前回までのあらすじ
そろそろ…
そろそろ、無知蒙昧な私めに、ゲームのからくりを教えてくださいませ…
本編あらすじ
違和感は抱いたものの、「先に飲もうが 後で飲もうが 結果は変わらない」と主張する叶黎明(カノウ レイメイ)。
真経津(マフツ)は、叶が自分の事を疑うばかりでゲーム自体に疑問を抱かない点を指摘する。
初め、デモンストレーションで現れた、毒の犠牲者。
彼のかたわらにあった”運命の器”の中身は、自分たちが飲んでいる無色透明の液体ではなく、薄いピンク色だった。
毎ターンセットする必要のあるポーションは、聖水が一つ、毒が二つ。
―――二つある毒だったが、実は裏のロゴマークが色分けされていた。
「『まぜるな危険』 合わさることで毒性が高まる―――相乗毒だ」
真経津の推理に叶は動揺するも、「毒が2種類あったとしても、なぜ内容まで断定できる」と反論する。
・聖水の解毒量
・500mlの限界値
どちらも毒に関わってくる言葉である以上、これらが指す「毒」は同じものでなくてはならない。
2種類の毒を使った上でこの条件を満たすには、
・片方だけが極端に強い毒
・2つの毒が合わさる事で効果を発揮する相乗毒
この2パターンしかない。
真経津は、自分と叶の体を使って、毒の”観測”を行ったのだ。
真経津は「叶が最初に真経津に渡した毒」だけを集めていた。
ルール上、第3の毒、”聖水が反転してできた毒”の正体が分からなかったが、それも―――叶を利用し結果判明。
第3の毒の性質は、「取得量が少ない方の毒」。
A毒2杯、B毒1杯取得した場合、第3の毒はB毒の性質を持つことになるのだ。
ゆえに、服毒合戦で反転した毒を飲んだ叶だけが死にかけているという。
叶は確かに第1ラウンドで聖水を飲んだが、「『解毒剤』って 『毒』を飲む前でも効果はあるの?」と真経津は問う。
毎ラウンド飲ませていたのは、色が変わる事を気付かせないようにするため。
毎ラウンド飲まなければ、吐血して苦しむ必要もなかった。
「ボクが時間稼ぎを続けたら 君は最後まで起きていられる?」
真経津の声を耳にする叶は、真経津の姿に鏡を見る。
そこに映るのは、望遠鏡で星を眺める叶自身。―――を、世界の外から覗き込むダレカ。
恐らく、星を眺める叶は、その観測者に気付くことはない。
遠い世界を眺める叶。自分が見られている事も気付かずに―――
「なんで今 話した?」
叶は、真経津の話がただの時間稼ぎではなく、何か他に狙いがあると見抜いた。
真経津は、叶が「詰んでいる」事は認めつつも、「君となら ここからもっと楽しめそうだ」と、なんと自身の入手した聖水を叶に渡してしまう。
「はぁ~~~~~~~~~~~~~~~?」
これに度肝を抜かれたのが、御手洗。
叶黎明の死亡にBETしている御手洗としては、敵の命を救いかねないその行為は、全く意味が分からない。
「真経津さん…」
「あの僕」
「賭けを…」
「死ぬ方に」
「御手洗くん」
「ボクには関係ない。」
「楽しみの邪魔をするな」
感想
…何からいきましょう?
ルールを解説されてもよく分からなかった事?
黎明くんの強キャラ感パねぇ事?
御手洗君が死にそうな事?
上からいきましょう。
ルールを解説されても正直よく分かりませんでした
難しい話をしている事は分かります。
真経津さんはつまり、ずっと1種類の毒しか飲んでいなかったという事ですよね?
色がピンク色に変わっていたというのはつまり、2種類の毒が合わさるとピンク色になるという事?
さすがに、白黒マンガだとちょっと判別が難しいですね…。
(よく見ると分かるそうです。もちろん、あえて判別を難しくさせているのだと思います)
これがアニメになったらもうちょっと分かりやすくなるんじゃないでしょうか(願望)
黎明くん今までで最強の敵キャラか!
とうとう”鏡”を見てしまった黎明くんですが、今までの人に比べて鏡の中が綺麗なような(笑)
…という感想を抱いてしまうのは、私も黎明くんのように上の星空にばかり気を取られているからでしょうか。
黎明くんが立っている場所、荒廃しているというか、廃墟のようじゃないですか?
足元の現実を見ずに、見たい景色だけを見ている黎明くん。
そして、そんな黎明くんを観察している存在。
もっと言うと、その更に外にも目のようなモチーフがありますね。
そんな不気味な光景ですが、叶の”目”が幻影を打ち破りました。
だけでなく、「他に狙いがあるな?」と言ってのける黎明くん。
真経津さんはそんな黎明くんに、”解毒剤”を渡しました。
真経津さんがギャンブルをする動機は一貫しています。
「楽しく遊びたい」。
真経津さんは黎明くんを「強敵」と認め、もっと遊ぶために、塩を送ったのです。
これはサウンド・オブ・サイレンスで村雨さんに生き残るヒントを与えた時に似てますね。
個人的な、これまでの真経津さんの「楽しい遊び相手」ランキングは
村雨さん>獅子神さん>雛形さん>関谷さん>>>>>>>>>>>>>大学生
かと思ってましたが、
黎明くん>村雨さん> 獅子神さん>雛形さん>関谷さん>>>>>>>>>>>>>大学生
に塗り替えられた感じでしょうか。
※ちなみに獅子神さんが雛形さんを上回った理由ですが、ギャンブルの強さというよりは「真経津さんが楽しいと思えるか」を基準としたためです。この個人的なランキングについては別途書こうかと思います。
書きました
御手洗君のMPが危険
うっかり忘れかけていましたが、御手洗君はこのギャンブルで命を懸けています。
今回のゲーム開始から24時間以内に叶黎明が死亡する事。
そうでなければ、御手洗君はキャリア「100年」の負債が課せられます。
しかし、冷静に考えると、真経津さんは何も対戦相手を殺す必要はないんですよね。
1/2ライフは「半殺し」のギャンブルではありますが、必ずしも相手を殺す必要はありません。
ジャックポット・ジニー…は、「対戦相手の死亡」が勝利条件に入っていたので微妙なところですが、お互いの金貨量が拮抗すれば、ギリギリ飢餓状態になりつつも生還する事は出来そうです。
ただ、結果的に真経津さんは前回雛形さんを殺しています。
その事実が、御手洗君に「真経津さんは敵をちゃんと殺す」という先入観を抱かせてしまったのではないでしょうか。
真経津さんに、御手洗君のために人を殺す義理などないのに。
真経津さんが、御手洗君が自身の担当になる事を了承しているのは、
・真経津が一番知っている銀行員だから
・一緒に遊んでくれるから
この2点に過ぎません。
これだけで、「よしじゃあ御手洗君のために相手を殺そう」となるでしょうか。
ならないです。
真経津さんにとっての一番は、「楽しい遊び相手を探す事」なのですから。
煽り文通り、「絶体絶命」の御手洗君。
ヤバイ状態ですが…明日ジャンケットバンク5巻の発売日なんです!
御手洗君ゴメン!
明日の5巻が超楽しみでゴメンね!!