前回までのあらすじ
真経津の吐血の真偽を確かめるためだけに、聖水のリードを捨てようとする叶。
強き者と強き者が本気で競い合ったなら、もう決着は行く所まで行くしかない───
本編あらすじ
真経津が嘘をついていなければ、あと1回(100㎖)毒を飲めば吐血するはずだ、と叶。
そして始まる4ラウンド目。チャリス側の叶、ポーション側の真経津は共に、オブジェクトを念入りに確認している。
セット完了後、チャリスを選択するはずの叶は「腹の探り合いばかりじゃ雰囲気が悪くなる」と、なんと自身の聖杯のマークを公開。それは「本物の聖杯」。
リードを捨て毒を飲み合っても自分に勝つつもりでいる叶の行動に「甘く見られて頭にくる」と言いつつも「楽しさが勝つ」と、挑戦を受けて立つ真経津。真経津もまた、あえて聖水のマークを公開。それは「本物の聖水」。
その結果、当然叶が取得するものは───
聖水+本物の聖杯=毒100㎖
そして残されたものは「毒」と「偽の聖杯」となり、どう転んでも真経津に残されたものは毒。
こうして両者”浄化の儀”を経て、互いに毒を100㎖摂取する事になった。
だが叶はすでに、真経津の吐血はフェイクであると考えていた。
それでも挑発的な行動を続けていたのは、4ラウンド開始時に覚えた既視感を隠すため。
4ラウンドで使われたオブジェクトは、1ラウンドで使った物と全く同じ。
そして今から始まる5ラウンド目。
叶の予想通り、オブジェクトは2ラウンドで使われた物が登場した。
オブジェクトが3ラウンド周期でループしている事に気付いた叶は興醒めする───が、
「トントントントン」と頭を叩く真経津。
そして、全く感情の読めない表情で立つ御手洗。
「……気味の悪い奴らだな まだまだ楽しめそうだ」
感想
両者不可避の服毒合戦!!!
蔵木さんの実況最高潮ですね!
「審査役は主観を口に出すべきではありませんがワタシ気にしません!!」
読者側としては、このようなノリノリの実況は嬉しいです!
VIP達も盛り上がっているのではないでしょうか?
また、肝心のギャンブラー達ですが、
「甘く見られて頭にくる」「と言いたいところだけど 楽しさが勝つ 受けて立つよ」
「魅せる」
このやり取りが、ワタシ大好きです!!
まさかのオブジェクト使い回し!
これ、並び順まで一緒なんですかね?
手抜きだなーw…と思いましたが、そもそもあのオブジェクトの違いを看破できる黎明くんがヤバいって話ですね。
このゲームが始まってから、真経津さんも何度もオブジェクトを確認している素振りが見えますし、おそらく真経津さんも勘付いていそうですが…。
「気味の悪い奴ら」
御手洗君やりましたね!
「無害な奴」から「気味の悪い奴」にランクアップです!