前回までのあらすじ
なんて爽やかな「イカサマします」宣言…!

本編あらすじ
真経津の底知れなさに恐怖する一方、「人間はここまで強くなれるのか」と感動する千尋。
人が獣と差を埋めるために武器を持つように、自身もイカサマを駆使して真経津に挑む、と覚悟を決める。
そんな千尋がどこか楽しそうにしている姿を見て、自分が今まで千尋を甘く見ていたのではないか、と思ううじゃめ。
イカサマを利用する覚悟を決めた千尋だったが、真経津はなかなか次の手を選択しない。
「君達は今までの3戦全部で覗きのイカサマを使ってたけど その姿はボク達からも覗かれてたんだ」
「ボクの選択が君の端末に出るまでに 2.5秒の遅延がある」
「だからボクは 残り1秒まで何も選ばないよ」
あれだけ覚悟を決めたイカサマが使えない───
再び絶望に落とされた千尋は、残り2秒未満で真経津とほぼ同時に手を選択。
真経津:宝石倍化
千尋:切替
すでに160個になっていた宝石は更に320個に。
そして切り替え弁は、千尋側に開いた。
この時点で千尋は、「絶対にもう勝てない」と悟ってしまった。
自分がイカサマを使うか使わないか迷っている段階で、真経津はイカサマ込みでどうやって勝つか、そこまで考えていたのだ。
イカサマも読みもダメ、嘘もブラフも通用しない。
…それならもう…
「…真経津君」
「僕達を 止めてくれてありがとう」
「僕は負けて 今までの罪を償うよ」
第5ラウンド、千尋は「開放」を選択した状態で試合を放棄。
タブレットを真経津に差し出すように見せた。
突然の宣言にうじゃめはキレるが、そんなうじゃめを黙らせる勢いで千尋が怒鳴り返す。
自分はただ皆と楽しく遊んでいたかっただけ。
それなのに、うじゃめが友情よりも人気と金を選んだ。
「僕は金儲けの道具じゃないっ!!」
「僕からこれ以上楽しみを奪うなっ!!」
───もちろん、これも千尋の本心だ。
千尋は、醜い本心を曝け出す事によって、真経津を罠に嵌めようとしていた。
千尋の「降参」宣言を受け、真経津が「切替」を選べば、千尋によって出力が最大にされた宝石の排出によって真経津はステージ下へ吹き飛ばされる。
───そのまま降参を受け入れて ステージの下で気絶してくれ!!
「どうして喧嘩やめちゃうの?」
真経津の言葉に凍り付く千尋。
「もしかして 機械の音が大きくなったのと関係ある?」
「僕が証明してあげるよ」
「イカサマなんかに頼らなくても 君をステージから押し出せるってことを」
真経津は「切替」を選ぶはずもなく、「宝石倍化」を選択。
「思ったより多く見えるね 640個って」
宝石箱に入りきらないほどの宝石に吹き飛ばされる千尋。
「まどろっこしいイカサマをやる割に 君達の連携はイマイチだったね」
「でもやっぱり 落ちる所だけは楽しかったよ」
感想
【祝】200話突破!!
おめでとうございます!!!
今後もご無理なさらず、楽しいお話を創ってください…!
タイムラグ
ああ…
覗き見イカサマにもそんな弱点があったんですね…。
そしてまたも気付いていなかった獅子神さん…!
本音で罠に嵌める
勇気要ったんじゃないかな~…。
大好きな友達を守るために、その友達に言えずにいた醜い本音をぶちまけるのは…。
この後EzModeがどうなるかは全く分かりませんが、この喧嘩で「雨降って地固ま」ってくれたらいいですね…。
640個!
いや一体何個ボール用意してたの?
宝石っぽく見えるボールって、たぶんこんなやつですよね?


いやー…これを640個…。
12/18まで休載!
休載理由:作者働き過ぎ
それはそう…!
コミックス、小説も発売されましたしね…!
休んでください!!
そして我々はその間、小説をしっかり読んで待ちましょう!!
描きおろし挿絵もあります…!
