前回までのあらすじ
タヒった相棒に サヨナラ バイバイ
オレは 一人で 逃げてやる (Get you!)
本編あらすじ
逃亡を試みた山吹だったが、当然のように黒光・周防ペアに捕獲されてしまう。
その様子を見ながら獅子神は村雨に「これが狙いだったのか?」と問い、渋谷達行員はここまでの展開を見越していた宇佐美や片伯部達、主任の恐ろしさに息をのんでいた。
山吹の序盤の言動から、山吹達がある程度権力を持っている法的組織に属する人間だと見抜いていた村雨。
だからこそ銀行の力を借りて二人を始末する道を選んだ村雨だったが、獅子神は「どうすればいい」と声を上げる。
「どうやったらオレは もっと強くなれる?」
「命を賭けて オレは強くなった」
「だが」
「オレは殺されそうになっても」
「コイツらには 死んでほしくねぇって思っちまう」
強くなるためには、人の命を踏みにじらなければならないのか。
果たしてそれは、正しい事なのか。
悩む獅子神に「マヌケが 強さと正しさは無関係だ」「悩みたいなら帰って好きなだけやれ 見つかるのはせいぜい正しそうなモノくらいだがな」と冷たく言い放つ村雨であったが、唐突に自身の兄の話を始めた。
賢くはないが忙しく働き、忙しくとも家族との時間を大切にしている村雨の兄。
村雨が”素晴らしい人間”と称する兄はしかし、その体が過労でボロボロになっていた。
幸福に満ちているはずの兄の中身が、苦しみで一杯に詰まっている。
ここまで苦しまねば、幸福は支えられないのか?
もしそうだとしたら、世界はイカれている───
そして村雨は、他人の腹を開き、世界が狂っていないか確かめるようになった。
「そこから生まれた副産物が 私の強さだ」
「どうだ 私は正しいか?」
村雨の問いに、獅子神は「あ~~~…」「いや全然」と返し、「わーったよ! グチグチ考えるのは後回しだ」と席を立った。
「帰るぞクソ野郎」
感想
明けましておめでとうございます!
2023年はウサギ年!
という事で、田中先生がウサ耳をつけた真経津さんの賀正イラストを描かれてます…!
かわいい!
理想的なWin-Win?
黒光さんがいきなり投げ飛ばされている…!
と驚きましたが、いやぁ…ネクタイを掴んで逆に首を絞めてしまうとは…。
私も投げ飛ばされた時に利用させて頂きます。
そして身動きできなくなっているところに、周防さんの優雅Kick!!
あまり力を入れていない蹴りに見えますが、周防さん凄まじいマッスルの持ち主なのでしょうか?
御手洗君の事も片手でシメてましたし、脱いだらヤバイ方なのかもしれません。
さて、この展開を予期していた宇佐美主任と片伯部ママ。
二人まとめて始末するためのタッグマッチだったとは…。
しかし、片伯部ママにとっては確かに勝っても負けてもメリットはありますが、宇佐美主任のメリットは一体なんだったのでしょう?
キャリアを倍手に入れる事?…だけだと少し弱いような。
VIPに対して獅子神さんと村雨さんという、新たなスターに成り得るギャンブラーを紹介する事…とか?
現在は御手洗君1人がスター扱いされていますが、本来はギャンブラーがスター扱いされるべきです。
宇佐美主任は、御手洗君に対抗できるスターを作り、伊藤主任に対抗しようとしている…?
…うーん、分かりませんね!(笑)
この先を、楽しみに待つとします。
ところで、シゲミさんとハナちゃんが当然のように上司を「ママ」呼びしてるの、結構面白いです(笑)
闇の主人公御手洗、光の主人公獅子神。
ライフ・イズ・オークショニアの終幕。
獅子神さんも対戦相手の”脅し”に”屈する”形で彼らを負かしましたが、彼らの命を奪う事にはやはり躊躇いを見せていました。
元々、自分に敗けた相手をオークションで買い取る事で救っていた獅子神さん。
特0がいたという事は、山吹さん時雨さんも命があれば倉庫行き?そこで獅子神さんが救う事も出来る…?
そんな深読みは出来ますが、個人的には何となく、この2人はここでお亡くなりになりそうだなと思います。
周防さん主催・闇のショーが開幕されるようですし…
強くなると、この先も、対戦相手の命を奪い続けなければならないのか。
この葛藤のシーン、ジャックポット・ジニーの終幕を思い出させました。
…いや、あの回だけだったら綺麗だったんですよ!?
その後の発言がなければ…
更にオークション行きを経て覚悟を決めてしまった御手洗君、闇の主人公道を進んでおりますね。
出典:ジャンケットバンク コミックス7巻より
それに比べて、獅子神さんの光の主人公感!!
最後、子供の頃憧れていた景色へ去っていくような演出もまた…!
思わぬ村雨さんの過去話も相まって、新年早々最終回のような爽やかな読後感を味わえました。
コミックス9巻、大好評発売中!
DMMブックス、ebookjapanで電子コミックスを購入した場合、特典イラストを見る事ができます!
ぜひ!