前回までのあらすじ
第1セットは獅子神・村雨ペアの勝利、
第2セットは山吹・時雨ペアの勝利。
互いに一勝一敗の状態だが、第3セットで山吹・時雨ペアの勝利が確定に…!?
本編あらすじ
第3セット3ラウンドを終えた状態。
1ラウンドは獅子神の勝利、2ラウンドは引き分け、3ラウンドは時雨の勝利。
そして残り手札の関係で、4ラウンドは自動的に山吹が「3」、累計提示額「9」で落札となった。
第3セット4ラウンド | 数字 | 残り手札 | 累計提示額 |
山吹 | 3 | - | 9 |
獅子神 | 1 | - | 11 |
時雨 | 2 | - | 4 |
村雨 | 2 | - | 0 |
「入札額"4"で落札」とありましたが、おそらく「"3"」の誤字です。
「9」の激痛を耐えた山吹は、「羨ましいぜ この痛みを知らねぇなんてな」と村雨を見る。
「そんなに急かすものではありませんよ 山吹」
「彼はまだ人間に慣れていないんです お兄さんと違ってね」
獅子神の過去を調べていた山吹・時雨は、当然のように村雨の事も調べていた。
その賢さ故、幼少期から、他人の愚かさが理解できなかった村雨。
”なぜ自分より愚かな兄が 自分より人に愛されるのか”
答えのない他人に確かさを求める、その偏執が村雨の強さの源だったというのに、真経津や獅子神、叶といった、村雨と同レベルに賢く、歪んだ、愚かではない”友”の存在によって力が振るえなくなった。
「得たものを手放さなければ 君の強さは返ってこない」
時雨の話を静かに聞いていた村雨だったが、「2つ あなた達に言っておくことがある」と口火を切る。
「1つ 私が大人しくしているのは」
「私がギャンブラーではなく 医者だからだ」
絶対に安全な場所から、正しい診断と治療を行う。それが医者の役割だと語る村雨。
「私が行うのは賭けではなく診断 そしてその診断が下ってしまえば───」
「手術台からは逃げられない」
「半端に小賢しい患者が 私の誤診を訴えるつもりか」
「私に正しさを説くな それが言いたいことの2つ目だ」
村雨の異様な雰囲気に気圧される山吹と時雨。
「私は自分の正義を声高に叫ばず 自らの正しさを信じなどしない」
「ただ知っている 自分が正しいと」
「あなたの言う通り 私にあなたの愚かさは理解できない」
感想
ヒェエエエエ村雨さん怖いってぇええええ!
前回に引き続き、村雨さんの過去が明かされた今話。
おそらく皆さんビックリしたであろう、村雨さんにお兄さんがいるという事実。
しかも会社を経営しており、妻と2人の子供がいるそうです。
村雨家、兄は社長で弟は医者…って、エリート一家ですね。
他にも兄弟いるかもしれませんが…
「ギャンブラーではなく医者」という話を始めた村雨さん。
山吹さんも時雨さんも「なんか言ってるよw」みたいな顔で途中まで聞いていましたが、豹変した村雨さんに、登場してから初めて冷や汗をかき始めました。
読んでいる我々も冷や汗ですよ。
唐突すぎて、時雨さん同様「え?」と間抜けな声を上げた方も多いのではないでしょうか?
診断終了?
存在感が出せていないといわれていた村雨さんですが、これは確実に、ゲームの「診断」を行っていたためでしょう。
豹変したのは、時雨さん達が話をしたせいもあると思いますが、「診断終了」の証なのだと思います。
勝利のためには第4セット、第5セット共にライフダイヤを獲得する必要がありますが…
…なんだろう、すでにだいぶ安心感が…。
鏡に代わる演出…来るか!?
真経津さんといえば、鏡の幻影、「鏡の中に 君を助ける答えはない」がお馴染みですが…
「ライフ・イズ・オークショニア」、どのような結末が待っているのでしょうか。
この様子だと、村雨さんと獅子神さん、それぞれに何か特別な演出があるかもしれません!
手術台に乗せられる時雨さんとか…
獅子に襲われる山吹さんとか?
真経津さんと対戦した際の、鏡の幻影になぞらえた演出だとアツい…!と思います。