前回までのあらすじ
教育災害はやはり災害でした。
本編あらすじ
お互いが「+7℃」の温度変化で終了した第2ラウンド。
そこへ-10℃が加わり、室温変化はともに-3℃となった。
眞鍋 | 真経津 |
24℃ | 10℃ |
さすがに-3℃の変化ではどちらもこれといって変化はない。
そのまま第3ラウンドが始まる。
札を選びながら眞鍋は、自分たちがゲーム上十分な歳を取った事、真経津がこれ以上自分の室温を下げられない状況で同時に自分を殺す手段を見つけなければならない───そんな一発逆転を願うのは、落第者の典型だと話す。
「子供への授業が終わり 大人へのテストが始まるって訳だね」
「安心してよ ボクは投げやりに遊ばない」
第3ラウンド1戦目の結果は───
第3ラウンド1戦目 | オーダー | 残り手札 | ストック |
真経津 | HOT パー(+5℃) | HOT チョキ(+2℃)、HOT グー(0℃)、 ICE パー(-5℃)、ICE チョキ(-2℃)、ICE グー(0℃) | +5℃ |
眞鍋 | ICE グー(0℃) | HOT パー(+5℃)、HOT チョキ(+2℃)、HOT グー(0℃)、 ICE パー(-5℃)、ICE チョキ(-2℃) | 0℃ |
真経津の勝利に喜ぶ御手洗だったが、眞鍋は「まずは 減点1」と冷たい表情で言い放ち、また真経津も浮かない表情。
「君は冷えた自分を温めようと熱を求めたが見当違いも甚だしい このゲームは圧倒的に時間が足りないんだからね」
「僕たちはたった4回の室温変化で敵を仕留めなければならない ただ漠然とゲームが進み共倒れになることを避けるために必要なものは」
「保身ではなく 目の前の敵を殺す手段だ」
2戦目───
第3ラウンド2戦目 | オーダー | 残り手札 | ストック |
真経津 | HOT グー(0℃) | HOT チョキ(+2℃)、 ICE パー(-5℃)、ICE チョキ(-2℃)、ICE グー(0℃) | +5℃ |
眞鍋 | HOT パー(+5℃) | HOT チョキ(+2℃)、HOT グー(0℃)、 ICE パー(-5℃)、ICE チョキ(-2℃) | +5℃ |
「試したのか だとしたらなかなかいい判断だ」
「それはどうも でもコレで減点2だ」
2人の会話を理解できない御手洗だったが、その後3戦目、4戦目、5戦目のすべてがあいことなった事で、眞鍋が授業を終え、粛清を始めた事に気付いた。
「スコアは両者共に+5℃で6戦目を終えましたが "3勝以上"したプレイヤーは存在しない!!───つまり」
「”ストック”を維持したまま 再度第3ラウンドへ突入します!!」
眞鍋により、真経津はHOTのパーで勝たされる。だが眞鍋は、HOTでもICEでも好きな方のパーで勝てる。
交互のパーで勝ち続け、あいこを続ければ、眞鍋の室温は変わらないまま、真経津の室温だけが無限に上がっていく。
「言っただろう 敵を殺すゲームだと」
感想
「瞼無し」の由来
冒頭で、眞鍋先生が目を開き続ける理由が載ってましたね!
「祈り」と出てくるとユミピコが連想されますが、これは敢えてでしょうか?
読者的には前回のゲームはライフ・イズ・オークショニアでしたが、真経津さん的には直前のゲームはブルー・テンパランスでした。
でもなぁ…ユミピコも静かに祈るタイプっつーか積極的に狩りに行くモズグスよな
殺意が高い!!~眞鍋先生~
黒板の演出が怖い!!
