前回までのあらすじ
※結婚はしていない
本編あらすじ
真経津の落ち着き具合に、「嗜む程度じゃないのかな? 命のやりとり」と口にする雪村。
「当然です」
「そうでなければ 散歩気分でこんな所まで来れませんよ」
「へぇ! なんか意外でした」
嚙み合わない返答をした雪村。
彼は、宇佐美が返答の際一瞬だけ言葉を詰まらせた事から
「宇佐美は真経津晨が何者なのか知らない」
事を読み取って見せた。
伊藤が言うほど難しい人ではないようだ、と意外に感じたらしい。
「もっと俺に教えてください 何を知ってて何を知らないのか」
班の執務室に戻った伊藤。
伊藤があの場に置いてきた雪村は「賭博に疎く数字にも興味が薄いが わらしべ長者のように情報を交換するスペシャリスト」であり、"交渉人”の意地にかけて、宇佐美から何かしらの情報を引き出してくるだろうと語った。
一方、賭場。
”教育強度”を上げた眞鍋は、「1を教え10を知る相手に100教えたくなる性分」と話す。
第2ラウンド2戦目 | オーダー | 残り手札 | ストック |
真経津 <2勝中> | HOT チョキ(+2℃) | HOT グー(0℃)、 ICE パー(-5℃)、ICE チョキ(-2℃)、ICE グー(0℃) | +7℃ |
眞鍋 | ICE パー(-5℃) | HOT パー(+5℃)、HOT チョキ(+2℃)、HOT グー(0℃)、 ICE チョキ(-2℃) | 0℃ |
結果は真経津の勝利。
御手洗は喜ぶが、対して真経津は浮かない表情。
「やっぱり君は 10を知る人間のようだ」
「まだ確信はないけどね」
「それより興味が出てきたよ」
「なんで君は そんなに教育熱心なの?」
真経津の問いに、眞鍋は「人間が 自分より若い者を許さないからだ」と返す。
人は生きた時間の長さに、根拠のない価値を見出す。
挙句には、自分では出来もしなかった無理難題に、自分がやらされたよりも無駄な苦労を加えて若い者に押し付ける。
授業参観で、子供たちに他の誰よりも聡明で活発で可愛い存在であることを強要させる、着飾り見栄を張った親たちの姿を見てきた眞鍋は、「生徒達を救わなきゃならない」と考えるようになった。
「僕がまだ新任の頃 ある女の子にこう聞かれた」
『せんせー りっぱな大人ってなぁに?』
「悲しかったよ 答えられない自分も」
「立派だと思える大人が近くに見当たらないその子のことも」
「僕は大人を罰したいんじゃない むしろその逆さ」
「立派な大人を探していたら こんな所まで来てしまった」
「僕はずっと探し続ける 君を殺した後もね」
感想
雪村さんは「交渉人」!
113話にて、
と予想していましたが、前者が近かったですね。
いや2番目がなんなんだ(笑)
ただし雪村さんは「交渉人」、情報を交換するスペシャリストとの事。
宇佐美主任は「情報を隠したい」という願いを持っており、それを叶えるため、何かしら妥協点となる情報を雪村さんに渡すことになるのでしょう。
「情報を交換」との事なので、雪村さんからも何かしらの情報は提供するのでしょうが…
雪村さんの技術を喰らった土屋田さんは、「ジュースと10万のフレンチ」を交換する羽目になったらしいので(笑)宇佐美主任からすると、あまり価値のない情報になるのかもしれませんね。
1を教え10を知るなら、100教えたくなる性分
スパルタ過ぎて草
赤司征十郎のパパかよ
「若い者」の話
また今回も深いー
個人的に好きなセリフ集に追加したい流れでした。
生きた時間の長さに根拠のない価値を見出し、
自分で出来なかった事を更なる苦労を加えて若者に押し付ける
これー!
あるあるー!
子供の頃は、「年を取った大人はみんな立派、みんなすごい、自分たちも大人になればなんでも出来るようになる」みたいな考えを持っていました。
実際違いますよ。
もちろん皆が皆そうとは言いませんし、成長される方も多いと思いますが、ダメな奴は成長してもダメなまま。っていうパターンも多いです。
ダメな先輩が入ったばかりの何も知らない後輩に偉ぶる…というのは、学校や会社でよくある光景かなぁと思います。
りっぱな大人ってなぁに?
かな…しい…
眞鍋先生が「悲しかったよ 答えられない自分も」と言っていましたが、本当に悲しい…。
この時、黒板に「やさしさ」と書いてあったので、道徳の授業か何かだったのだと思います。
質問した子は深く考えずに、授業で出てきたフレーズで「りっぱな大人」とは何か、と聞いただけなのかもしれませんが…
眞鍋先生が考えたように「立派だと思える大人が近くに見当たらない」のだとしたら、物凄く悲しい事ですね…。
なんなんでしょうね?立派な大人って。
ルールを守れること?
他人に迷惑をかけないこと?
仕事ができること?
お金をたくさん稼げること?
いざ考えてみると、かなり難しいです。