前回までのあらすじ
獅子神さんピンか~!
本編あらすじ
試合開始前。
村雨と天堂は、なぜ自分たちがタッグ戦をする事になったのか、渋谷達に問い質していた。
その疑問については「宇佐美主任の考えなので私らにはなんとも」という答えしか返ってこなかったが、ひたすらに仲の悪さだけが目立つ村雨と天堂。
しかし逆に渋谷が「互いに互いを 相棒としては実力不足だと?」と質問すれば「まさか」「何の問題もない」と迷いのない返答。
だがお互いの我が強すぎる故に「タッグ戦が滅多にない理由がわかるね」と締められる始末。
一方、牙頭は雪村に「オメェがウェイトレスやれば死ぬ程客が来る!!」と、何度目になるか分からない勧誘をしていた。
※雪村は男です
その傍ら、漆原は蔵木に「最近何か変わったことは?」と声を掛ける。
担当ギャンブラーの死亡などを告げた蔵木に「いい奴らだったかい?死んだ奴らは」と問う漆原。
それに対し蔵木は「関係あります?死んでしまったのに」と答え、そのやり取りに安堵を覚える両名。
「そろそろゲームが始まります その前に一つお尋ねしたい」
「勝てますよね? 今日の勝負」
「「どうだろうな」」
「勝負に絶対はねぇ 世の中にはやべぇ奴らがウヨウヨいる」
「実力も才能も100%発揮できるとは限らない ただ一つだけ言えることは」
「そのことを理解している 僕達は強い」
一方───
「「100%勝つ」」
「崇高な神の意志の前では 人の子の力など及ばぬが道理」
「私の診断が誤りである可能性は このマヌケが本物の神である可能性と同等に低い」
「あとは隣のマヌケ(愚か者)が 私に従うだけだ」
両名が入場した会場は、オペラハウスのようなステージ。
「ご来場の皆様!! 大変おまたせいたしました!!」
「只今より本日のスペシャルマッチ───」
「宇佐美班対伊藤班!! 主任解任戦の一回戦を開始いたします!!」
「班の存亡をかけた最後の争いの初戦!! この戦いはルールこそ1/2ライフ準拠ですが───」
「現れた4名のギャンブラーは 全員が班の頂点に立つ最高の強者達!!!」
「…オイ」
「オイオイオイちょっと待て」
中継を見ていた獅子神が呟く。
「ってことは次の試合」
「オレが個人戦か?」
「よかったね獅子神さん 勝った時のカッコ良さ独り占めだ」
NEXT GAME「ピーキー・ピッグ・パレス」
感想
宇佐美班と伊藤班の対比
村雨さんと天堂さん…仲悪いなあ(笑)
(笑)がついてしまう、微笑ましい仲の悪さなのですが、牙頭&漆原コンビを見ていると、不穏さが出てきます…。
村雨さんは前回も獅子神さんとタッグバトルに挑んでいましたが、その時は1人突出していた、そして何より「村雨さんは獅子神さんより秀でている」事を獅子神さん自身が理解していました。
だから村雨さんの策に、獅子神さんが素直に乗ってくれたという事も大きかったはずです。
しかし今回、2人の力量は恐らく同等。
お互いの力量は認めているものの、「勝てるよ。自分の言う事を聞いてくれるならね」というスタンス。
これは…前回よりも協力プレイが難しいのではないでしょうか?
会場に入る前の「今回の勝負に勝てるか?」に対する答えも、正直、牙頭&漆原ペアの方が大人な回答です。
更に今回のタイトル「1:1:2」。
村雨 vs 天堂 vs 牙頭&漆原
という風にしか見えない…。
…
うーん、これちょっとマズい流れかも…?
地味に好きなシーン
牙頭さんと雪村さんのやり取りも面白いのですが、漆原さんと蔵木さんのやり取りが結構好きです。
お互いに「世の中の倫理からちょっぴり外れている事を自覚しており」「少し周りと感覚が合わない」、そんな2人が同志と話せてほっこりしている…ような。
雪村さんの「だからアナタ達が好きなんだ」というセリフも相まって、今回の伊藤班(ギャンブラー含む)はすごく雰囲気いいですね。
本編でも御本人が心配されている
前回も「エッ獅子神さんがピンで戦うって事!?」と私含めた読者に心配されまくっていましたが、
まさか本編で御本人が心配される場面が出るとは(笑)
読者全員で応援してますからね…!