そして危惧していた
・どちらかのプレイヤーが3勝以上しなければストック維持、ループ開始
のルールがここで使われるんですね…。
ギャンブラー達の変遷
着実に真経津さんと当たるギャンブラー達がパワーアップしていってますよね。
しかもそのパワーアップが基本、「以前に戦ったギャンブラーの上位互換」というのが面白いです。
1.関谷仁(ウラギリスズメ)
最初なので特にコメント無し。
2.獅子神敬一(気分屋ルーシー)
関谷さんは真経津さんの”鏡"を見た事で、自分はそんな小物ではない、と激昂し、結果的に敗北してしまいました。
訓練された獅子神さんファン、いやジャケバンファンならお分かりですね。獅子神さんは自分の弱い部分を見せられて、そこで一周回って冷静になりました。
また、危険な罠だと知っていて尚真経津さんの作戦に乗った、という点も関谷さんより上手ですよね。
3.村雨礼二(サウンド・オブ・サイレンス)
獅子神さんは小細工をする事で相手の手を読み取ろうとしていました。が、村雨さんはギャンブラーならではの観察眼のみで真経津さんの変化を読み取っていました。
村雨さんに関しては先に弱点を書いてしまいますが、情報取得に必要なペナルティも避ける傾向がありましたね。
4.雛形春人(ジャックポット・ジニー)
雛形さんに関しては…「獅子神さんより格上、SOS時の村雨さんと同格」といったところでしょうか。
「ペナルティを避け、必要な情報を得なかった村雨さん」=「他の事に気を取られ、ルールの裏を読み取らなった雛形さん」というイメージです。
5.叶黎明(アンハッピー・ホーリーグレイル)
雛形さんをすっ飛ばして村雨さんとの比較ですが、黎明くんは「必要とあらばペナルティも辞さな」かったです。
6.天堂弓彦(ブルー・テンパランス)
ユミピコも…うーん、強さ的には雛形さんと黎明くんの間といった印象なんですよね。
「他者からもたらされた情報に気を取られた」という点がマイナスポイントでしょうか。
また、眞鍋先生のところでも記載しますが、「相手を苦しめる=自分が見て楽しむ」といった、趣味に走ったところもダメだったのかなぁと。
その点も雛形さんと似てますよね
2023/6/21追記
コメントでご指摘あり、「ユミピコは苦しめるためでなく、窒息を避けるためにループで真経津さんを自滅させようとした」ため、記載取り消しました!
ユミピコの邪悪顔と属性:♰闇の神父♰に騙された…
7.眞鍋瑚太郎(シヴァリング・ファイア)
上述の理由により、眞鍋先生の記載をごそっと変えます(笑)
間違った知識でドヤっている記述も下に残しておきますので、お楽しみください(?)
思えばユミピコについては
うーん、強さ的には雛形さんと黎明くんの間といった印象なんですよね。
と書いてますもんね。
つまり比べるべきは黎明くん!
これは分かりやすい!
ずばり、御手洗君=弱者の気持ちを見抜けるかどうか。
…いや正直、ゲーム上直接関係があったか?と言われれば否ですし、
眞鍋先生と対峙した際の御手洗君は以前に比べればパワーアップしていたので、同じ土俵に立たせるべきか怪しいところですが…
黎明くんは「観測者」でしたが、真経津さんの鏡に映っていた姿を見ると、
・遠い綺麗な場所ばかり見て、周りの荒廃した様子を見ていない
・自分が見られている事に気付いていない
というもので、やや主観が入っている?ようにも思えました。
つまり黎明くんにとって弱者の思考は「見る必要のない周りの荒廃した世界」と同義なのかな、とも取れます。
その点眞鍋先生は、「目の前を通り過ぎる堕落や悪を決して見逃さぬよう 愚直なまでにその目を開き続けた」とあるので、黎明くんが「見る必要のない」と判断したものすら見ているのでは…と思います。
…
ちょっと無理やりですかね?
以下、以前の記述
眞鍋先生に関しては「保身せず、相手を殺すことに全力」といった点が今までと違いますかね。
また、ブルー・テンパランスにてユミピコが使った無限ループ、これの使い道も違いますよね。
ユミピコは「相手を長く苦しめるため」にループ、眞鍋先生は「相手を殺すため」にループを使う予定です。
この目的は似て非なるもので、ユミピコは自分が楽しむため、眞鍋先生は勝つため、です。
1ヘッドともなると、「相手が苦しんでいる様を見て楽しむ」といった余裕は持てない…というか持たないのが正解なのでしょうね。
負けたら死にますもんね
大学生コンビは除外しております。
理由は言わずもがな。
殺意が高い!!~獅子神さんには向いてなさそう~
タイトルが全てですが(笑)
相手を殺すことが前提の1ヘッド、やはり獅子神さんには向いていない気がします。
しかしお話の都合上、いずれ獅子神さんも1ヘッドデビューをしてしまうのか…
ジャンプラの方
雛形サンガ...物ヲ...食ッテルノヨ...
ソレダケデ...何ト...感慨深イ事カ...
オ腹イッパイ...食ベテ...