前回までのあらすじ
ジャケバンではかなり珍しい事に、主人公サイド(獅子神&村雨)がリード!
本編あらすじ
第1セットを制した獅子神・村雨ペアの獲得した「ライフダイヤ」を受け取る梅野。
順調だとこぼす渋谷に、「敵は電流のテストをしていた説が有力です まだ安心はできませんよ」と返す梅野。
そんな2人に絡む、片伯部班の加賀花火(カガ ハナビ)と紅宮重理(ベニミヤ シゲミチ)。
行員同士のじゃれ合いの後、第2セットが村雨の「親」でスタート。
梅野の予想通り、電流の確認が済んだ山吹が「ちょうどいい頃合いだな」と語り始める。
”正義のヒーロー”を自称する山吹を揶揄う獅子神だったが、「この世界に 自分を正義だと思ってない奴がいるのか?」と反論を受ける。
「クズでも真面目でも引っこみ思案でも 自分が正しいと思ってるから期待し怒り落胆する」
「正義だと信じたい選択をする だからお前らは読みやすい」
山吹は獅子神が「4」を、村雨が「1」を選択したと判じる。
そして第2セット1ラウンド目の結果は───
第2セット1ラウンド | 数字 | 残り手札 | 累計提示額 |
山吹 | 2 | 1,3,4 | 2 |
獅子神 | 4 | 1,2,3 | 7 |
時雨 | 4 | 1,2,3 | 0 |
【親】村雨 | 1 | 2,3,4 | 0 |
「"4"が重複!! よってこの2ラウンド 提示額"2"!! 好条件で山吹様の勝利です!!」
「2」の電撃を浴びる山吹。
ほとんどダメージを受けていない山吹は、かつて自身がキレやすい性格だったと語る。
だが中学生の頃、苛ついている時にたまたま女性を痴漢している男を発見、相手が血まみれになるほど殴りつけた。
そしてその話を聞いた途端、周りの人間…今まで目も合わせなかったような人間たちまで、山吹を褒めたという。
そこで山吹は学んだ。
「悪い奴には 何をしてもいいんだってな」
結局は皆、自身の正義が成される事に快感を覚える。
正当に酔いたいから皆、気分良く殴れる悪者を必死で探すのだ。
「ヒーローは 正義の快感を否定されないからな」
その話を聞いて尚「悪者に足を掬われても知らねーぞ?」と返す獅子神に、「気に入ったよオマエ」と山吹は言う。
「この場所はシンプルで 強者こそが正義」
「そして正義は 悪が死ぬまで殴るのを止めない」
「注意して次の手を選べよ 小悪党」
感想
片伯部班2名の名前が判明!
女性が加賀花火(カガ ハナビ)さん、男性が紅宮重理(ベニミヤ シゲミチ)さんというお名前でした!!
なるほど、ハナビだからハナちゃん…!
宇佐美班に対してメチャクチャ喧嘩腰でしたが、それはなんと、梅野さんへの好意の裏返し…!
これは、これはジャンケットバンク始まって以来の甘酸っぱい展開!!!
エンゲルとこっしゃんの絡みは…うーん…
甘酸っぱいというより、僕の心のやわらかいところをグサグサ刺してくる感じ…?
下の名前で呼んでましたし、梅野さんは特記事項「転属あり」とあったので、ひょっとすると宇佐美班所属前に何か関わりがあったのでしょうか?
しかし、「見るべき場所がズレてるよ」と言う渋谷さん。
一体何が見えているのでしょうか…?
「正義」とは
ジャンケットバンクは、敵として登場するキャラクターも非常に魅力的ですが、その理由の一つが皆独自の考えを持っている事だと思います。
今回は山吹さんの「正義」に関する話でしたが、
「クズでも真面目でも引っこみ思案でも 自分が正しいと思ってるから期待し怒り落胆する」
や
「正当に酔いたいから皆 必死で探すんだ 気分良く殴れる悪者を」
といった発言、考えさせられます。
中学生だった山吹さんが褒められたのも、「痴漢されている女性を救った」と見なされたからですが、山吹さんの話だと、別に女性を助けたくて男を殴ったわけではなさそうです。
周りが、見たい結果に事実を当てはめているだけ。
普段の山吹さんをよく知っている人であれば、「アイツがそんな親切をするだろうか?」と疑問を持ちそうですが…
親も同級生も褒めたそうですので…
それもまた何とも…
「正義」の皮をかぶった悪意や暴力は、思った以上に周りにあふれているようです。
次回予告
「次号、山吹&時雨の逆襲…!!」とありますが、「逆襲」といわれると主人公サイドっぽいなぁと感じてしまいます(笑)