前回までのあらすじ
真経津さんの担当行員になるためには、5年のキャリアが必要なのだった。
本編あらすじ
真経津の自宅で陶芸に付き合いながら、御手洗は
・真経津の担当になりたい事
・そのために真経津のギャンブルにキャリアを賭けた事
を話す。
今回御手洗と賭けをするしいなのベットは3年8か月。
1年4か月しか手持ちの無い御手洗の勝利条件は厳しくなり、”真経津がいつ勝つか”まで当てなければならなかった。
御手洗は真経津に何かを頼もうとするが、それを真経津は拒否。
「答えなんて教えないよ」
「ボクは人の楽しみを邪魔したくない…それに」
「スゴくない人とも組みたくない 君はスゴい人じゃないの？」
その言葉に、御手洗は「忘れてください 僕は大丈夫です」と返した。
「じゃあ次のゲームでさ 組んだ時の予行演習しようか」
一方カラス銀行では、次の真経津晨のゲームが”抹殺戦”になったという話題になっていた。
快勝が続くギャンブラーにお灸を据える…というのが銀行側の考えだという。
そして選ばれたゲームは「サウンド・オブ・サイレンス」。
その名を聞いた渋谷は「アレって4リンクでやるゲームでしたっけ？」と首をかしげる。
榊はしいなに「次が抹殺戦だと知っていて賭けたのか」と訊き、しいなは「当然でしょ」と返した。
真経津晨の能力が未知数な以上、やり過ぎはない。そう意思を示した銀行側が対戦相手として指名したのは、村雨礼二（ムラサメ レイジ）というギャンブラー。
その名を聞いた渋谷としいなの表情が変わる。
渋谷は「コリャ御手洗くんはご愁傷さまだね！！」と大笑いし、しいなは榊たちに村雨の事を訊かれ「メッッッチャ キモいやつ」と答えた。
―――某所。
医師・村雨礼二は、自身から金を借りた人間の身体を暴いていた。
「あなたは 金を返すと誓った」
「どんなに苦しいことも どんな惨めさにも耐え 必ず金を返すと」
「まだ金が返っていないことが 不思議でならない 故に私は今から誠実さを探す」
体内は炎症もなく臓器の状態も良好。
「あらゆる苦しみと惨めさを耐え抜いて 必死の思いで駆けずり回った人間の体が」
「どうしてこんなに健康なんだ？」
村雨は息を吸う。
「誠実さはどこですかあぁあぁあああああ！！？」
「誓いの価値はどこですかあぁああぁああぁあああ！！？」
「クソがっ」
「クソが」
「クソがクソがクソがっ！！！」
「騙せるとでも思ったのかっ！！？」
「私を！！」
「私っ…」
「このわたしをぉっ！！！」
興奮のあまり手術台を蹴飛ばし、開腹されていた相手が床に倒れる。
村雨は再び一呼吸。
「さて 縫うか」
「死んでしまったら また手術できないしな」
再び舞台は真経津家へ戻る。
まるで見本のような壺を作り上げた御手洗に対し、真経津の前にあるのは、宇宙的恐怖を感じさせる壺（顔つき）。
この差にかなり落ち込む真経津に、
「もうやめましょうよ真経津さん！！ いいじゃないですかちょっとくらい失敗したって！」
「真経津さんにだって 上手く行かない時くらいありますよ」
NEXT GAME「サウンド・オブ・サイレンス」
感想
インパクトが強過ぎるギャンブラー・村雨礼二
手術をしている村雨さんですが、どう見ても自宅です。
カラス銀行のギャンブラーは自宅が変じゃないとダメ的な決まりでもあるんでしょうか？
そして、「金が返せないからお前の臓器を貰う」という展開でもなく、「誠実さを探す」という理由での開腹。
しいなさんが小さな「ッ」をいっぱいつける程キモいと思うのも頷けます。
しかも開腹した中にマスクを外して叫んでますよね！
雑菌とか大丈夫なんでしょうか…？
一応元には戻すようですが…何か骨みたいなの摘出してません？
陶芸は苦手？
…いや逆にスゴイな！？と思ってしまいました(笑)
細かい上に、知ってる人少なそうですが…
ポルノ・グラフィティさんが「3年8ヵ月」という曲を出してます(笑)
これ、サウダージのCDに一緒に入ってた曲なんですが、同じCDに入ってる「Search the best way」という曲と、メロディーが全く一緒なんです。
じゃあ何が違うのか？というと、歌詞とアレンジ。
そういった曲は初めて聴いたので、ちょっと衝撃だったのを覚えています(笑)
S・O・S
次のゲームは「サウンド・オブ・サイレンス」。
某ミュージカル映画をほうふつとさせる名前ですが、ハードなゲームである事は間違いなさそうです。
ゲーム会場の絵は最後のページに記載されていますが、これだけだと一体どんなゲームか想像つきません。
音楽を聴いて何かを当てるとか…？
