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【ジャンケットバンク】小説「サイド・ベット・ストーリーズ」感想!

ジャンケットバンク初の小説!

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「アニメ・実写化以外の事はは大体やっている」と評判のジャンケットバンク。

この度、とうとう小説になりました!!

「マンガを読む!」と題している通り、あまり小説は読まないのですが、今回読みました!!

お話は全部で4篇。

①御手洗と真経津編
②村雨編
③天堂編
④獅子神編

ネタバレにならない程度のさっくりとしたあらすじと、ネタバレになりそうな感想をそれぞれ書いていきます。

第一章 真贋(御手洗と真経津)

あらすじ

「サウンド・オブ・サイレンス」前、真経津宅で陶芸を行った後、彼らは皿を買いに骨董店を訪れていた。

しかし、狭い店内で御手洗は品物を割ってしまう。

弁償しようとするも、存外に高額な価格に尻込みする御手洗。

覚悟を決めた御手洗に、真経津が横やりを入れる。

まだここを、骨董屋だと思ってる

品物が割れたというのに、どこか上機嫌に弁償を要求する店主。

真経津は店主に「目利きの証明」を持ち掛ける。

確かにボクは素人だけど、目利きには結構自信があるんだ
この店で一番高い品物を当てるっていうのはどうかな? 数百点はある骨董品から、その一点を探し出せればボクの目利き力は証明されるよね
もし当てられれば壺の件はチャラ。報酬として一つ好きな品物を頂く。どうかな

私になんの得がある。逆に外したら一千万円もらえるとでもいうなら考えてやらないでもないがね

いいよ

ええっ!

なお、この「一千万円」の払い主は御手洗である。

かくして、御手洗・真経津VS骨董店店主の目利き合戦が始まったのであった。

感想

そもそも、なぜ「陶芸」をしていたのか。

皿回しをしていた→家のお皿を全部割ってしまった→よし、自分でお皿を作ろう!←という流れだったそうです。

時間軸が「サウンド・オブ・サイレンス」前という事で、まだまだ綺麗な(???)御手洗君です。

そんな御手洗君、雑多な店内の中で目にした値札の数字は全部覚えたという、普通に考えればそれだけで一本マンガを描けそうなすごい能力を発揮したにも関わらず───…まあ、結果は読者ならご想像がつくでしょう。

さてここからは完全にネタバレになりますが、目利き合戦の結果、真経津さんが選んだのはワゴンの中に入れられていた五百円のお皿。

実はこれこそが高額な商品だった!!…というオチも何もない、本当に五百円のお皿です。

勝負に勝った真経津さんは、好きな品物を何でも一つ選ぶ権利を得ました。

にも関わらず、いわば「安物」を選んだ真経津さんに「なんで」と言う店主。「こっちの茶碗は一千万以上するんですよ」と思わず迫るものの、

だからなんなの? ボクはその花瓶よりこの皿が気に入ったんだ

とあっさり返答。

…この流れ、すごく好きです。

また店主も、借金返済のためにケチな手段を取ったものの、骨董品を愛する気持ちは本物であり、「ワゴンの中のお皿たち」すら「綺麗に、大切に手入れ」していました。

そういう点が、真経津さんの興味を引いたようです。

つまり真経津さんが店主に興味を持たなければ、御手洗君は七十八万円払う羽目になっていたと…

第二章 誤診(村雨)

あらすじ

「猪熊」という男が、とある内科医院で「誤診」の訴えをしていた。

一年前に「胃もたれ」と診断されたが、別の病院では「胃に悪性の腫瘍」、しかも二年前から存在しているという。

誤診による悪評を立てられたくなければ誠意を見せろ───と、医者を恫喝する猪熊。

そんな男は、次の矛先を、村雨のいる場所へと向けた───

感想

私は診断を間違えない。

村雨さんが診断ミスるわけね───だろ!!!

