前回までのあらすじ
ミタライ は とうざのしきん と たんとうギャンブラー を てに いれた !
ウサミ 「つぎ の ミッション は ほか の はん から キャリア を うばう こと です」
本編あらすじ
中級交戦一種、通称「ラダー」は、1/2ライフランク以上におけるマッチメイク方式となる。
4リンク以下の対戦カードは銀行からの指名で決定となるが、「ラダー」では行員が対戦相手を探す必要がある。
その際、行員同士は賭金の額や様々な条件をお互いの同意によって成立させるが、各担当行員は「場代」として、自軍ギャンブラーの勝利にキャリア10年を賭けなければならない。
勝利すれば手に入るものも大きいが、敗北時のリスクも計り知れない。
更に上位のギャンブラーほど小銭のためには戦わず、担当行員も少額の場代では勝負を受け付けない。
つまり、ギャンブラーが強大であっても、担当行員が無能であればその力を振るえなくなってしまう。
だからこそ御手洗に、真経津の実力に見合う有能な銀行員になる必要がある、と語る宇佐美。
行員はキャリアを使い、ギャンブラーと同じ事をする。
そして同チーム内でキャリアの奪い合いをするわけにもいかないので、他チームと試合を成立させる必要があるが、御手洗の所持キャリアが場代の最低額にも満たないため、
「不利な条件を呑む それしか手がないんですね」
御手洗が判断さえ間違えなければ、条件次第でキャリアの不足を埋めつつ勝負を成立させる事が出来る。
理解の早い御手洗に宇佐美班の面々は満足気だが、そこへ闖入者の声が響く。
「そーんな都合のいい相手が見つかるかねぇ~ オレにゃあビンボー人の空想にしか聞こえねーなぁ」
タバコを吸いながら登場したのは、特四・伊藤班の土屋田 謙介(ツチヤダ ケンスケ)。
ボスからの命令で真経津晨の担当権を奪いに来たという彼に、宇佐美班の面々はあからさまに嫌そうな様子。
タバコの火を人のデスクでもみ消す事から始まり、土屋田は次々と宇佐美班の面々を”口撃”していく。
「蓄えは少しでもあった方がいーだろ また後輩を見捨てずに済む」
「喋れんならちゃんと喋っとけよ エリート班からハブられる前によ」
「オレは人殺すほど貢がせちゃいねぇぞ」
「スッちゃいけねぇモンまで賭けちまった マヌケなギャンブラーくずれ」
そんな中、何も言われていない御手洗が「自分には何もないのか」と尋ねる。
卵から出てもいないヒヨコに挑発も何もあるわけがない、と答える土屋田だったが、御手洗は「過去のことに揚げ足を取るだけで先のことは何一つ見えない無能」と反撃する。
険悪な雰囲気を砕くように、宇佐美が手を叩く。
土屋田は無礼だが、それは伊藤の独裁への恐怖の裏返し、と同情の余地を見せる。
「君が御手洗君に勝ちさえすれば 処分されることもないでしょう」
「主任として 君達のラダー戦を承認します」
感想
行員もギャンブルを行う!
確かに、班員同士で賭けを続けていても、大してキャリアは稼げませんね。
宇佐美”班”と班分けがされている事からも、他班と戦う流れになりそうですね。
早速、よその班の行員が登場しました。
皆何か抱えてそう…
土屋田さんは登場早々、宇佐美班のメンバーの「言われたくない事」をご丁寧に一人ずつ語っています。
「蓄えは少しでもあった方がいーだろ また後輩を見捨てずに済む」
これは榊さんに対して。
スカウトした新人が一週間でオークションに流れていった話は、渋谷さんからも出ていましたね。
「喋れんならちゃんと喋っとけよ エリート班からハブられる前によ」
これは梅野さんに対して。
エリート班とは…?
「オレは人殺すほど貢がせちゃいねぇぞ」
これはしいなさんに対して。
言われた後、しいなさんは一瞬我を忘れたような表情になっていましたが、渋谷さんにデコピンをされて正気を取り戻しているように見えます。
「スッちゃいけねぇモンまで賭けちまった マヌケなギャンブラーくずれ」
これは渋谷さんに対して。
プロフィールにて「元ギャンブラー」とありましたが、「スッちゃいけねぇモン」とは…一体何を賭けたのでしょうか?
皆一癖も二癖もあるキャラクターであろう事は分かっていましたが、こう、キーワードを小出しにされると余計に気になりますね!
いずれ明かされる日が来るのでしょうか…
何にしても、最後に御手洗君がやり返していたのはスカッとしました!