前回までのあらすじ
やはり我らが主人公は、悪魔。
その事実を痛感させる悪い表情で、ブルー・テンパランスは幕を閉じたのだった。
本編あらすじ
ブルー・ボックス内で、両者行動不能。
そして、先行で動くはずの天堂が失格する形で、ブルー・テンパランスは幕を閉じた。
担当ギャンブラーが敗れたというのに、御手洗はただ、真経津のギャンブラーとしての在り様に感動を覚えていた。
───これがギャンブラー!!!
───やっぱり僕の居場所は あなたの横しかありえない
ゲームをモニタしていた朔班の面々は、「ルールの裏を知らない方が、天堂は善戦できたのでは?」という仮説に至っていた。
そして朔は部下たちに、御手洗にルールを教えたゲーム4つについて、明日までにルールを変えるよう命じる。
「これから死ぬ程忙しくなるぞ 戦争が始まるんだからな」
ゲームを終え、榊は「なんだこりゃあああ!!?」と唐突に叫ぶ。榊のキャリアが、170年増えていたのだ。
それは、渋谷やしいなが忘れていたほど滅多に起こらないキャリアボーナス「英雄の小間使い(ヒーローズジャンケット)」であった。
1ゲームにおけるVIPの総賭金が15億を超えると、勝利側の行員に与えられるボーナス。
このボーナスが滅多に発生しない理由は、この賭場ではスタープレイヤーが生まれにくいから。
人はスタープレイヤーにお金を払いたがるが、優秀なギャンブラーほど、死傷率の高いゲームに組み込まれ、無事では済まない。
───が、ここで伊藤吉兆は考えた。
ギャンブラーではなく、行員───小間使いそのものを、英雄にすればいい、と。
行員であれば、怪我をする機会もほとんどないため、安心して”推す”事ができる。
しかしここで、しいなが当然の疑問を口にする。「御手洗にそこまでの魅力があるか?」と。
だが、年長者の渋谷には金持ち連中の気持ちが少し分かるという。
御手洗は何も出来ず、何かになろうと必死に足掻く青年。
間抜けを晒したかと思えば予想外の手柄を立て、大口を叩いた次の日には失敗する。
すべてを持っている金持ちにはもう買い戻せない、無軌道な情熱を持った”若さ”の偶像。
イラつこうが応援しようが、どうにしろ彼らは御手洗から目を離せないのだ、と。
結果的に、御手洗が絡むゲームは大金とキャリアを生む。
「御手洗暉に勝てば大量のキャリアを得られる」と知った他班は、こぞって交流戦を申し込む。
そこで伊藤がゲームの勝敗を調整すれば、どの班にキャリアをどれくらい渡すか、伊藤が主導権を握れるというのだ。
そんな”キャリアの造幣局”を手に入れた伊藤の目的は───誰も防ぎきれない数の”主任解任権”。
「今日は残業ですね なんせ戦争ですから」
───一方、真経津の送迎を任されていた獅子神は、ずっと待ちぼうけを喰らわされているのだった。
感想
真経津(榊)と天堂(御手洗)の対比がエグい
ブルー・ボックスが解体され、真経津さんが救助されているシーンで、榊さんは真経津さんを心配しているように見えました。
ところが御手洗君はどうでしょう。
真経津さんの強さに感動するばかりで、天堂さんの事は全く気にしていません。
出典:ジャンケットバンク コミックス7巻より
…あっ、そうか、そうでしたね!(完全に理解)
地味な不安解消
80話にて天堂さんがブルー・テンパランスの罠についてポロッと喋っていたので、
御手洗君がゲームのルールを知っている事が伊藤主任にバレる
↓
どこからルールを入手した~!吐け!オラオラ~
という展開になっちゃうかな~と地味に気にしていたのですが、朔さんがすぐにルール改定をしていました。
…という事は、伊藤主任も多分似たような結論に行きつきそうですよね。
というかむしろ…朔主任に情報を渡したのは伊藤主任…?
であればこの流れは想定内ですかね。
主任解任権の絶望感
最終ページの「誰も防ぎきれない数の”主任解任権”」の絶望感たるや!
交戦棄却権も、一度しか使えないとの事でしたし、あそこまでの数があるともうすべての班に戦争を申し込む事が出来ますね…。
伊藤主任の目論見通りに事が進めば
・昼間主任
・雪村主任
・蔵木主任
・土屋田主任
が誕生してしまうという事なのでしょうか?
書いておいてなんですが、こういう展開になるとすると、他の班の人たちって本当に出番がなさそうですねえ…。
今日の獅子神さん
ヤンジャンアプリの感想やネットの感想を見ると皆さん、獅子神さんに癒されているようでほっこりしました。
私はてっきり、別会場で獅子神さん自身1/2ライフランクゲームをやっているものだとばかり…(笑)