前回までのあらすじ
殺意の権化、ワンヘッドゲーム!
血まみれになる気満々、特0!
タフネスルーキー・真経津! 教育災害・眞鍋!
人生から「卒業」してしまうのは、果たしてどっちだ!!
本編あらすじ
第1ラウンド一戦目、ICEの「パー」で勝利してしまった真経津。
それを見守っている御手洗は、原因不明の震えに襲われていた。
「さぁーてドンドン参りましょう!! 1ラウンド2戦目!!手札を選択してください!!」
「君たちの顔に書いてあるよ ”何か変だな”って」
「いくら失敗してもいいんだ めげずにしっかり見極めろ」
「自信と 無知の違いを」
「一度勝ったくらいでずいぶん大喜びするんだね それとも実はわかってるのかな?」
「今日が 最後の授業になるって」
第1ラウンド2戦目───
第1ラウンド2戦目 | オーダー | 残り手札 | ストック |
真経津 | HOT グー(0℃) | HOT パー(+5℃) HOT チョキ(+2℃) ICE チョキ(-2℃) ICE グー(0℃) | -5℃ |
眞鍋 | HOT パー(+5℃) | HOT チョキ(+2℃) HOT グー(0℃) ICE パー(-5℃) ICE チョキ(-2℃) | +5℃ |
またも眞鍋の勝利。
だが御手洗は、先ほど眞鍋が言った「君たち」という発言が引っかかっていた。
───一度も僕のことを見ずに 僕の頭を見透かしている…
───コイツは どこにいても全部見てる
まるで教壇から見られているかのような感覚に、気分が悪くなる御手洗。
この震えと緊張はまるで、怒られている子供のようだ…と思い至った瞬間、
「いいぞ二人共! 少しずつ他人を認め始めたな!」と明るく言い放つ眞鍋。
「自分以外を認められなきゃ人は成長しない」
「憎しみでも称賛でも 心が動く誰かとの出会いは大切なものだ」
「出会えてよかったな 僕らは」
美しい言葉とは裏腹に、邪悪な表情を浮かべる眞鍋。
「同意するよ 君は楽しい奴だ」
一方、ゲームを観戦していた主任たち。
「宇佐美と話さず済むように入れた」仕事へ向かうため、席を立つ伊藤。
「根掘り葉掘り君の作戦を聞きたかったのに」「残念だ」と言う宇佐美に対し、「安心しろ 遊ぶ相手は用意してやった」と答える伊藤。
入れ替わりにやってきたのは、雪村。
彼の姿をみとめた宇佐美は「やれやれ 私も帰りたくなってきましたよ」と冷や汗をかいた。
「ガンガンやって行きましょう1ラウンド3戦目突入!! 両プレイヤー札を選択してください!!」
「考えうる限り最悪のスタートを見せた真経津晨!! ここらで瑚太郎先生の長ーい授業を止められるか!?」
このゲーム───全4ラウンドが自分たちの寿命だという眞鍋。
24戦あるこのゲームを2戦終えた今、自分たちはちょうど7歳くらいの子供になったところだと話す。
「ならまだ始まったばかりだ ちびっこがやるじゃんけんにしては物騒だけどね」
「始まったばかりだから危険なんだ」
若さには無限の可能性がある、人は何にだってなれる。
そのような美しい言葉を「妄言」と断じる眞鍋。
「人は願ったモノにしかならない でも誤解しないでくれ」
「ほとんどの願いは 叶う前にわからなくなる」
「いい話だったけど ボクには必要ないよ」
「自分の願いも分からなきゃ ここに来る前に死んでる」
「両プレイヤー選択完了!! 真経津晨のテストの結果はいかに───!?」
「1ラウンド3戦目───オーダー!!」
第1ラウンド3戦目 | オーダー | 残り手札 | ストック |
真経津 | HOT チョキ(+2℃) | HOT パー(+5℃) ICE チョキ(-2℃) ICE グー(0℃) | -5℃ |
眞鍋 <2勝中> | HOT グー(0℃) | HOT チョキ(+2℃) ICE パー(-5℃) ICE チョキ(-2℃) | +5℃ |
「また少し大人になって また少し挫折が増えた」
「晨 願い事を忘れるなよ?」
感想
眞鍋先生の「見る目」
最初、御手洗君が震えていたのは「シヴァリング・ファイアの冷気が漏れている…?」と思ったのですが、全然違いました(笑)
今回は獅子神さんがいませんが、御手洗君の脳内イメージにより、眞鍋先生の「見る目」が表現されました!
黒板に描かれた「目」…。
なるほど確かに、教壇からだと教室の生徒の様子は丸わかりですよね。
ところで、よく「後ろの席は意外と見られる、穴場は教壇の目の前の席」といいますが、本当なんですかね?
また、眞鍋先生は一見全く気にしていない御手洗君の様子も見抜いている、との事でしたが…
「いいぞ二人共! 少しずつ他人を認め始めたな!」
これはまぁ、御手洗君については分かるのですが、真経津さんも同じことを思っていた…のでしょうか?
私はよく訓練された読者の一人なので、真経津さんが冷や汗をかいていようが驚愕の表情を浮かべていようが「いや絶対何かあるやろ」と勘ぐってしまいます。
しかし、相手はワンヘッドギャンブラー・眞鍋瑚太郎。
彼が真経津さんに対して発している言葉は、私たちがいつも読めずにいる真経津さんの内心を読み取るヒントになったり…しませんかね?
雪村さんですね…?
伊藤主任の代役として登場した雪村さん。
伊藤主任に対しては結構強気な宇佐美主任でしたが、雪村さんの姿を見ると冷や汗をかいています。
…?
正直、宇佐美主任が雪村さんを怖れる理由が分からないのですが…。
考えられるとしたら、
相手の心を見透かす、読み取るといった特殊技能の持ち主
雪村さんから宇佐美主任へのLOVEが止まらない、愛が重い系
かなぁと思ったのですが…。
…
え、2つ目は何って???
私も書いていてよく分かりませんが、心を読むとかそういった人間以外で宇佐美主任が嫌がりそうなのって、そういう人かなぁと…。
片伯部主任の強制「ママ」呼ばせも得意ではなさそうでしたし。
…。
当たり前のように書いてしまいましたが、心を読むとかいった人間がそうそういてたまるかという話ではあります。
願いが叶う前に分からなくなる…?
この言葉だけなんとなく、眞鍋先生自身にかかっているような気がしました。
眞鍋先生にもかつては「願い」があり、けれどそれが分からなくなって、そして…
みたいな。
そして…教育災害へ!?