前回までのあらすじ
神林の娘からギャンブルの情報を得た真経津は、クラブ「オーバーキル」へ向かう。
タッグマッチだというゲームの場に現れたのは、かつて真経津を苦しめたギャンブラー・村雨礼二だった。
本編あらすじ
「パーティーに行くから正装で」という言葉を信じて来たものの、明らかに賭場である事に文句を言う村雨。
そんな村雨にも絡むマナブだったが、まったく意に介さない2人の「まさかこのマヌケ面が相手なのか?」「そうだけど悪口はダメだよ ホントのことでも名誉毀損になっちゃうらしいよ」という応酬にブチ切れ寸前。
だがそこへ「ゴラァ真経津テメェッ!! 人誘っといてなんで連絡返さねーんだ!!?」と、正装の獅子神敬一が登場。
真経津は獅子神にも声を掛けていたが、「2人誘ったら強いほうが捕まったから 獅子神さんはいいかなって」と相当ひどい理由で獅子神の事を放置していたらしい。
自分より強い、という村雨に「ツラ拝ませろ」と絡む獅子神。
「何か?」
「…ケッ まぁまぁやれそうだな」
強気に返す獅子神だったが、内心(なんだアイツ バケモンか?)と村雨の強さに慄く。
そしてずっと無視されているマナブは怒り心頭、「アイツら潰すぞ」と相方のミツルに告げる。

ようやく始まるゲームの名は「タンブリング・エース」。
単純に言うと、ダイスでポーカーをするといった内容。
・プレイヤーは全員場代を払い、親から反時計周りに各自ダイスを5つ振る。出た目がそのままポーカーの役になる
・普通のポーカーと違い、手札は公開、柄(スート)がないため役は単純
・ゲームの場代は下限が「10枚」で、親が決める
「全員がダイスを振り終えたら」「お楽しみの2周目 Betタイムの始まりだ」
・2周目は親から順に「コール」「レイズ」「ドロップ」が宣言できる
・「コール」「レイズ」を宣言した時のみ、一度だけ自分のダイスを好きなだけ振り直す事ができる
・ただし、振り直しは「コール」「レイズ」の宣言後でなければならない
・後続プレイヤーは、前のプレイヤーの結果を見てから行動を選ぶことができる
・自分より後手のプレイヤーが「レイズ」した場合、都度「コール」か「ドロップ」を選択する。
・振り直しと「レイズ」は各ラウンド一度しか行えない。
・一番強い役が2人同じ目を出した場合、互いに5個全部振り直す
そこでクラブの女性たちが、ルールが載っているタブレットを真経津たちに渡した。
「とりあえずやってみよう」と促すマナブだったが、それこそが狙い。

ルールは単純だというのに、説明されると分からなくなる。
バカは長い説明文は読まず、しかしよく分からない事に「同意」する。
だから自分たちは金を稼げる───
「初期チップ100枚で全5ゲーム ずいぶん短いゲームだな」
村雨の言葉に、「酔っ払い用のお手軽ゲーム」と返すマナブ。
そしてチップの話題が出た事で、支払いの話に。
「チップの精算は 全ゲーム終了時に行う 途中で追加とかはできねぇが マイナスになっても賭けは続けられる」
そして、チップ1枚のレートは100円。しかし、誰かが一回ダイスを振る度にレートを15%上げていくという。
また、「青天井」を避けるため、「レイズ」に200枚の上限をつける。
これでルール説明は以上。
各自でトレイとダイスを選び、初回はマナブが親を務めることに。
「さあ遊ぼう とりあえず一回だけね」
マナブとミツルの目には一瞬、3人の男たちが怪物のように映るのだった───
感想
「知らん奴とのccにいれるな」
ほんとそれです(笑)
知らない人同士に送る時はBCCで!
みんな大好き獅子神さん
村雨さんと同じく、正装して来てくれた獅子神さん。
「自分より強い」とされた村雨さんを見て、獅子神さんは一瞬で強さを見抜き、かつ、「コイツらの勝負見れるなんて超タメになるぜ」と向上心の強い考えを見せていました。
さっすが獅子神さん!
伊達に右手に傷を残しただけの事はないですね!

各所のコマで、傷が確認できます。
ナチュラルにひどい真経津さん
忘れているよりもヒドい真経津さん(笑)
一応「マズい事をした」という自覚はあるようで、あまり見られない焦り顔をしていました。
しかし…
「知らん奴とのcc」問題同様、やはり真経津さん、ちょっと常識外れですね(笑)
タンブリング・エース
たしかにジャンケンも、ルールを文章で長々と書かれると訳が分からないですね…。
出典:ジャンケットバンク コミックス5巻より
ご丁寧にルールブックまで用意されていましたが、読むの結構キツいです(笑)

ルールブックのページ、「tumbling_ace.pdf」と下に小さく記載されていて、芸が細かいです(笑)
しかし…
相手はあの真経津さん、村雨さん、そしてプレイヤーではないにしても獅子神さん。
世の中には、一度でも相手にしちゃヤバい相手がいるんですよ…。