前回までのあらすじ
一勝一敗の「ライフ・イズ・オークショニア」。
だが、獅子神の累計提示額は既に2桁に突入しているのであった…
本編あらすじ
時雨は唐突に、獅子神の過去について語りだした。
「小学生当時の担任によれば 君は非常に思慮深いが 鬱屈した少年だった」
「”僕が何か悪いことをしたから パパとママは何も買ってくれないんですか?”」
「胸が詰まる思いですよ 獅子神少年の悲しみを考えるとね」
惨めさを捨てピカピカの仲間入りをするために、幸福への金(チケット)を必死で稼いでいた獅子神。
そんな過去を調べ上げた対戦相手が警察の人間である事に驚きを隠せない。
そして支払額「11」の電撃が獅子神を襲う。
衝撃の最中、獅子神はかつて憧れた幻の光景を見る。
「ありがとよ 昔の話を掘り返してくれて」
「おかげで思い出したぜ 怒りを」
宇佐美のアナウンスにより、2ラウンド目が開始。
投資家となりギャンブラーとなり、好きな時に好きなモノを買えるようになった獅子神。
それでも、自分自身を幸福に出来ない事実に、ずっと怒りを抱えていた。
───みじめなオレが誇れるモノは 何一つ手に入らない
───見つけろ…!! オレが誇れる何かを!!
「全プレイヤー選択完了! 2ラウンドの結果は───オープン!!」
第3セット2ラウンド | 数字 | 残り手札 | 累計提示額 |
山吹 | 4 | 2,3 | 6 |
獅子神 | 3 | 1,2 | 11 |
時雨 | 3 | 2,4 | 0 |
【親】村雨 | 4 | 2,3 | 0 |
全プレイヤーの手札が重複したため、2ラウンドは引き分け。
時雨が獅子神に「君が1ラウンドで得た勝利も こうして引き分けが続くだけでただの損失となっていきます」と語りかける。
そんな中の3ラウンド目───
「ついうっかり言い忘れてしまったのですが」
「負けは引き分けより最悪だ 当然ね」
第3セット3ラウンド | 数字 | 残り手札 | 累計提示額 |
【親】山吹 | 2 | 3 | 6 |
獅子神 | 2 | 1 | 11 |
時雨 | 4 | 2 | 4 |
村雨 | 3 | 2 | 0 |
3ラウンド目の勝者は時雨。
「4」の電撃を喰らい苦しむ時雨だったが、そのまま「残り札の関係上 次のラウンドも我々の勝利」だと宣言するのだった。
感想
走馬灯…的な!?
前回、山吹さんが獅子神さんの事を「貧乏人」と揶揄していました。
私はてっきり、「1/2ライフランクギャンブラーが持ち得る才覚」を持っていないとされる獅子神さんを揶揄しての「貧乏人」発言かと思いましたが…もっと直接的な言葉だったのですね。
対戦相手の小学生時代まで遡って調べ上げるとは…警視庁捜査二課のやり方ってマジでこうなんですか??えっヤバァ…。
そして獅子神さんの過去。
今でこそ豪邸に住んでいる獅子神さんですが、子供時代は決して裕福だったわけではなさそうです。
そもそも家が貧乏だったのか、獅子神さんが両親からよろしくない扱いを受けていたのか定かではありませんが、南国のポスターを眺めて心を慰めようとするほどには辛い思いをしていたようです。
ちなみに獅子神さんの職業:投資家というのは、コミックスのキャラクター紹介にて明かされています。
本編では言及されていなかったかも。
電撃ダメージにより走馬灯的なものが浮かんだ獅子神さん。
瀬戸際に浮かんだ光景も、不遇な少年時代に憧れていたもの───
そう考えると、獅子神さんが如何に現状に満足できていないかが窺い知れます。
残り札が!!
時雨さんの言う通り、第3セットの残り手札はどう見ても山吹さんの勝利確定となります。
第3セット3ラウンド | 数字 | 残り手札 | 累計提示額 |
【親】山吹 | 2 | 3 | 6 |
獅子神 | 2 | 1 | 11 |
時雨 | 4 | 2 | 4 |
村雨 | 3 | 2 | 0 |
ライフダイヤは3個先取で勝利…
となると、第4セットは必ず勝利しなければなりません。
ただし、累計提示額=電撃ダメージが「16」を超えると命を落とす危険性も出てくる…。
第4セットでも獅子神さんは「4」を出すでしょうから、そうなると一歩手前の「15」は確定でしょう。
…うおお…
一体この先、どうなってしまうんでしょうか…。