前回までのあらすじ
村雨を騙す事が叶わなかった御手洗。
真経津は3連続でハズレレコードを引いてしまう。
だが、それも真経津の作戦…?
本編あらすじ
3回目のレコード視聴に向かう真経津を見送りながら、村雨もまた疑念を抱いていた。
自分の狙いがことごとく当たり、敵の読みが呪われたように外れるこの状況。
こんな状況が生まれる原因は主に3つ。
一つ、両者間の圧倒的な実力差。
一つ、ツキが回ってきている。
一つ―――この状況こそが、敵の狙い通りである。
なぜなら現在の状況、道筋は違えど真経津と村雨の目的は一致している。
「一番最後に、敵に10分1秒を引かせる事」。
村雨は、詳細は不明だが、真経津には村雨に確実に10分1秒を引かせる策があると確信する。
真経津が2分、3分、3分の視聴を終えた事で、累計再生時間は8分。タイムリミットまで、2分1秒となった。
ブースから出てきた真経津にタオルを持ってきた御手洗だが、真経津はもう耳が聞こえないようで、2人の会話は嚙み合わない。
「好きなのを選びなよ 君はずっと冴えてるんだ」
レコードの「セット」を終えた真経津が促す中、村雨は渋谷の説明が雑だった事に内心不満をこぼす。
ゲーム開始前、車椅子の男は8分であのような状態になっていたが、真経津とはあまりにもダメージが違う。
恐らく、車椅子の男には休憩なしで8分聴かせたため、インターバル有りで音楽を聴いた真経津とダメージが異なったのだろう、と推察する。
第3ラウンド村雨側の「チョイス」、敵最大の狙いは「3分レコード」を引かせる事。
だが、ここで「0秒レコード」を引いたところで、次ラウンドでの勝率は3分の1。
ならば、村雨の最適解は”肉を切らせて骨を断つ”、「2分レコード」を選ぶ事になる。
前回までと同様、御手洗の反応を見ながら「ここか? ”2分”のレコードは」と確認していく村雨だったが―――
何故か、御手洗から何の反応も得られない。
「不思議に思ってるでしょ どうしてボク達2人の心が読めないのかってね」
村雨はためしに「0秒レコード」の位置を確認。
するとここで、御手洗が反応。
―――バカな… このマヌケ…
―――”0秒”レコードの位置しか 教えられていない…!!
真経津にはレコードのすり替えを行う時間も余裕もなかった。
そして、すり替えを行っているなら御手洗から何らかの反応が得られるはず。
このタイミングで「0秒レコード」を”渡して”くる理由は―――
「私に曲を聴かせず 本質から遠ざけようとしているな」
曲を実際に聴いている真経津しか知り得ない情報を、村雨から隠そうとしている。
真経津は「どうせ君はリスクなんか冒さない」と前置きした上で
「謎はすぐに晴れる 君が負ける時にね それまでは誰にもわからないさ」
と語った。
感想
村雨さんスルドイな
真経津さんに策がある事、曲を聴かせずに本質から遠ざけようとしている事を、村雨さんは見抜きます。
前者はともかく、後者については御手洗君気付いていなかったような演出ですが、果たして(笑)
(笑)をつけちゃってますが、わたくしも気付きませんでした(笑)
しかし、真経津さんの狙いに気付くとは…やはり村雨さん、鋭いですね。
真経津さんへのダメージは…?
もはや手慣れた(?)レコード視聴。
なんだか3回目の視聴シーン、真経津さんちょっと楽しそうに見えます(笑)
出血量や耳が聴こえなくなっている事、右目が充血している描写からも、身体へのダメージは尋常じゃないはずですが。
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