映画

【GOOD BOY】ずっと君を愛しているよ【ネタバレ感想】

はじめに

いつもと毛色が違っていてすみません。

7/10(金)より公開された映画「GOOD BOY」を観て来まして、めっちゃくちゃ語りたくなって、記事を書きました…!
(Xだと、ネタバレ嫌な人の目にも届いてしまうかもしれないので…)

一度観た勢いだけで書いているので、もしかしたら、ところどころ実際とは異なっている内容があるかもしれません。

まあ…

皆さん実際に観て、どうなのか確かめてくださいねェ…(宣伝)

GOOD BOY

GOOD BOYは、悪霊に襲われる男の飼い犬の目線から見た、ホラー映画です。

以下、公式サイトよりあらすじ。

アパートで飼い主トッドと暮らすレトリバー犬のインディ。
最近トッドの体調が悪く、ある日、吐血。偶然アパートを訪れたトッドの妹ヴェラが病院へ急いで連れて行く。
退院したトッドはインディを連れ、祖父の家に移り住む。その家は祖父が謎の死を遂げて以来、空き家となっていた。
トッドは隣人から予備の発電機を借り、少しの明かりと昔にホームビデオで撮られた祖父が映っている映像を見て過ごすが、インディは家の中に何か異変を感じ取る。
トッドはヴェラとの電話で、祖父とこの家に呪いでもあるのではと話す。もちろんインディには理解できないが、何かがおかしいと感じ、何かの物音を聞き、家の隅から影が漂ってくるのを感じるインディ。
邪悪な存在がトッドの容態を悪化させ、インディは不気味な何かから必死にトッドを守ろうと奮闘するが・・・。

https://goodboymoviejp.com/

なお、このインディくんは、映画監督さんの実の飼い犬です。

本名インディ、役名もインディ。

公式ページのキャスト紹介では主役として堂々と紹介されていますが、その紹介文はちょっとクスっと来るものです。

「中年」て
https://goodboymoviejp.com/

こんなにかわいいインディくんが主演なら、ホラー映画なんて怖くない!

っていうかアレだよね、どう考えてもハッピーエンドでしょ(「犬は無事」というネタバレだけ先に知っていたため)

…と思っていたら、見事にひっくり返りました。

犬”は”無事です。犬”は”。

予想していなかった、胸が締め付けられるような終わり方。

これが、私が当初に予想していた「窮地に陥るも、ワンちゃんパワーで全部解決!最後に飼い主さんに「Good boy!」と撫でくり回されてハッピーエンドや~」という終わり方だったら、記事にしてまで思いの丈をぶち撒けようとは思わなかったです。

感想と考察

ここからネタバレガッツリいきます。

まず初めに、結末について。

飼い主のトッドは、悪霊に黄泉の世界に引きずり込まれ、死亡します。

インディは無事です。

トッドの妹ヴェラに発見され、彼女に引き取られることを示唆する形で、映画は終わります。

インディは無事です。

ただ、彼の目の前で、愛する主人と離れ離れになってしまう。

更にラスト。エンドロールが流れているシーンで、インディはおそらくヴェラの車に乗って、森を後にします。

しかしインディはずっと車の窓から顔を出し、外の匂いを嗅いでいるのです。

まるで、トッドの匂いを探しているかのように。

ネタバレと感想を交えつつストーリーを追う

アパートで吐血し、妹の通報で入院し一命を取り留めたトッドは、「ゆっくりしたい」という理由で、祖父が住んでいた家に移り住む。

…もう、この時点でおかしいんですよね。

「ちょっと休養のために仮住まい」じゃなく、なんとトッドはアパートを引き払って、森の家に移り住んでしまうんです。

しかも体が弱り切っているというのに、曰くつきの家に引っ越す。

妹の再三の静止の声も聞かない。

トッドは既に、呪いの影響で精神を蝕まれているのだろうな、と思いました。

多分、観た人によってはトッドの振る舞いにイラつく事もあるんじゃないかな、と思いましたが、私は初めから「全部呪いのせいだ。」というフィルターを持ってしまっていたので、あまり気になりませんでした。

祖父が住んでいた家の周りには、トッドの家系の代々の墓もあった。
「うちは代々短命なんだ」
散歩の最中、トッドの幼い頃を知る近所の猟師と再会し、話をする。
「ジイさんの亡くなり方は妙だった」「一緒にいた犬はいなくなっていた」

この猟師さん(本当は違うかもしれませんが、それっぽいなと思ったので)、絶対後半でキーマンになるだろうと思ってたらなりませんでした。残念。

静かな日々だったが、インディは徐々に異変を察知していく。
また、トッドも病状が思わしくなく、心に余裕がなくなり、インディに冷たく当たったり、スピリチュアルに傾倒するようになっていく。

「スピリチュアル」のくだりはちょっと謎なんですが…

途中、何かの植物の根っこを探してたんですよね。なんだったんだろう?

