前回までのあらすじ
御手洗君もイケメンですよね。
イケメンが、あんな顔をしてしまって良かったんでしょうか?
出典:ジャンケットバンク コミックス4巻より
本編あらすじ
最終ラウンド、初手「魔人」。
これは、天地がひっくり返ってもあり得ないほどの悪手。
もはやたった一つの感想しか浮かばない御手洗。
実質的な「降参」とも見える手だが、真経津の表情を見た雛形は「そんな単純な話か?」と思考を巡らせる。
真経津 | 11,830 |
雛形 | 476,976 |
真経津ほどの男であれば、初手「魔人」がどれだけの悪手か分からないはずもなく、また僅かだが逆転の可能性があったにも関わらず、勝負を投げるようにも見えない。
退室した30分、何かを仕組むならこの時だが、例えばすり替えで自身の手札をすべて「魔人」に変えることも、ルールで「3種6枚」と明言されている以上、それも叶わない。
であれば───
「”安全に敗北したい”」
このゲームには「降参」が許されているにも関わらず、真経津はそれをしない。
というのも、「降参」した時のペナルティと「敗北」した時のペナルティが同じとは明言されていないため、「降参」宣言した途端、文字通り”死ぬほど”の金貨が足される可能性もあるからだ。
だが、雛形の推理を聞かされても尚、真経津の気迫は衰えない。
御手洗は思わず祈ってしまうも、2戦目~4戦目は両者黄金、全く状況は動かないまま進んだ。
真経津 | 757,120 |
雛形 | 30,526,464 |
残る互いの手札は、
真経津───「黄金」と「盗賊」
雛形───「盗賊」と「魔人」。
真経津が安全に敗北するには、雛形の「魔人」に「盗賊」をぶつけるしかない。
「オレはそれを阻止する オレの最後の楽しみだ」
「…君は感情を読むんでしょ?」
「だから隠すのに苦労したよ」
「だって もしこの気持ちを抑えてなきゃ」
「他の感情なんか潰れちゃうから」
雛形が見た真経津の感情───「楽しい」
───この男… 敗北確定のこの状況で なぜ勝ち誇ったような顔をしてる?
感想
「え?」「じゃあ負けじゃん」
こちらの記事で紹介しております。
名言ですね!
特にネタバレ要素はないので、ぜひお楽しみください。
溢れ出る感情
「無」の時もそうでしたが、本当に迫力のある描かれ方です。
今まで雛形さんが読み取っていた真経津さんの感情、あれは本当にブラフでちょろっと漏らしたものだったんだなぁ、というのがよく分かります。
ブラフ感情
出典:ジャンケットバンク コミックス4巻より
真の感情
出典:ジャンケットバンク コミックス4巻より
白黒の漫画なのに、極彩色の景色が広がるようです。
雛形さんが見ている世界、さぞ美しいのでしょうね…。