前回までのあらすじ
NO MORE 御手洗君の冷や汗
本編あらすじ
最終ラウンド、手の刺し合い合戦になる事を覚悟して左上の鍵穴に鍵を刺した獅子神(シシガミ)。
結果は当然―――ハズレ。
「第5ラウンド 先攻獅子神様 解錠失敗につき―――ルーシーによる鍵の返却を行います」
だが獅子神は「このミスは必要経費」と割り切り、激痛が伴う”鍵の返却”を受ける。
「舌を噛まぬようご注意ください」
宇佐美(ウサミ)の言葉の直後、獅子神の右の手のひらに突き刺さる、鍵。
痛えっ
痛い
いたい
痛い
イタイ
痛い
痛
声も上げずに激痛をこらえる獅子神の脳裏には、この痛みを必ず真経津(マフツ)にも味わわせるという執念。
だが、
次の瞬間、室内に響き渡る、ルーシーの笑い声。
獅子神が振り返ったその先には、自分の名前入りのハートを手に取っている、真経津の姿。
「な」
「な…」
「んでっ?」
「だって顔に書いてあるんだもん ”オレは右下を避けてるぞ”って」
真経津は、獅子神が右下の鍵穴を一度しか見なかった事、先ほど右下から一番遠い「左上」の鍵穴を選んだ事―――を指摘した。
1ラウンドで真経津がイカサマの話をした際も、本来の当たりから一番遠い左下の鍵穴を選んでいた事も。
「わかりやすすぎてブラフかとも思ったけど ただ気が小さかっただけで 残念だよ」
だが、獅子神は吠える。
「辻褄が合わねぇだろうがっ!!!」
「どうやって当たりを見抜きやがったんだ!! ”観察眼”なんてクソみてぇな理由じゃ説明つかねぇ!!」
「手が痛ぇ…!!」
「オレは…!!」
「お前から何かを盗んで負ける…!!」
最後のミスは仕方ないとしても、4面までは抜かりなかったはずだと言う獅子神に対し、真経津は告げた。
「それは大間違いだよ」
「4面までのミスに比べたら 最後のミスなんて笑って許せるくらいさ」
「ボクはイカサマなんかしてない」
「君の最大のミスは ボクの嘘を信じてしまったことだ」
感想
????
イカサマ、してない…?
え、でも、同じ鍵穴でしたよね…???
どどどどういうこっちゃ???
しかし獅子神さんはスゴイ
幸運な事に私は今までの人生において手のひらに鍵が刺さった経験はないのですが、それにしても痛そう…!という事は分かります。
だというのに声一つ上げない獅子神さんは、凄まじい胆力の持ち主ですね。
前回、真経津さんの鏡にキツネが映し出されていましたが、そんな小心者の行動とは思えません。
それとこれとは別という事なのか…?
また、負け確定の状況でも「お前から何かを盗んで負ける」と言える向上心。
某関谷さんとは明らかに格が違いますね…!
”あの”顔は、同じくらいのインパクトでしたが(笑)
Today's 御手洗君 HiYa-Ase...?
9コマ中、6コマで冷や汗をかいていました。
今ゲーム中初のペナルティ執行、ゲームの決着等、状況が状況だったので妥当な数かと思われます。
最後に
2巻冒頭話だというのに、早くも続きが気になる終わりでした!
真経津さん、早くカラクリを教えて…!