前回までのあらすじ
僕がみんなのために一勝掴み取るホイ!
本編あらすじ
村雨の先攻で始まる「ヘル・オ・クロック」。
「即刻終わらせる」と言いながら、村雨は巨大時計盤の中央、柱の陰に身を隠す。
自分の手を悟られないようにする、という意味では悪くない動きだが、チートを使っているワッホイのタブレットには、村雨の選んだ時刻が表示されている。
村雨の指定した「8:45」に向かって、時計の針が動く。
時刻を知っているワッホイは軽々と一本目の針を飛び越え、そして二本目もタイミングよくジャンプ。
だが、なんと二本目の針にちょうど、ワッホイが引っかかるように上着がくくりつけられていた。
ジャケットに足を取られ、転ぶワッホイ。
そこで村雨は「ヘル・エリア」を指定しワッホイを落とそうとするが、なぜかすぐには床板は開かず、ワッホイが退避してから床板は抜けた。
「あなたは針が動き出す前から 跳ぶことに迷いがなかった」「なぜなら針が2本共自分の位置まで動くと知っていたからだ」「つまりあなたは私の時刻指定を盗み見 床の落下に約15秒のタイムラグを設けている訳だが」
「まさかそれだけで 私に勝つつもりじゃないだろうな?」
何も言ってないのにすべて見透かされていること、上着のトラップをピンポイントで仕掛けられたこと、動く度喋る度何かを読まれる───そんな村雨と対峙するのは、自分から飛び降りたくなってしまうほど恐ろしい。
そう思ったワッホイは、「切り替える」。
「村雨君 ジャケットを返すホイ!」
「カッコいいセリフを言うのは 僕に勝ってからにするホイ!」
村雨の眼から見ても、動揺を収めたワッホイ。
彼は自分を守るため、道化を演じている。
そのことを称賛しつつも、ワッホイの「跳ぶつもりがない」という安心感、視線の動きから、指定時刻と「ヘル・エリア」の指定を看破する村雨。
針を避け、ワッホイの時とは違い当然のように即落下する床板から離れる。
そんな村雨に畏怖の念を抱きながらも、弱い自分に「みんなに喜ばれる姿」をくれたうじゃめのため、何がなんでも一勝を届けようとするワッホイ。
逃げて逃げて逃げまくれば、ラウンドごとに増える「ヘル・エリア」に、村雨も手を焼くはず。
そうなれば、「ヘル・エリア」の落下に遅延があるワッホイの方が圧倒的に有利。
「村雨君 君がどんなに強くて怖くても 僕は絶対に負けないホイ」
「妖精ワッホイは みんなに笑顔を届ける存在なんだホイ!」
「確かにあなたの言う通りだ ”負けない”という部分を除けばな」
話の最中に床が抜け、落下していくワッホイ。
話の最中、針は動いていなかったにも関わらず床が抜けたのは、村雨が既に「同じ時刻」を指定し終わっていたため。
「さっきので足首を捻った 治療費はあなた達に請求する」
感想
ワッホ───イ!!!
回想、なんかちょっとイイ話でしたね…。
別にイジメられていたとかいうわけでもないんでしょうが、「他のキャラになりきる」事をうじゃめが教えてくれた、という事なのでしょうか。
その「なりきり」は、村雨さんですら認めるほど。
また、「みんなに喜ばれる姿」という言い方がいいですよね。
なんか、ワッホイ…ジャンケットバンクに登場していいとは思えないほど心が清らかなヤツじゃないですか…!?

落ちちゃったけど
村雨さん異世界転移してもなんかやっていけそう(※なおフィジ(ry
たぶん皆さん、カッコ良く足首を捻ったシーンに釘付けだと思うのですが、私は上着トラップ好きでした。
銀行ギャンブルではよくある「ルールの裏を読む」ですが、それを新鮮な形で見せられた気分です。
そして舞台がいつもと異なるせいでしょうか…
村雨さんの洞察力をもってすれば、生きていく上でのルールが全く分からない異世界に転移しても、なんかこう、上手くやっていけそうな気がしました。

まあフィジカル問題ですぐに詰む気がしますが
あの、たぶんこれを読んでいる10人中9人が分からないと思うのですが、昔「夢王国と眠れる100人の王子様」っていう、もはやタイトルだけで優勝しているゲームのアニメがあったんですね。
それで、ヒロインが異世界に転移しちゃうのですが、なんと靴ズレがひどくて歩けなくなるというシーンがあります。
ええ?
靴ズレがひどくて歩けない???
しかも周りがかなり同情的なんですよね。「これはひどい靴ズレですね…」とか言っちゃったりなんかして。
いや分かりますよ?
靴ズレ辛いですよね。
しかしそれを異世界転移アニメで出すかあ…。
一周回ってリアルだったのか?(「夢王国と眠れる100人の王子様」なのに???)
すみません、何が言いたかったかというと、異世界転移した村雨さんも靴ズレでやられる可能性があるという事です。

こき下ろしている「夢王国と眠れる100人の王子様」ですが、アニメのOPテーマ、moumoonさんの「あふれる光」はめっちゃ素敵な歌です。好き!