前回までのあらすじ
本編あらすじ
別室にいる宇佐美班の面々が真経津の洞察力とハッタリに慄く中、ゲーム会場の渋谷が、村雨の敗北を宣言する。
そして御手洗は、真経津が”いかに努力したか””信頼・裏切り”といった次元を超え、ただただ純粋に争う事だけを求める姿勢に涙を浮かべていた。
「降参する」
敗北を認め、金もキッチリ払う。
だが、馬鹿げた罰ゲームを受ける気はない、と言う村雨。
”降参不可”というルールはなかったはずという村雨の台詞に同意しつつ、渋谷は
「私ぁ ちゃんと説明しましたよ ”選んだレコードは必ず再生する”ってね」
と村雨の逃げ道を塞ぐ。
「我々のルールは絶対です 降りたいなら”降参”ではなく”失格”せねば」
次にレコード返却を行うのは村雨のため、”レコード返却の物理的妨害”は叶わない。
であれば、あとは”対戦相手への暴力行為”しかない。
追い詰められた村雨は、真経津に向かう―――
が、その顔に渋谷が放った火付きのタバコが命中。
怯んだ村雨の腹に、渋谷の蹴りが命中した。
渋谷はそのまま、村雨を音響ブースの中に引きずっていく。
「勝負の渦中ならまだしも 敗者の駄々に割く時間など ないんですよ」
「お元気で」
間もなく曲が始まるという中、真経津がブースの外から村雨へ声を掛ける。
「君の強さを讃えて 一つだけアドバイスするよ」
「車椅子のおじさんは 手足に縛られた跡があったんだ」
「あの人みたいに無抵抗で音を聞いたら 失うのは耳だけじゃ済まないかも」
「君も着けたほうがいい 耳栓をしてもこの有様だ」
真経津は耳から耳栓を外した。
村雨は、防音壁の引っ掻き跡に気付き、慌てて飛びつく。
『演奏を開始します―――』
「村雨さん これでわかったろ?」
「鏡の中に 君を助ける答えはない」
「”サウンド・オブ・サイレンス” 真経津様の勝利です」
「賭金1億6000万円獲得により 真経津様は”1/2ライフ”ランクへ昇格となります」
感想
純粋に争う
たった一度相手を騙すためだけに、ハズレレコードを聴き続け、命の危機にまで迫った真経津さん。
その純粋な姿勢に、御手洗君は感極まって涙を浮かべています。
御手洗君もそうですが、村雨さんも結局は、真経津さんのこの純粋な考えを見抜けなかったのでしょう。
最も、「見たいようにしかモノを見れない」村雨さんでは、どの道見抜けなかったのかもしれませんが…。
渋谷さん怖ぁい
ペナルティ受けたくないとゴネる村雨さんに、タバコと足を出した渋谷さん。
怖っ・・・
そう言えば宇佐美さんも初登場時、神林のおじさんをブン殴ってましたね…。
眼鏡は割れた
村雨さんがペナルティを受ける際、真経津さんは
「眼鏡が割れるか楽しみにしてるんだ」
と言ってました。
……。
割れてますねぇ…。
真経津さんランクアップ!
勝負に勝った真経津さんは、1/2ライフランクに昇格しました。
御手洗君もしいなさんとの賭けに勝利したので、ジャンケット権を購入するためのキャリアを入手しています。
これでまた次回から、新展開が来そうですね…!
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