前回までのあらすじ
この中に、お医者様はいらっしゃいませんか!?
獅子神さんのカッコ良さに、読者が次々と動悸めまい息切れヤンジャン最新刊欠乏症を起こしています!!!
本編あらすじ
最大数で勝利した獅子神に、「心底感服している」と言葉を送る時雨。
「危険に満ちた未踏の地に 誰よりも早く最初の一歩を刻みつける」
「英雄という名の 完璧な実験台(モルモット)だ」
「そりゃ嬉しいね そのまま負けるまで実験続けてろ」
第1セット2ラウンド目、獅子神の「親」。
手の痺れを感じながら獅子神は、村雨の真意を見抜こうと考えあぐねていた。
初回は全員が「様子見」に回ることは明白。
全員同額であれば、必ずしも最大数を出さずとも勝つことはできる。
不要なリスクを負ってまで、敵にわざわざ塩を送る事の意味は何か。
『あなたが成し遂げられなければ 我々に勝ち目はない』
「…これだ」
「オレが 成し遂げるための第一歩は」
長考の末、獅子神は札を選択する。
村雨は「賭けに出る」と言った。
獅子神が最大値を出し続けるだけで勝てる策があるなら、わざわざ「賭け」という言い方はしない。
村雨は、獅子神に何かを教えようとしている。
大きい数字を出すだけという馬鹿げた策ではなく、それを超える「勝ち方」───
「急に怖じけづいたのか? つまんねー野郎だな」
まだ札を出していない状態で、獅子神の選択を見抜いた発言をする山吹。
「それでは参りましょう! 2ラウンド入札額───オープン!!」
第1セット2ラウンド | 数字 | 残り手札 | 累計提示額 |
山吹 | 2 | 3,4 | 0 |
【親】獅子神 | 2 | 1,3 | 4 |
時雨 | 2 | 3,4 | 0 |
村雨 | 2 | 3,4 | 0 |
全員が同票のため、結果は引き分け。
「獅子神」
「試合を放棄したいのなら 今すぐこのマヌケ共を殴りつけろ」
「単純な約束も守れんのか?」
ブチ切れる村雨の姿に、「悪党の仲間割れほど哀れなモンねーぞ」と嘲笑う山吹。
時雨は獅子神の選んだ「2」に対し、「勝ちも負けも得られない実に中途半端な手」と指摘。
「幸運ですよ 君が相棒じゃなくて」
「オイオイ ずいぶん景気よく調子に乗るじゃねぇか」
「飲み込む時に苦労するぞ? デケェ言葉を吐くと」
続く3ラウンド目。
獅子神は、先ほどの最善手が「1」であった事に気付いていた。
だが、仮に「1」を選んでいれば、それを読んだ全員が手を変えていたはず。
───だから「2」でいい…!!
───勝ちも負けもせずバカにされようと───
───オレは 村雨の狙いに近づける!!
村雨の怒り方を見るに、村雨が賭けているのは獅子神の創意工夫ではなく、馬鹿みたいに単純な策の先にある何か。
「波乱は起こるか 3ラウンドの結果は───」
「オープン!!」
第1セット3ラウンド | 数字 | 残り手札 | 累計提示額 |
山吹 | 4 | 3 | 0 |
獅子神 | 3 | 3 | 7 |
【親】時雨 | 4 | 3 | 0 |
村雨 | 4 | 3 | 0 |
3戦続けて、獅子神以外が同じ札を選択。
敵の方が村雨の思考に近いという事実に直面した獅子神は、「格の差を今すぐ埋めなきゃならない」と拳を握り締める。
「獅子神様に3枚のコインが追加されます!!」
「3ラウンド獅子神 合計支払額「7」で───」
「落札!!」
「4枚」を超える「7枚」の電撃。
その衝撃に、嚙み締めた歯が「メキメキ」と軋む。
「ご協力に感謝します」
「結局は我々の見たかったモノが見れた」
「…よく吠える負け犬だな」
「余裕ぶって高ぇトコから 御高説たれてる所ワリぃんだが」
「何をゴチャゴチャ言われようと まずはオレ達の1勝だ」
「…マヌケめ やる気があるなら最初からやれ」
感想
悩み、考える獅子神さん!!
真経津さんが登場しない「ライフ・イズ・オークショニア」編、獅子神さんが実質主人公なわけですが、モノローグが入りまくるのが新鮮ですね!
真経津さん、モノローグ全く入りませんからね…
電撃ダメージを2回受けたものの、ゲームとしては先手を取った、というのも珍しい展開です。
村雨さんの狙いを汲み取ろうと、試行錯誤する獅子神さん。
敵に対して度々強気な発言をするところもカッコイイですね!!
やはり相手も只者ではない
さらっと描かれていましたが、山吹さん、獅子神さんが選んだ札を見抜いていました。
時雨さんも当然合わせてきていますし…。
ストーリーが獅子神さん目線で、「自分以外全員格上」というのは当たり前なのですが、改めて考えると1/2ライフランクギャンブラー…恐るべしです。
ブチギレ村雨さんが怖い(怖い)
ブチギレシーン、いつもと描写も違うというか…
不気味で怖いですね…
夜中に見たくない顔No.1です…