前回までのあらすじ
ピンポ───…ン
常人が訪れるにしては、あまりにも遅すぎる時間。
つい今しがた、誘拐の危険性について話をしていたところに、あまりにもタイミングの悪すぎるチャイム。
だがしかし、誘拐犯であればむしろチャイムを鳴らすはずがない。
であれば、これは一体…?
訝しく思いつつもインターホンのボタンを押す。
と、モニタに映ったのは…
本編あらすじ
御手洗が村雨邸を訪れる、7時間前。
宇佐美は辻永の目の前で堂々と「本人は認めていないが、誘拐は辻永班が指示したもの」「ただし情報漏洩を防ぐため、実行犯は外注で雇い更に真経津がどこにいるかは自分達にも知らせていない」と御手洗に電話で伝えた。
つまり、解任戦までに真経津を奪還するのは事実上不可能。
電話を切った後、宇佐美は辻永に「楽しみにお待ちください 私の予言が実現するのを」とにこやかに告げた。
そして現在。
御手洗は、「どうか僕と 解任戦に出場してください」と村雨に頭を下げていた。
これは真経津のため。このままでは宇佐美班は消滅し、真経津は辻永班に奪われてしまう、と言葉を並べる御手洗に「白々しいぞマヌケ」と被せる村雨。
村雨にとって御手洗は、班が消滅した際、行員たちが被るリスクを避けたいがために村雨に懇願しているようにしか思えない。
だがそれを聞いた御手洗は、「そういう風にも取れちゃうってことに 今気付きました」と目を丸くしていた。
辻永班は、勝つためなら手段を選ばない。それこそ、今回のような盤外戦を行い、更に必ず勝てると確信した勝負しか参加しないだろう。
「そんな場所じゃ 真経津さんは楽しめません」
「僕はただ 真経津さんの楽しみを邪魔したくないだけなんです」
結局は「論理が破綻しすぎていて理解ができん」と御手洗を追い返した村雨。
だが御手洗の発言内容に、ギャンブラー達も行員たちも「いつ見ても狂信的な異教徒だ」「アイツ班がどうなるかは気にしてねぇのか!?」とある意味盛り上がる。
自分の命より他人の楽しみを優先するなど理解できない、とあきれる村雨だったが、「アキラ君は死にたがってるわけじゃないよ」「レイジ君にも心当たりあるんじゃない?」と黎明が口を出す。
「自分が願ったことの為なら 命を賭ける価値があるかもって」
───皆が寝静まった夜中、村雨はカルテを見ながら、「意志」を思い出した事を振り返っていた。
まだ幼かった日。
転んでひざを擦りむいた見ず知らずの男の子に、兄は駆け寄って「オレがおまじないすれば 一発で痛くなくなるからな!」とおまじないをかけた。
それで男の子は笑い、周りの大人たちも笑顔になる。
「転んでケガをした」という問題は、何一つ解決していないのに。
世界は、わけのわからないモノで構成されている。
そこで村雨は医者となり、「問題を解決する」という、自分にも理解できることを実行した。
それはそれで世界に受け入れられたものの、人は嘘で喜び、実益ではない何かを尊んでいる。
病に倒れた時、兄は「お前にもいつかわかる」と言っていた。
───いつかとは いつだ?
何度腹を開いても、現れるのは「嘘」か「真実」だけ。
けれど、その二択の中には、無数の階調があるのだと、気付いてしまった。
やり方を変えなければ、いつかは永遠に来ない。
「…止められんか 自分の願いは」
感想
宇佐美主任悪意あり過ぎ
あの電話、辻永主任の目の前でしてたんですね(笑)
「これは真経津さんのためなんです」
村雨さんの話…に対する御手洗君の反応、まさしく自分含めた読者そのものの反応じゃなかったですか?
だって我々、御手洗君がクレイジー電卓って事をよ~~~っく知ってますからね!
獅子神さんもユミピコも引いとるやないかい…(黎明くんは楽しそうでしたね)

あとは行員ズの反応、榊さんよりも蔵木さんの方が御手洗君の解像度高いのちょっと面白かったです
村雨一希さん、獅子神敬一さんに似ていると話題ですが…
恐らく、今回出てきた少年時代一希さんとと同い年の獅子神さんを並べたら、相当違いがあるんだろうなあ…と思ってしまいました。
村雨兄弟は育ち良さそうですが、この時の獅子神少年は…
うーん…。
最後のシーン
カッコイイ感じでしたね。ナイトキャップ外してたから。
