前回までのあらすじ
165話は人生のバイブルです。
聖典です。
本編あらすじ
16ラウンド、完璧な読みで黎明を抑え込んだ獅子神。
ハッピーハート | ロウソク | |
獅子神 | 5 | 0本(無効状態) |
黎明 | 6→5 | 4本/5本 |
黎明の残り時間は9分。
次の17ラウンドで獅子神にハートを渡さなければ、黎明の死は確定となる。
獅子神は人形のマスクを剥ぎ取り、「歓迎」の門番を明らかにした。
「オレに"ハート"を2つよこせ このラウンドで終わらせる」
「嬉しくなるな 魅力的な脅迫だ」
死を目前にしている黎明は、それでも動揺を全く見せない。
「認めてしまった魅力は憎めない たとえどんなに傷ついても」
「魅力的な奴が相手なら 負けたことすら喜びになる」
獅子神のターンが間もなく終わる。
獅子神は「ありがとよ オレを鍛えてくれて」と言いながら、門番をセット。
「気にするなよ オレが楽しんだだけだ」と、黎明も間髪入れず旅人をセットする。
「両プレイヤー選択完了!!」
「長い戦いに答えが出るこの1戦!!」
「参りましょう!!17ラウンド結果は───」
「オープン!!」
【門番】獅子神 | 居眠り | 歓迎 | 鉄壁 |
【旅人】黎明 | たいまつ | ハンマー | ハート |
【門番】獅子神のスコア | 変化なし…? | ハート-1×2 | 変化なし |
全員唖然。
ハッピーハート | ロウソク | |
獅子神 | 5→3 | 0本(無効状態) |
黎明 | 5 | 4本/5本 |
「歓迎」の門番にハンマーをぶつけ、獅子神のハートを減らした黎明。
唯一生き残る方法であった「獅子神にハートを渡す」どころか真逆の行動に、会場の全員が騒然となる。
中でも獅子神は怒髪天。
血を吐きながら「次のラウンドで死ぬ直前ギリギリになりゃあ オレがテメェに勝ちを譲るとでも思ってんのか!?」と怒鳴る。
だが黎明は冷静に「敬一君 何言ってんの?」
「死ぬのはお前だよ?」
と返す。
黎明が獅子神の成長に魅入られた事は真実だが、勝たせてやるとは一言も言っていない。
「自分」の魅力を決めるのは「他人」。
だからこそ黎明は、常に人の目を気にしている。
「人の立場になって考える」、よく聞く言葉ではあるが実行するのは容易ではない。
「だが人の目と自分の目を合わせて世界を見られるのなら 他人の勘違いを利用することなんて簡単なんだ」
何かに感付いた獅子神は、ゆっくりと背後を振り返る。
そこには、黎明の”見る目”と全く同じ"目”が。
黎明は"見る目"で獅子神を見ているだけでなく、もう一つの"目"で獅子神から見える「自分」を見ていた。
「苦難の先にある成長は美しい だが少し遅すぎたな」
その瞬間、獅子神のロウソクに火が灯った。
「やりたくもない遅延なんかするから 空気が戻ってきちゃったよ」
カウントダウンが再開される、獅子神のタイマー。
「お前に勝ちを譲ってもらうだって? バカなこと言わないでくれ」
「敬一君がお願いするんだ オレに勝ってくださいってな」
【門番】獅子神 | 居眠り | 歓迎 | 鉄壁 |
【旅人】黎明 | たいまつ | ハンマー | ハート |
【門番】獅子神のスコア | ロウソク+1 | ハート-1×2 | 変化なし |
ハッピーハート | ロウソク | |
獅子神 | 5→3 | 0本(無効状態)→1本 |
黎明 | 5 | 4本/5本 |
感想
意味がなくなかった!!
居眠り門番にたいまつをぶつける事は、長らく意味のない行動でした。
しかし…まさかの…
空気「戻ってきちゃった♡」
とは!!!
まあ…プレイヤーの座席に猛毒を流す必要がある以上、完全に密閉されているわけではないですよね…。
っていうかこれも忘れそうになりますが、獅子神さん、毒ガス蔓延する室内でずっと耐えてるんですよね…。真経津さんがタフツさんなら獅子神さんは何とお呼びすれば…
「常に人の目を気にしている」
何なんですかね。
ここだけ拾うと陰キャのセリフなんですが、黎明くんが言うとまた微妙なニュアンスというか…
安心してください、このブログの筆者は陰キャです。
俳優やモデルといった方々の言う「人の目を気にする」に近いかな、とは思うのですが…
今までの黎明哲学を浴びてきた者としては、黎明くんには陰キャ成分もある気がするんですよね…。
ストリーマーであり、「みんなもっとオレを見ろ」というキャラなので、基本的には自分大好きだと思います。
ただ、ほんのちょっとだけ、「これでいいんだろうか」と悩む成分も入っていたり。
そしてそんな悩んでいる部分もひっくるめて「観察」して、受け入れている気がします。
つまり…何というか…
あのサイズの目玉2つって反則だろ!
ピカソ
キツネさんもピカソ顔になっちゃった…!