前回までのあらすじ
天秤の仕組みを確認していた真経津。
ここから、真経津の反撃が始まる───?
本編あらすじ
第47ラウンド、天堂の”配置”。
「安全のために軽くしたい」あるいは「敵に言われるまま軽くしたくない」という欲が、天堂をただの人間にした、と言う真経津。
「中央を選ぶ 逆転への第一歩だ」
対象の天秤 | 真経津 |
石の増減 | ラウンド×2(94個)プラス |
だが天堂は動じない。
「神の目から 罪人は逃れられない」と言う天堂に、真経津は「ずっと疑問だったんだ なんで君の読みがそんなに正確なのか」と話し始める。
いわく、天堂は他人を信じないがゆえに、ずっとカードの動きそのものを目で追っているのだという。
カードが配られる時、その並び順は常に同じ。
信じられない事に天堂は、その動きをずっと目を離さずに見ていたというのだ。
だが真経津は上着を脱ぎ、自身が並べようとしていたカードの上にそれをかぶせた。
「”見ての通り”右が10の正位置で 左が1の逆位置」
「じゃあ神様に問題です」
「残ったRのカードは 正位置逆位置どっちでしょう?」
「神を試してんじゃねぇ 咎人がぁあああああ」
ブチ切れる天堂。
もしこのターンで真経津がR×2のカード、つまり96個の石を手に入れれば、真経津は逆転。
ただし、点差は100を超えるため、真経津の部屋の通気口は塞がってしまう。
「カードの向きがどうだろうと お前はもう勝てなどしない」
天堂は確実な10のカードを選ぼうとしたが、そこで御手洗が声を掛ける。
「点差を 調整していましたか?」
「…何?」
このゲームでは毎ラウンド「R」の値が2つずつ増えていく。
つまり、引き分けを続けても本来なら少しずつ点差が広がっていくはず。
「引き分けのループに入った13ラウンド時点で点差は77点 それから30ラウンド以上経っているのに点差は大きく変わっていない」
「天堂さんじゃないのなら 調整できるのは一人しかいません」
しかし、この忠告は天堂の逆鱗に触れる。
その結果天堂は、中央のカードを選んでしまう。
───ギャンブラーとは 周囲を巻き込む災害です
御手洗の脳裏に、宇佐美の言葉が甦る。
───君は今 いともたやすく 利用された
対象の天秤 | 真経津 |
石の増減 | ラウンド×2(96個)プラス |
感想
「延々と続く苦痛の戦い」
雪村さんの本音にしか見えませんでした(笑)
読み合いが強い人
聴診器→村雨さんだな
絵の具→雛形さんだ!
あの顔→黎明くんだね!
指輪→えーと、えーっと…
獅子神さんでした。
そして地味に「配られる際の並び順が常に同じ」というのは、「アンハッピー・ホーリーグレイル」と同じですね。
ミツル君のレベルに御手洗君がようやく追いついた…?
「気分屋ルーシー」の時、獅子神さんが御手洗君の反応を利用していました。
今度は真経津さんが、御手洗君を利用しましたね。
この流れ、なんとなく「タンブリング・エース」のミツル君を思い出してしまいます。
ミツル君は真経津さんと村雨さんのヤバさを察知してマナブ君を止めようとし───結果的に、破滅へと進んでしまいました。
「気分屋ルーシー」では、宇佐美主任の言葉がなければ利用された事にすら気付かなかった御手洗君。
真経津さんの表情で気付いたのかもしれませんが、自力で気付いた点、御手洗君も進化している…?のでしょうか。
めっっっちゃ悪役顔ですね、真経津さん…