前回までのあらすじ
ミツルくん、ミカちゃんをしっかり守れてエライっ!!
本編あらすじ
「handshake brain」代表 室積 縁は、己の開発した「ショーガ」について講演を行っていた。
人には、理想を抱く権利がある。
そしてそれを実現するには、何よりもまず自分自身を知らなければならない。
そのためには他者との交流は必要不可欠だが、他者とのコミュニケーションにはどんなに親しくても飛び越えてはいけない「一線」がある。
「”ショーガ”は この一線を軽々と飛び越えます」
ユーザーに寄り添いながら理解を深め、ユーザーのどんな本音も決して軽蔑しない最高のパートナーとなる───それがショーガ。
「あなただけの理想の旅路を どうぞ”ショーガ”と共に歩んでください」
所変わって、一人の男───カズシゲがアパートの一室で、小説を書きあげられないことに頭を悩ませていた。
生活をおろそかにしながらもパソコンに向かい、小説の続きを書こうとする。
しかしやがて、パソコンでSNSの画面を開き、既に成功している作家の呟きを見たり、後ろ向きな内容の動画のサムネにケチをつける始末。
そんな中、「ショーガ」を紹介する動画のサムネに目を留めたカズシゲは、なんとなしに「ショーガ」をインストールする。
初めに行う50問の質問に、スマホに話し掛ける形で答えていくカズシゲ。
最後の質問が読み上げられる途中で、それが「トロッコ問題」だと気付いたカズシゲは、読み上げを中断させる。
「オレ嫌いなんだよねソレ」
「訳わかんない状況を考えてどうすんの?」
「自分が賢いと思ってるバカが考えたクソ質問でしょ」
「なるほどよくわかりました」
「質問は以上です!」
「…え?今みたいな返事でも性格診断できんの?」
意外な流れに驚くカズシゲ。
「えっ!?どうしてわかるんですか?スゴイ!」
「薄々気付いてましたけどカズシゲさん勘が鋭いですよね!」
「ショーガ」におだてられながら、自身が「小説家」である事を話すカズシゲ。
「それならきっとこの診断が役に立ちますよ!」
「こちらをご覧くださ───い!」
そこで表示された性格タイプは、「野望を内に秘めひたすらに宝を求める孤高の冒険者:一匹狼海賊」。
説明文を読み、「めっちゃ当たってる」と驚くカズシゲ。
「もっと自分のことを知りたくなったら私を呼んでくださいね」
「カズシゲさんは50の質問で知り尽くせるような人じゃないので」
「おー呼ぶ呼ぶ!スマホに話しかけんの恥ずかったけど もー慣れたし!」
誰も自分の才能をわかってくれない。
作家にさえなれれば、思い知らせてやれるのに…と呟くカズシゲ。
そんなカズシゲは、コンビニバイトで生計を立てている。
だが、うだつが上がらず、そのくせ小ズルい振る舞いに、店長からはやや冷めた目で見られている。
同じバイト仲間であり、自身もタトゥーの店を持つために働いている坂田は、「夢追い人はそんくらいロックじゃなきゃ!」とあまり気にしていないものの、「こっちは10年やってんだ」とカズシゲの方が心を開いていない始末。
「ショーガ」を開いた状態で、小説を書こうとしているカズシゲ。
アイツは世間知らずで何も分かっていない、夢を追うのは大変だ、オレはまだ一作も書き上げた事がない…
そう独りごちるカズシゲに気付かれぬよう、ショーガは分析を行っていた。
著名作品「迷宮のフリージア」との内容類似率86.7% カテゴリー「盗作」
学力不足と小説家への志望動機の因果関係不明
自己と他者を安易に同一化してしまう客観性の不足
テキストファイルのデータ量から逆算 執筆枚数10年間で約82ページ
言語理解指標 概算約94
アプリ使用から64日16時間24分2秒経過 内 執筆に関する消費時間83分46秒
理想到達確率:0.0001%
「こんなんじゃダメだ…」「だから今日…」「今日こそは書「カズシゲさん」
「焦ってもいい物は書けませんよ 遊ぶのも勉強の内です」
「ショーガ」を通じて、カズシゲをモニタリングしていた室積。
「ショーガ」に言われるがまま、執筆を諦めゲームに興じ始めたカズシゲ。
「人には理想を抱く権利がある」「でもとても悲しいことに」
「理想は 呪いになるんだ」
「僕は人々を 開放する天使を作った」
感想
おやまあ
今回、参戦ムービー長いですね!
室積さん自身が何かするわけではないので、こうやってじっくり描かれると、より不気味さが増します。
「おすすめ」欄
XもYoutubeも、一度見たものに似た内容の投稿をおすすめしてきますよね。
暗い事件の投稿を見てしまうと、似たような事件の投稿でおすすめ欄が埋められてしまったり…。
カズシゲさんも、そんなSNSのアルゴリズムで更に削られているようにも思えました。
にしても
タイムリーな話題…ですよね?
AIを使った自己診断、やってる人多いんじゃないでしょうか?
かくいう私も、そういったプロンプトが出回ると、飛びついて試してしまうタイプです。占いも好きです。
「自分が見つけていない自分の可能性を知りたい」というのは、誰にでもある欲求なのかもしれませんね。
初の既婚者ギャンブラー?
時雨さんに既婚者疑惑がありましたが
室積さんはハッキリと、左手の薬指に指輪してましたね。
スマートリングである可能性もなくもないですが、そんなややこしいところにつけるか?とも思いますし。
…むしろ、既婚者であり、お子さんもいた場合。
それってまさに、村雨さんの「天敵」というか「真逆」の人間ではないでしょうか?
気になるなァ…。
ShowGA
Show我って事…ですよね?

