前回までのあらすじ
彼は数百の落第者達となんら変わりない
目先の欲と 失敗のツケに追われるだけの弱者
熱心ではあるが実力は只々並…
理想と自意識だけが高く それに伴う能力はまるで足りない
本編あらすじ
御手洗のフリをしていた真経津が"装うもの(デギズマン)"ではないか、と口にする雪村。
もし本物だとすれば、デギズマンは全銀行員の敵となる。
だが宇佐美は「彼が本当にデギズマンだとして どうやって証明する」のかと雪村に問い、更に右往左往しながら失敗と成功を繰り返す姿は伊藤が利用した御手洗の特性───「若さ」だと指摘。
また一見、弱い御手洗のフリをする事にメリットはないが、未熟者を大人に育てる教育者であればそれは放っておけないはず、と宇佐美は続けた。
「御手洗君の”若さ”によってインフレと争いは実現した」
「万が一伊藤班が敗れれば 悲劇ですよ」
「戦うために使い捨てた道具のせいで 戦いに敗れるのだから」
宇佐美は伊藤班の現状を皮肉るが、”交渉人”雪村もまた、「宇佐美銭丸がおとぎ話にムキになってる」「デギズマンは存在するんですね」と情報を手に入れたのだった。
一方、自身の真似をされていた、と知った御手洗。
今日の真経津はあっちに行ったりこっちに行ったりフラフラし、勝ったり負けたり一喜一憂し、言い返す言葉にも強さがなく、好きではなかったと振り返る。
───アレが僕の真似?
───だとしたら真経津さんはあんな風に───
───真経津さんが僕を───
───真経津さんは僕のことを こんなに見てくれていた
───僕は 戻ってくる価値があった!!
様々な思惑渦巻く中、ゲームは進む。
いつも真経津よりも先に手札を出していた眞鍋だったが、今回は手が遅い。
「何か迷ってるの眞鍋さん? いつもボクより先に出すのに」
眞鍋は「反省していた」と返す。
「教師は人に先入観を持って接するべきじゃない」
「今までの君が真経津晨じゃないと言うのなら」
「しっかりと見届けよう 君という人間を」
第3ラウンド3戦目 (12回目) | オーダー | 残り手札 | ストック |
真経津 <3勝中> | ICE パー(-5℃) | HOT チョキ(+2℃)、HOT グー(0℃)、 ICE グー(0℃) | +48℃ |
眞鍋 | HOT グー(0℃) | HOT パー(+5℃)、HOT チョキ(+2℃)、 ICE チョキ(-2℃) | +5℃ |
真経津が3勝した事により、第3ラウンドのループがようやく途切れた。
その後4戦目、5戦目と続き、第3ラウンドの温度変化は以下の通りとなった。
眞鍋 | 真経津 |
24℃⇒24℃ (+10℃-10℃) | 10℃⇒53℃ (+53℃-10℃) |
真経津が今までとはまるで目つきが違うことを称えながらも、「残り1ラウンドでどうやって自分を殺すのか」と問う眞鍋。
「せっかちな先生だね 反省したんでしょ?」
「見届けてよ 楽しみながらね」
熱風に備え、水をかぶりながら飄々と返す真経津。
「もちろんだ 君が生きていたらな」
感想
どちらも引かない!
3話にて宇佐美主任が
「万が一彼が”デギズマン”だったら 特四全員で対応しますよ」
と言っていました。
”デギズマン”が銀行そのものに対する敵という認識は、雪村さんも同じのようです。
ただ…
3話時点とは違い、宇佐美主任は「”デギズマン”であっても利用してやろう」としている、という事なのでしょうか?
もしそうであれば、宇佐美主任自身も、銀行に仇なす存在と言えなくもない。
雪村さんは、そういった事を言おうとしていたように見えます。
また、「なんで真経津さんが御手洗君の真似をしたのか?」についての理由も語られていましたね。
未熟な若者に夢中になるのは暗黒金持ちだけではなく、”教育者”である眞鍋先生も同じだったようです。
これはつまり、眞鍋先生は「真経津さんが誰かを装っている」事の発見が遅れた、という事でしょうか?
”未熟者”御手洗君のフリをしているうちに、真経津さんは既に何か仕込みをしている…?
う~~~~~~~~~~ん、謎。
御手洗君やべぇ~~~
背景の花が邪悪すぎるんじゃ~~~~~
心なしか、ヒマワリが目玉に見える気が…。
ヤンジャンコメント欄に花言葉ガチ勢がいらっしゃって、そちらから引用させていただくと
ひまわりの花言葉は「私だけを見てくれる」、大輪の場合「偽りの愛」
キンモクセイの花言葉は「陶酔」、シャクナゲの花言葉は「危険」「用心」
との事です。
意味深すぎる~~~~~!!!
「この情報は無料です」との事なので引用させて頂きました。
助かりました。今手持ちのキャリアが1日しかなくて。
第3ラウンド終了!
笑ってない眞鍋先生が好きです(唐突な告白)
対未熟者モードから、「一を聞いて十を知る」優秀な生徒モードに切り替わっているんですね。
余裕綽々で笑顔を浮かべていたキャラが、相手の強さにだんだん化けの皮が剝がれていく…というのは、今回の眞鍋先生には当てはまらない気がします。
「反省していたんだ」「しっかりと見届けよう」といった台詞からも、気を引き締めて臨んでいる事が分かります。
他マンガですが…
バンオウも、そういった「油断しない強者」が多くて好きです!!(告白祭り)
さて、第3ラウンドが終了したことで、真経津さんは+43℃の室温変化を耐えなければなりません。
水…そうか、そうやって使うものだったのか…。
500㎖1本の水だけで足りるんでしょうか…?
それともやはり、残りはまだ使い道が…?