前回までのあらすじ
仄めかされる、更なる強者の存在。
御手洗は、イカれた神父と共に1/2ライフランクのゲームに挑む───
本編あらすじ
天堂弓彦をゲーム会場へと案内する御手洗。
天堂の佇まいを「普通じゃない」と判じながら、何故自分が担当につかされたのか、何故伊藤が自分を買い戻したのか、これから誰と戦うのか―――
思考を巡らせている中で、「迷いがある時こそが 人生をより善くするチャンスだ」という天堂の声が届く。
「なぜ 僕が迷ってると?」
「逆に聞くが なぜ私が普通じゃないと分かった?」
迷う事自体は人生を豊かにするものだと肯定しながらも、「私の後ろに立つつもりなら 敵の前では迷いを見せるな」と天堂は言い放った。
ゲーム会場。
御手洗と天堂を出迎えたのは、巨大な天秤と、割れんばかりの大歓声。
「御手洗ィィイイ!!! お前に大金賭けた!!!絶対負けんなよ!!!」
「来たなクソガキ!!」「負けろっ!!」
「コッチ向いてー!!」「応援してるわ御手洗君ー!!」
「勝て―――っ!!!」
「死ねっ!!」
「頑張って―――!!」
感情のままにVIPを怒鳴りつけ、功を焦ってオークションへ堕ち、地の底から奇跡の生還、大口を叩き競りを白熱させ高額で売れる。
そんな御手洗 暉という男は今やVIP達から愛され、同じように憎まれる、銀行員の道化(スター)となったのだった。
ギャンブラーそっちのけの状態に、天堂は不快さを隠さない。
だが今回の司会進行役(と思われる)雪村は、「誰が主役か客もすぐに気付きますよ」と和やかに語り掛ける。
そして宇佐美班・榊と共に入場してきたのは―――真経津 晨。
御手洗の姿を目にした真経津は「なんか久しぶりー」と軽く声をかける。
だが御手洗は(どうして よりによって今 ここに来たんですか…!?)と、倉庫でのゲームをクリアした時の事を思い返していた。
クリア直後、黒光に「表彰式やら賞状はねぇが お前には契約書がある」と、ゲーム前に朔が見せた契約書の内容を成立させてもらう事に。
「私 朔京治は 御手洗暉に対し 『ザ・ショートホープ』への協力を要請する」
「その対価として 御手洗暉がこのゲームをクリアした場合―――」
「自らが作成した銀行賭博5種目の 詳細な解説を譲渡する」
特0の人間でなければ、成立に立ち会った行員にすら危険が及ぶ契約。
「忠告してやるが ソイツを頭に叩き込んだら さっさと燃やしちまった方が身のためだ」
「他の行員には絶対喋るな」
(…真経津さん 僕は マズイ事実に気付いてしまった)
死に顔を見るだけならば
僕の立っている場所は あなたの横じゃなくてもいい
NEXT GAME「ブルー・テンパランス」
感想
獅子神さんじゃなかった!!!
意味深な獅子神さんカットがあったんですが(笑)対戦相手は真経津さんでした!
あれはひょっとして…獅子神さんが真経津さんをゲーム会場に連れてきてくれたんでしょうか?
トヨタのスープラっぽいお車でした
そして真経津さんの担当行員として登場したのが榊さん。
真経津さんのジャンケット権を預かったのは宇佐美主任だったので、宇佐美主任が榊さんに指示したのでしょうが…
主任が数名のギャンブラーのジャンケット権を持ち、ゲームに応じて部下を担当行員として向かわせるというのが、もしかすると一般的なやり方なのかもしれません。
いきなり真経津さんのジャンケット権を獲得してしまった御手洗君のアウトローっぷりが伺えます。
ちょっと影の薄い天堂さん…?
マンガの中の世界でも、マンガを読んでいる私たちの世界でも、内容的に天堂さんにはあまり注目がいっていません(笑)
そんな天堂さんですが、御手洗君はもう彼を「普通じゃない」認定しています。
御手洗君がそんな判断をした相手といえば村雨さん、それから黎明くんですね。
黎明くんは直接御手洗君のモノローグを読んじゃってたので…
「自分サイドの担当行員」というのが大きいとは思いますが、初見で御手洗君に冷たくしないギャンブラーはかなり久しぶりですね(笑)
チートを入手した御手洗君!
朔さん、クリア報酬はしっかりと用意していてくれました!!
御手洗君の見立てでは、朔さんはゲーム終盤に御手洗君を殺すつもりだったようなので、御手洗君のクリア=朔さん自身の死…つまり、彼が報酬を用意しておく義理は、何も無かったはずです。
それでもきちんと報酬を用意しておくあたり、ゲームギークだからこそというか何というか…。
本当に、惜しいキャラでしたね。
さて、黒光さんですら「ヤバい」と称する契約内容。5つのゲーム情報のリーク。
確かに、ゲームに直接関わらない特0だからこそ、ギリギリ成立させられた内容ですね。
これは今後、超有利になるアドバンテージ。
スーパーチートです。
…とは、素直に思えません。
何故なら、御手洗君の周りはギャンブラーも行員もバケモノ揃い。
御手洗君が、ゲーム内容について何らかの情報を持っているという事が、今回の「ブルー・テンパランス」で露呈してしまうのではないでしょうか。
気付いちゃった御手洗君
そう、そうなんです。
御手洗君…
死に顔を見るためには、真経津さんの担当行員でなくても良いんです。
前々から、「いつか真経津さんvs御手洗君の展開が来るのでは」と噂されていましたが(たぶん)、まさか現実になるとは…。
そして真経津さんと再会してからの御手洗君、顔芸が止まりません(笑)
どんなゲーム?
朔さんが遺したゲーム5種目の詳細な解説。
その一番上に置かれていたのが今回のゲーム「ブルー・テンパランス」です。
ちなみに、残り4種目については「○○○○○ズ(?)ライト」「○○○○○○○ス」「○○○○○○○ン」と3種目は名前がチラ見え、残り1種目は完全に名前が見えないようになっています。
朔さんの解説図では可愛いデザインの天秤でしたが、実物はかなり禍々しくなってます(笑)
ギャンブラーが入る小部屋、そしてその上にある巨大な天秤の皿。
なんとなく、「ジャックポット・ジニー」を連想させる構造です。
不利になると、天秤のお皿が傾いて天井がつぶれる…?
しかしここで気になるのが、「ブルー」。
一体何が「青」なのか?
連想したのは「水」。
例えば、小部屋に水が注入されるとか…?
いやしかしそうすると、天秤のお皿の意味は?
またまた次回が気になる終わりでした!
最後に
とうとうジャンプ+でも連載が始まりました!
ネタバレ問題もありましたが、運営の方が対応してくれた事もあり、落ち着いてきたように思えます。
そして…
実はジャンプ+での連載が開始された3/30、こちらのブログのPV数が過去最高になりました(笑)
恐らくジャンプ+で「ジャンケットバンク」を知った方々が、検索で行き着いてくれたのだと思います。
連載される媒体が増えた事で、「ジャンケットバンク」という漫画に興味を持ってくれた人が増えた事、一ファンとして本当に嬉しいです!!