…を、なんかこう、力づくでまかり通ろうとした感じの患者さんでした。

ふふふ、ジャンケットバンクでまさか、この手のトリックが見られるとは…。

これには村雨さんもニッコリでしたね( ⌒ ͜ ⌒ )

そして全員気になったと思うのですが、村雨先生自宅で病院やってんの?って点です。

以前の休載描きおろしでは、病院のスタッフ証(言い方これで合ってます?)をつけていました。

個人経営の病院であれば、さすがにそんなものはつけないと思うので、勤務医かと思いましたが…。

可能性があるとすれば、自分の医院も持っているし、勤務医もしている、というものでしょうか。

あんまりお医者さん事情には明るくありませんが、以前かかったところで「もしもっと詳しく検査したいなら私のやっている病院の方に来て頂いて以下略」と言われたことがあります。

世は大chatGPT時代なので、せっかくなので質問もしてみました。

(個人医院を経営しているお医者さんが他の病院に勤務する事ってある?)

あるよ、でもちょっとした“しばり”があるんだよね。

個人医院を開いている医師が、他の病院で勤務すること自体は法律で禁止されているわけではないんだけど、医療法上の「管理者(院長)」としての責任が重いから、保健所などからは好ましくないとされることが多いんだって[^1^]。

特に注意が必要なのは以下の2パターン:

  1. 個人医院の診療時間中に他院で勤務すること
     これは基本的にNG。管理者は診療所に常勤している必要があるから、診療時間中に他院で働くのは認められていないんだ[^1^]。
  2. 個人医院の休診日に他院で勤務すること
     これも「好ましくない」とされるけど、保健所と相談して条件を満たせば例外的に認められることもある。誓約書や同意書の提出が求められる場合もあるよ[^1^]。

つまり、「絶対ダメ」ってわけじゃないけど、慎重に調整が必要ってこと。地域医療への貢献や専門性を活かす目的で、柔軟に対応しているケースもあるみたい[^2^]。

もし気になるなら、保健所との事前相談がカギだね🍃

なるほどなるほど。

なんか村雨さんならいけそうな気がしてきました。

っていうか1番は分かるんですが、2番って休診日じゃない日にどうやって働けばいいんですかね?

第三章 少年と神父(天堂)

あらすじ

とある雨の夜、家出少年の秋元和馬はとある教会を訪れた───

その教会に暮らす謎の神父・天堂。

ある日は金属バットを振り回し、漂白剤をまき散らす。

ある日は「クソがクソをまき散らすなっ!」と怒号を響かせる。

ある日は礼拝堂にてカリスマロックスターの如き礼拝を執り行う───

もはや限界を迎えた和馬の身に起こる、「神の奇跡」とは───?

感想

ホラーちっくにあらすじ書いてしまいましたが、ホラーなのは挿絵だけです(笑)

あらすじの通り、天堂さん目線ではなく、教会を訪れた「和馬」少年視点で描かれるお話です。

…しかしこうして見ると、天堂さんの「神の声を聞け」アドバイス、なかなか良いですよね…。

漫画本編でも色々な人を導いていますし(※マッチポンプ慈悲含む)、今作でも和馬は「神の声を聞き」、行動を起こしました。

冗談抜きで、人生において大切なことを言っていると思います。

第四章 ノック・アウト(獅子神)

あらすじ

真経津たちとの出会いにより、カラス銀行でのランク上昇を目指し始めた獅子神。

1/2ライフランク昇格をかけたゲームの名は「ロード・オブ・キャッスル」。

そして対戦相手は、なんと獅子神の中学時代の同級生、鳳慎太郎。

かつて貧乏だった獅子神に給食費泥棒の汚名を着せた、鼻持ちならない男だ。

ランク昇格のため、獅子神は因縁の相手に挑む───

感想

中学生の獅子神さん描きおろし!!!

因縁のある相手!!!

銀行ゲーム!!!

獅子神さんが「1/2ライフランクに昇格した」と言っていた時、首に包帯を巻いていましたが、このゲームで首を痛めていたせいだったんですね。

ペナルティがパンチングマシーン(極悪)を喰らうゲーム、そして相手はボクシングの心得アリ。

終始獅子神さんに不利な形勢かと思いきや…。

いや、鮮やかでした。

私は何も気付かず「はわわ、これ獅子神さんどうすれば勝てるの~~~っ??」と慌てておりました。落ち着け。

最後に

ワガママを申しますが!!

小説第2弾を出してほしいです!!

その際はぜひ、今回クローズアップされなかった黎明くんをば…。

御手洗君(伊藤班のすがた)が担当に付いた時のあの謎のゲームなんかを小説で見られたら嬉しいですね…!

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