前回までのあらすじ
ロウソクの火が消えた!!!
本編あらすじ
点火されるごとにロウソクの火が小さくなっていった事に気付いた獅子神の観察眼を褒めつつも、「5本点火すれば火が消えるかも」という賭けに出るには根拠が弱すぎる、と話す黎明。
獅子神は、勝負の外、観客達に着目していた。
観客達は、弱者が嬲られるのを楽しむ顔ではなく、ギャンブラー達がもっと苦しむ何かを待ち侘びている顔をしていた。
「”ルールの外にも見るべき所は山程ある" 村雨の野郎に言われたセリフだ」
「オメーの考えを読むより 客のを読む方が100倍楽だったぜ」
そこまで話した獅子神の成長を認めた黎明。
「なら早速確認してみようよ お前が積み上げた努力と成長が───」
「本当にオレを 止められるのかどうか」
トラベラーを設置する黎明。
9ラウンド目、結果は───
【門番】獅子神 | 鉄壁 | 歓迎 | 居眠り |
【旅人】黎明 | ハンマー | ハート | たいまつ |
【門番】獅子神のスコア | 変化なし | ハート+1×2 | たいまつ+1? |
獅子神が初めてハートを獲得したものの、「たいまつの死者」も通してしまう。
だが、消えたロウソクを火を灯そうとしても、酸素不足で火が点かない。
ハッピーハート | ロウソク | |
獅子神 | 0→2 | 5本/5本→無効状態 |
黎明 | 4 | 1本/5本 |
「真経津が言ってた オメーは"観測者"だって」
「視線や表情 手の動き 喋り方や声の高さ 果ては人形についた小せぇ傷からでも敵の手を読めるってな」
「だから用意した」
「どんなにオメーに読み負けても 勝てる方法をな」
獅子神からそう話された黎明は、「白状するよ 敬一君」と口を開く。
「オレは お前に魅せられてる」
ついさっきまで獅子神を殺す気で蔑んでいた黎明。
獅子神がこれから死ぬ気で殺す気で倒す敵。
だというのに、そんな黎明に認められた獅子神は喜びの感情を止められない。
10ラウンド目、待つ必要がなくなった黎明は即座にゲートキーパーを配置する。
「待たなくてよくなったって点では オレはむしろありがたいよ」
「真っ当に奪い合おう 幸せのハートを」
だが、獅子神は「エラく虫の良い話だな」と、テーブルの上に足を乗り上げる。
「テメーの策が崩れた途端 正々堂々と戦いましょうってか?」
「冗談じゃねぇ」
「オレはゆっくりさせてもらうぜ オメーが死ぬまでな」
感想
暗黒金持ちの反応!
たしかに、ロウソクの火が小さくなっていく→全灯火すれば火が消えるのでわ?というのは少しギャンブルが過ぎると思いましたが、なるほど…暗黒金持ちの反応ですか。
暗黒金持ちが装置として働いてくれたのはライフ・イズ・オークショニア以来ですね!
ありがとう!
そして「周りの反応を利用する戦法」ですが、これって獅子神さんが気分屋ルーシーで使っていたやり方なんですね…!
あの時も「臆病さを糧に病的なまでの狡猾さを生み出した」結果、使ったやり方でして。
そう考えると、観察眼などはパワーアップしても根幹は変わってないんだな…( ˘ω˘ )と、いとをかしな気持ちになります。
「いとをかし」=「まじエモい」
そんな表情で見つめるなァ───ッ!!!
ドキドキしちゃうでしょうがッッ!!!
でも、どんなに憎い相手でも強いヤツに認められると嬉しくなっちゃうのが男の性ってモンですって忘却バッテリーでも言ってたしな。
仕方ないね。
その後の「へへっ、言っちゃったよ」みたいに目を伏せて笑っている黎明くんの表情もドドドド好みでボクは私は俺は
遅延返し
黎明くんの残り時間4時間40分=280分、お互いが5分いっぱい遅延したとして、残り28ターン。
と書きましたが、黎明くんに遅延メリットはないという事で、つまり…最大で56ターン!?
まあターン数はともかくとして、5時間近いゲームになる事は確実。
またも暗黒金持ちの耐久力が試されます。
個人的にはブルー・テンパランスの暗黒金持ちが一番のMVP。