前回までのあらすじ
毒200㎖は確実に、真経津の体を蝕んでいた───
本編あらすじ
真経津の吐血を、「敵を油断させるための擬態」だと考える御手洗。
そして3ラウンド1巡目が始まる。
チャリス側である真経津の結果は───
聖水+偽の聖杯=聖水100㎖
初の聖水獲得に御手洗は喜ぶも、真経津は「想像より大胆なヤツだね」と気を抜いていない。
2巡目、毒しか残らない状態で叶は本物の聖杯を選ばなければならないが、彼は偽の聖杯を選ぶ。
毒+偽の聖杯=毒100㎖
他人と自分の苦痛を比較する事はこの世で最も不毛な事の一つ、と語る叶は、それでも他人の苦しみを理解しなければならない時があると言う。
「目の前の敵が 苦しみを偽っていると感じた時だ」
「晨君が吐いた血は 本当に毒が原因なのかな」
なんと叶は真経津が「擬態」しているのではないかという疑いを晴らすためだけに聖水のリードを捨て、同じ量の毒をあおるというのだ。
「オイオイなんだよ そんな辛気臭い顔しないでくれ」
「真実が一つ暴かれるんだ 祝杯だろ?」
感想
敵だけど阿吽の呼吸
同じレベルだからこそ、会話せずとも互いの真意に気付ける。
敵同士でも、こういった事って起こるんですね…。
やはり敵のランクが上だ!
真経津さんのダメージが「演技では」と疑うだけでなく、実際に、自分もダメージを受けてまで検証しようとする相手は初めてです。
ところで、叶さんは今回で毒200㎖摂取になりましたが、その前に聖水を100㎖飲んでいます。
つまり、毒をあと100㎖摂取しなければ、真経津さんと同じ症状は起きないはず…です。