【ジャンケットバンク】第84話 感想 （痛） 

前回までのあらすじ

御手洗「私のために争わないで！！！」

本編あらすじ

https://twitter.com/itch_itch/status/1554845963461672960

真経津と天堂のゲーム後、御手洗は伊藤によりギャンブラーを取り替えられながら、ひたすらゲームに出続けていた。

訳も分からず勝ち続ける御手洗。

もはや日数も分からず、伊藤が何を言っているかも判然としない状態。

一方伊藤班の班員は、御手洗ばかりが担当行員として出場し続けているため、暇を持て余していた。

「暇すぎて　いつもより2品多く作っちまった」

「ワタシ今日5時間も寝ました！　寝すぎて頭痛い」

「もしかしてコレが　”休み”ってヤツじゃねぇか…！？」

暇すぎてゲームに興じていた昼間と雪村。

ゲームの勝者雪村にパシられる昼間と入れ替わりに、伊藤と御手洗が部屋に入ってくる。

真経津と天堂のゲームでは宇佐美班に莫大なキャリアを渡す羽目になったが、あれ以来、御手洗は一度も負けていない。

最初の負けは、”燃焼剤”として好戦的な班にくれてやったのだ、と伊藤。

そこへパシられて飲み物を買ってきた昼間が帰還。

昼間は伊藤にコーヒーを、雪村にミルクティーを、土屋田にほうじ茶を、蔵木にコーラを渡し、御手洗にはポカリスエット的なペットボトルを渡した。

「オメーはコレだ　後で金払えよ」

「…あ　どうも…」

まさか自分にも飲み物を渡されるとは思っていなかった御手洗は、あっけに取られる。

そこで雪村が「どうだ？　お前ソレすごく飲みたいだろ？」と御手洗に声を掛ける。

曰く、昼間には「言わなくても人の欲しいモノがわかる」才能があるらしく、以前ティッシュ配りのバイトをしていた昼間が、熱心ではないのになぜか渡された人間は100%ティッシュを受け取る事に目を付けた伊藤が、昼間をスカウトしたというのだ。

「天才なんだよ　選んだボスも 選ばれた昼間も」

「忘れるな　お前はボスに選ばれたんだ」

「死んだ目をしてないで　もっと自分に誇りを持て」

雪村の言葉に、ほんの少しだけ嬉しさを感じてしまった御手洗。

そして御手洗はその瞬間「今すぐここから出なきゃならない」と、雪村に殴りかかる。

だが、後ろから殴り掛かられた雪村は寸前でそれをかわすと、反撃で御手洗に金的を喰らわせる。

激痛に悶絶する御手洗に、伊藤は「死んだ目をしている割に　まだ頭は回るようだ」と声を掛ける。

御手洗は連勝でキャリアを稼いでいるが、そのキャリアは即刻伊藤に没収されており、今も「10日」しかキャリアがない。

この状態で同僚に暴行を働けば、ペナルティとして再びオークションに落とされ、そこで宇佐美に買い戻してもらえるのではと考えたのだ。

「お前が考えつくようなことを　俺が見逃すとでも思ったのか？」

「暴力はいかんな雪村　慰謝料を払ってやれ」

「すみませんでした ボス　以後 気をつけます」

感想

まさかの黎明くんチラリ登場

チラリ登場の割には、

・順調にゲームに勝利（しかも1/2ライフでありながら無傷・余裕の勝利）

・昼間が本来の担当行員で確定

・御手洗の事はあまり気に入っていない

・伊藤主任の事を「きっちょむ」呼ばわり

と、なかなかの情報量です。

こう…主人公が関わらない対戦というのも好きなので、今回の演出も好きでしたが、どこかでじっくり見てみたいものです。

ジュースが売ってないのか…

一瞬ほのぼのだと勘違いしそうになるほど、暇な伊藤班。

しっかし、土屋田さんは班のおさんどん係で確定なんでしょうか？

鍋の中身は…海老が見えるのでブイヤベース？

それにロールキャベツと、5段のホットケーキ…

宇佐美班のお昼はデリバリーのようだったので、ここは伊藤班の方が家庭的ですね…ｗ

そして暇な他メンバーはゲームに興じたり、5時間も寝たり。

…？

普段いったい何時間睡眠なんでしょうか？

ショートスリーパーなんですかね…？

また、話の最後に判明しますが、蔵木さんがほんのり黒かった気がしたのは、海に行っていたからだそうです。

なんかこう、スーツで浜辺に体育座りしている画が浮かんでしまうんですが…。

そして、「負けたらジュース奢り」とちょっと可愛い賭けをしていますが、伊藤班の部屋の中にある自販機、エナドリとコーヒーしか売ってないんですよね…。

なるほど、買いに行くのがちょっと手間だとすると、軽い賭けの対象にはなりそうです。

相手の急所を躊躇なく攻撃

急所を攻撃するのは、護身術の基本ではありますが…

御手洗君本人だけでなく、昼間さん・土屋田さん・蔵木さん達も、その激痛を想像してスゴイ顔になってます。

ちょっと喜んだ御手洗君

金的を喰らう原因になった暴力ですが、それは御手洗君が伊藤班メンバーの言葉に少し喜びを感じてしまったから。

つまり、飼い殺し状態を受け入れつつある事に、危機感を持ったからです。

読者ですら、「昼間さんが御手洗君の分の飲み物まで買ってくれた！ヤサシイ！」「雪村さんが励ましてくれた！ウレシイ！」となったのではないでしょうか？

…まあ、雪村さんの囁きは確実に悪魔の囁きでしたけどね…。