前回までのあらすじ
勇者ミタライは、魔王ムラサメを騙し、悪魔マフツを勝たせる事ができるのか!?
本編あらすじ
累計5分、有害音楽視聴を行った真経津。
立っているだけでレコードの時間を教えてしまう御手洗こそ、「彼よりも私の味方」と称する村雨だったが、目・鼻・口から出血しながらも真経津がそれを否定。
「君に味方なんかいない 運も天も見放すさ」
明らかに村雨たちの会話を聞いての発言に、「5分で鼓膜が破れると言わなかったか?」と村雨は訊く。だが渋谷は個人差だろう、と適当な返し。
真経津は御手洗に「やるべきことは見つかったか」と訊くが、御手洗は何も返せない。
そんな中第2ラウンド、村雨の「チョイス」。
真経津の勝負を見続けるために、自分は何をすべきか―――
静かな会場に響く、鈍い音。
御手洗は、舌を深く噛み、激痛で身体の動揺をかき消そうとしたのだ。
村雨は御手洗への評価を改めるべきだ、と評しながらも、「セット」前にやるべきだった、と告げる。
「そんなに不安げに右端ばかり見ては 何も尋ねずとも当たりがどこか わかってしまうぞ」
村雨が引き当てたレコードは、「0秒」のもの―――
御手洗について「期待外れ」と称する村雨に対し、「御手洗君は面白い奴だ 君にはガッカリしてるけどね」と真経津は返す。
0秒レコードの視聴を終えた後、第3ラウンド、真経津側の「チョイス」。
村雨が「セット」を宣言した直後、真経津が間髪入れずにレコードを選択。
「遠回しに言っても通じないからハッキリ言うけど 君のメガネはバカみたいだ」
「レンズに映ってるよ ジャケットの柄が」
真経津が選択したレコードのジャケットは「0:00」。
だが―――
「”映ってた”のではなく ”映して見せた”に決まっているだろう」
村雨がジャケットから取り出して見せたレコードには、「3:00」のラベル。
その様子を見ながら御手洗は、「”自分の体を痛めつければ考えが読めなくなるかも”と自分が思いついたのに、真経津が気付かないはずがない」と思い至る。
―――真経津 晨が 3回連続で 読み違えた
―――それは僕のせいでも 村雨のせいでもなく
―――真経津 晨の 計画―――!!
感想
騙せてはいないが…?
出血するほど、自分の舌を噛む。
なかなか出来る事ではありません。
自分でもやりたくないですし、なんなら人が舌を噛んじゃう音も聞きたくないです。
聞くだけで痛くなる音ってあるじゃないですか!
そんな御手洗君の行動に、真経津さんは「ボクの予想以上」とかなり高評価をしています。
よかった!
真経津さんの計画…?
真経津さんは、村雨さんのメガネのレンズに映ったジャケットの柄で0秒レコードを当てましたが…
前回、村雨さんはジャケットとレコードをすり替える作戦を取っています。
すり替えが1回だけで済むはずもないので、あの真経津さんの即断には違和感しかありません。
となると、真経津さんは狙って「ハズレ」レコードを選択した事になりますが…
苦しいのが分かっていて、わざとハズレを引く??
確かに、今回は変則型の数取りゲームなので、いわば10分1秒を引くまではいくらダメージを負っても負けにはなりませんが…
だとしても嫌だな~~~
ゲーム前に登場した車椅子の方も、とんでもない状態でしたし…。
果たして、どういう計画なのでしょうか。