また、スピリチュアルに傾倒…と言いつつも、インディが何かを察知している事には触れない、もしくは叱責する等…

好意的(?)に見れば、異変を正しく察知しているインディを、悪霊が遠ざけようとさせていた…とか?

不気味な夢などで、この家の異変を察しつつあったインディ。
悪霊に誘拐されかけるといった実害に遭いつつも何とか過ごしていたが、夢と現実が交錯する中で、飼い主が悪霊に見えたインディは、トッドを思い切り噛んでしまう。

>悪霊に誘拐されかけるといった実害に遭いつつも何とか過ごしていたが

すいません書いてて意味が分かりませんでした。

何とか過ごせてないじゃん!!!

この誘拐のくだり、すごく可哀想だったんですよね…。

トッドは悪霊フィルターのせいか、ちょっと呑気な対応でしたし…。

またこの時、インディは泥まみれになっています。

この「泥」が、悪霊のメタファー?なのかなと思える感じです(終盤にも登場)

また、夢と現実が交錯するといいながらも、おそらく悪霊はもう、ほとんどトッドに憑りついた状態だったのかも…。

インディに噛まれたトッドはイラつきながら、自身の手当しようと寝室から足を踏み出す。ところがそこへ悪霊が迫り、助けようとしたインディは2階にある寝室に閉じ込められてしまう。
出口を探したインディは、バスルームの窓から飛び降り、近所に住む猟師の家へ駆けた。助けを求めるため。
しかし、猟師が仕掛けていた罠に引っかかってしまい、身動きが出来なくなる。
そんなインディに迫る影…

ここは本当に…インディが健気すぎて…。

2階ですよ。

2階から、低木が茂っている場所に飛び降りて、明らかに無事じゃないはずなのに、そこから走り出すんです。

トッドを助けるため。

インディを追ってきたトッドは、インディを家の外の犬小屋に鎖でつないでしまう。
しかしインディは、トッドの寝室にまだ悪霊がいることに気づく。
更に、インディ自身にも再び悪霊の魔の手が迫る。
鎖で身動きがままならない中、機転を利かせてなんとかその場を切り抜けたインディ。
そんなインディが寝室で見たものとは…

ここは、犬好きの人が一番胸が痛んだシーンだと思います。

大雨の中、インディの悲鳴のような声が聞こえるシーン。しかもトッド目線で、姿がよく見えない。

ああ…やばいって…やめてくれ…!
トッド早く気づけよ…!

でも大丈夫、犬は無事です。

犬小屋も鎖も、あまり新しくないものだったことが幸いした感じでした。

何かの気配を感じ、「誰かいるのか?」と声を出すトッド。
泥だらけの足跡のようなものが、部屋に近づいてくる…
慌ててドアを閉めるトッド。
しかしもう一度確認すると、そこには何故かインディが。
「お前、鎖は?どうやって抜け出てきたんだ…」
「ごめんな、あんなことして」
インディに謝るトッド。一緒に寝よう、とばかりにベッドに飛び上がったインディの姿を目で追い、トッドは固まる。
ベッドの上には、血を流して倒れている自分の姿。
何が何だか分からずにいると、トッドは突然「何か」に引っ張られ寝室から引きずり出されてしまった。

「お、ようやくトッドにも悪霊が見えるようになった?」と思ったのですが…

そうか、この時点でトッドは死んでいたんですね…。

慌ててトッドを追いかけるインディ。
地下室に引きずり込まれたトッドだったが、ドアが閉まり、インディは地下に入れない。
しかしそこでインディは思い出す。
インディはずっと、地下から犬の声を聞いていた。
外にもある、地下室への入り口。
家の外に飛び出たインディは、閉まりかけている地下室のドアへ滑り込む。
地下へつながる階段の途中には、何度も夢に出てきた犬の白骨死体。
その奥、地下室にある洞窟の奥から、助けを求める声。
インディは洞窟へ飛び込み、トッドを救い出した。

今までの「不気味な夢」には、祖父と暮らしていた犬の視点になるものがとても多かったです。

とうとう、その子の死体が登場しました。

さて、なんとかトッドを救い出したインディ。

ここで終わればよかったのですが…

泥まみれのトッド。
洞窟からは助かったものの、悪霊がこちらへ迫ってくる。
そして悪霊が何をするでもなく、トッドの「泥」はどんどんと増していく。
いつしかトッドの姿は、悪霊と変わりのないものへ。
どうしよう…
どうすればいいの?
困惑するインディ。
そんなインディに、トッドは優しく言う。
「お前に俺は救えないよ」
そして…

肝心のトッドのセリフがうろ覚えです。なんてこった。

こういう言い方だった気がするのですが…!

