こちらも曖昧な希望を持てるから。

しかし、死ぬ直前でようやく気付いた。
こんな調子だから、オレの人生は泥に浸かったままなのだと。

───と、話す獅子神の言葉を黎明が途中で遮る。

聞きすぎるところだった 5分経ったらオレの負けになっちゃうよ

以前も真経津に反則負けした事を引き合いに出す黎明。

まさかいい話して時間切れってのが 最期の策じゃないよな?

好きなように思って構わねぇ 舐められるのにももう慣れた
どの道 死んじまったら もう恥もかけねぇからな

両プレイヤー選択完了!! 道理を超えた秘策をみせることができるか 8ラウンド結果は───
オープン!!

【門番】黎明鉄壁居眠り歓迎
【旅人】獅子神たいまつハンマーハート
【門番】黎明のスコア変化なしハート-1ハート+1×2
ハッピーハートロウソク
獅子神05本/5本
黎明3→41本/5本

相変わらず黎明の完封。

…オレを殺しても オメーは平気でいられるのか?

そりゃこたえるさ でも多分すぐに慣れる

少しばかり寂しそうに答える黎明。

やっぱりオメーは強いな オレには無理そうだ
忘れられねぇよ オメーを殺したら

強がりではない言葉に目を見張る黎明。

好きなモノや人だけを自分の世界に招き入れる、そんな芸当ができない獅子神の世界は、ピカピカもクソ野郎もゴチャゴチャ。

どんなに逃げて拒絶しても、土足で世界に踏み入るクソ野郎。

だがしかし、そんなクソ野郎からしか知り得ない真実もある。

よーく見てたかピカピカ野郎 オレの惨めなロウソクの火は
1本火が点くたびに 少しずつ小さくなってる
だからオレは賭けたんだ

バカみてぇに火をつけりゃあ 酸欠で消えちまうってな

”炎と共にタイマーは減少する" ルールではこう言ってた
つまり言い代えりゃあ
火が一つも点いてなきゃ オレの時間は無限だ

裏ルールを見抜いた獅子神だったが、苛立ちで死にそうだと言う。

なんでこのゲームには こんな罠が仕掛けられてる?
オメーとじゃ勝負になんねぇ程 オレが弱えからだ
差がありすぎて見世物にならねぇから 誰かがこのゲームを用意した

この屈辱は、黎明に八つ当たりさせてもらう。

そう意気込む獅子神は、黎明がようやく自分を”視た”事に気付く。

オイオイ 随分と遅かったじゃねぇか
ようやくコッチ見やがったな はじめましてクソ野郎

感想

「聞きすぎるところだった」

ちゃんとアンハッピー・ホーリーグレイルの失敗を踏まえている黎明くん、エライ!!

そしてああいったキャラクターの語りキャンセル、実は初めて?

クソからしか知り得ない真実

「サウンド・オブ・サイレンス」を思い出しました。

あれも、有害音楽を鑑賞するためにブースに入らないと情報が手に入らないんですよね…。

もちろん、両者に力量差があれば、一切音楽鑑賞をせずに勝つことも可能ですが。

今回は、「複数のロウソクに火が点く」ことによって、「あれ、火を消してしまう事が出来るのでは?」という発想に行き着けたわけですね。

さすがに、ロウソクの火は見ていませんでした…。

見返してみましたが、156話と158話の冒頭、159話の中盤にロウソク点火シーンがあります。

…たしかに、火の勢いがどんどん弱まっています。

少し気になったのは、プレイヤーの位置からロウソクって見えてるんでしょうか?

毒を流す通気口はありますが、設置されているところが透明なのかどうかがちょっとよく分かりませんでした…

個室内のモニターにロウソクの様子も表示されてたんですかね?

裏ルール?

これって
「実力差があるギャンブラーが戦うんだから、何か対等になれるようなゲームシステムがないとお客は納得しないよね?何か仕掛けを用意してるはずだよね?」
っていう、強者では到底考え付かない弱者の発想ですね。

…なんだか、黎明くんが御手洗君の思考を読み切れなかった時の事を思い出します。

御手洗君の思考が読めなかったのは「弱者だから」というか「御手洗君だから。」って感じがしますが…(御手洗君だし…)

伊藤班としてはそんな仕掛けを用意するメリットは一つもないので、ゲームを選んでいるのは本当に全然関係ない部署(?)なんですね…。

(黎明くんのカラコンがドクロだったので、「実はゲームも先に知ってたのでは?」とめっちゃ疑ってました)

…さて、この後ですが。

ロウソクが燃えていないので、毒の量はこれ以上増える事はないのでしょう。

獅子神さんの時間は無限になったため、5分縛りさえなければ4時間40分耐えきれば黎明くんは死亡=獅子神さんは自動的に勝利となります。

ただ毒は増えないとはいえ現在進行形で効いていますし、実際は5分ごとに時間制限があり、しかも現時点で黎明くんはハッピーハートを4個獲得済。

黎明くんがハッピーハートを3個獲得してしまえば、ゲームは終了となります。

黎明くんの残り時間4時間40分=280分、お互いが5分いっぱい遅延したとして、残り28ターン。

残り28ターン、獅子神さんはハッピーハート3個を死守しなければならなくなりました。

今まで獅子神さんが「わざと」火を点けさせていたとしても、黎明くんもロウソクの火を意識していなかったくらい「視ていなかった」わけです。

…なるほど。

ここからようやく、本当の勝負が始まるというわけですね。

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