前回までのあらすじ
長すぎる停滞状態。
だがこれは、真経津の策───?
本編あらすじ
「ワイヤーが伸びて 君の皿はどんどん下がってる」という真経津の言葉をハッタリだと返しながらも、図星をつかれて動揺している様子も見られる天堂。
わざわざ天秤の真下に部屋があるこのステージを見た時に、確実に裏があると考えた真経津。
それから真経津は、傾き方の法則を調べ始めた。
2ラウンドと4ラウンド、両者石の数は違えど、点差はどちらも12点差。
普通の天秤であればとっくに天堂の部屋に皿が落ちているにも関わらず、4ラウンドでも傾きは変わらない。
となると、この天秤は点差で傾きが変わる仕組み。
次に、何点差がつけば罠にかかるのか。
それを確認するため、真経津は13ラウンドでわざと「-1」を取る。
通常であれば真経津にトドメを刺す絶好のチャンスだったにも関わらず、天堂はわざわざ同じ「-1」を選択。
つまり、点差100がリミットという事になる。
さらに、ルールを知っている者だからこそ「順番」にこだわり、初めのコイントスでコインを奪い取った。
怪しいゲームだというのに、ためらわずに点を稼ぎ続ける、それもルールを知らなければ取り得ない行動。
「神様気分を満喫できた?」
天堂は、真経津の姿に鏡の幻影を見る。
鏡に映るのは、幼稚な楽園でまどろむ自分。
だが幼稚な楽園は、悪魔の脳みその中だけの箱庭。
そしてそんな箱庭を覗き込む、真経津の姿───
「実にくだらん 何の価値もない名推理だ」
鏡は、神の威光によって砕かれた。
ワイヤーが伸びようと問題はなく、更にワイヤーが切断されれば、それは天堂にとって勝利の確定なのだという。
「ワイヤーがどこかで切れれば 両方の部屋に皿は落ち我々は窒息する そしてこのゲームには ”5分以内行動”のルールがある」
「つまり”配置側”として先に動く私がまず失格になるわけだが あくまでそれは 仕掛けに即効性があっての話」
「トラップの正体は ”5分以内の窒息”だ」
「私がゆっくりとカードを選べば お前は起きていられない」
感想
榊さんめっちゃ好き
4ラウンドですでに天堂を操っていたと思しき真経津さん。
その事実に気付いた榊さんは「訳がわかんねぇ… 今 どっちがどのくらい勝ってる…!?」と驚愕していました。
良いのでしょうか?
カラス銀行の行員さんがこんなに、読者寄りで。
そんな読者メンタルで、榊さん、やっていけるんですか!?
きょうの雪村さん
「よかった~、やっと状況進んだ~」の顔してましたね。
安寧な夢を見る悪魔
天堂の描く楽園は、幼い子供がクレヨンで描いたような、幼稚な世界です。
そんな楽園を頭の中に描いている悪魔は…目を塞がれている?
それとも、現実の世界など見る必要がない、という事なのでしょうか。
そしてそんな”鏡”を見せられた天堂さんですが、ザビエルポーズで鏡を粉砕してしまいます。
ここからちょっと思わせぶりな事を書きますが…
今まで様々なギャンブラーが、真経津さんの鏡を粉砕してきました。
みんな大好き獅子神さんと関谷さんの事は、ちょっと置いときましょう。
村雨さん・雛形さん・黎明くん。
この3人の中で雛形さんだけ、鏡を見せられた時に笑っていました。
そして今回、天堂さんも笑みを浮かべていましたね。(ポーズ付きで)
…私にはこれが、何らかの意味のある事のように思えるのですが…
皆様はいかがでしょうか?