文字にするとめっちゃ冷たいですね。

雰囲気的には「もういいんだよ、インディ」と、今まで頑張ってきたインディに、「もう頑張らなくていいんだよ」と諭しているような気がしました。

トッドが消えた後。
インディはそのまま、地下に取り残されていた。
地下に繋がる扉はどちらも犬の力では開けられず、インディはそこから動くことができない。
やがて、兄の様子を見に来たヴェラが、地下室へのドアを開ける。
祖父の犬の白骨死体に「ああ…」と絶望の声を上げるが、インディが生きている姿を発見し、喜ぶ。
「おいで!インディ、こっちへおいで!」
しかしインディは動かない。
洞窟の奥に、トッドがいるから。
動けずにいるインディの耳に、聞き慣れた口笛の音が届く。
「ほら、行けよ」と言っているかのようなその音色に、インディはようやく、ヴェラの待つ地上へ足を踏み出したのだった。

トッドとの別れ、そしてこのシーンまでで、もう、涙腺崩壊してます。

トッドはまぁ…

悪霊の影響もあったのでしょうが、インディに対して結構ひどい振る舞いをしてきました。

しかし最後の最後でインディを助け、そして、妹と共に行くよう促しているんです。

映画の冒頭で、インディが子犬だった頃から、トッドと過ごし、幸せに暮らしているシーンが流されています。

インディは作中ずっと、健気なまでにトッドを救おうと奮闘してきました。

インディがトッドを愛していることなど、映画を観た人なら誰だって分かります。

そしてトッドもまた、インディのことを愛していた。

いえ。

黄泉の世界へ引きずり込まれても、なお。愛しているんです。

そして初めの「結末について」に書いた通りのエンドロール…

もう一度書きますね。

エンドロールが流れているシーンで、インディはおそらくヴェラの車に乗って、森を後にします。

しかしインディはずっと車の窓から顔を出し、外の匂いを嗅いでいるのです。

まるで、トッドの匂いを探しているかのように。

もう、涙腺どころか、目が崩壊しました。

トッドの異変~家系の呪い?

結局最後までよく分からなかったのですが、トッドには持病があります。

ずっと咳き込んでおり、血を吐く事もしばしば。

途中で治験の話をするようなシーンも出てくるので、とにかくなんかめっちゃ難病です。

そして、祖父もまた、似たような病気であったことが示唆されています。

また、彼の一族は皆短命なのだと。

…と書きましたが、一族全員ではなさそうだな、というのが私の解釈です。

トッドとヴェラは兄妹ですが妹のヴェラは何も問題がなさそうだし、それに祖父の遺言ビデオによると、祖父の娘がトッドとヴェラの母親っぽいです。

おそらくこの呪いは、トッドの家系の男子のみにかかっているものではないか?と推察できます。

とりあえずヴェラは早急に、兄の遺体と祖父の犬の遺骨を回収した後、あの家を爆発粉砕した方がいいと思います。

あの洞窟埋めようぜ!!

黄泉の境目

映画終盤で登場した、どう考えても堅気ではない、入り口が人骨っぽいものでデコレーションされた洞窟。

こんなモンの上に住んでたんですか?そりゃ呪われるわ。

私はここを「黄泉の世界の入り口」と名付けました。

いやー「地獄」って言った方が分かりやすいのかな?

でも何も悪いことしてないのに地獄に引きずり込まれるってなんかイヤじゃないですか…

なのでここでは「黄泉の世界」と呼ばせて頂きます。

「黄泉の世界」=「地獄」派の方がいたらすみません。
まあお好みで読み替えてください。
「堅気じゃない洞窟」とか。

もう1匹の主役

事前情報的に、出てくる犬はインディだけだと思っていました。

そこへ、祖父の犬!!!

これは嬉しい誤算でした。

イッヌは何頭おってもええですからね…

嬉しい誤算ではありましたが、お話の都合上、祖父の犬はまあなかなか…悲しい運命をたどります。

結末を見た後から察するに、インディの時と違って、祖父の犬の時は誰も地下に探しに来てくれなかったようです。

ちょっと謎ですけどね。
近所の人(猟師?)の話によると、「祖父が亡くなった時、犬はいなくなっていた」と言われていましたが…
(もうちょっと探してもいいのでは…)

地下に出入りする扉は2箇所ありましたが、どちらも犬には開けられないタイプ。

そんな場所で、愛する主人を奪われて、ひとり寂しく命を落としてしまったのだろうか…と考えると、すごく、つらい気持ちになります。

ちょっと別の映画の話

私、「ダーク・ウォーター」って映画のラストが好きなんですよね。

より正確に言うと、「仄暗い水の底から」から変えているポイントが好きなんです。

娘を守るため、アパートに囚われてしまった母親。

父親と共にアパートを後にする娘に、霊となった母親は最後、娘の髪を結んであげるんです。

(なんか映画の評判あんまりよくない気がしますが)私、あのシーン大好きなんですよ…。

トッドがインディを解放するために吹いた口笛。

あれも、死者から愛する者への、最期の贈り物だと思えて、ああ…

また視界が…。

おわりに

いつもと違った試みでした。

試み…?というか、パッションが溢れた結果、こうなりました。

「マンガを読む!」ってタイトルなのにスミマセン。

これに懲りずに、またパッション溢れたら同じことします。

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