前回までのあらすじ
死のループ続行が確定となった真経津。
一体ここからどうやって勝つというのか…!?
本編あらすじ
この状況が認められない御手洗。
だが「協力」をやめた眞鍋によって、ループはまだまだ続けられる。
とうとう限界の温度を超え、なんと-123℃の室温変化が真経津に襲い掛かることに。
「恥じることはない 僕の前に立つ全員がそうだった」
「誰も耐えられないんだ 僕の教育には」
「確かに君は厳しい」
「でも楽しい授業だった 終わるのが残念だよ」
「…本当に 君とは別の場所で会いたかった」
室内に冷気が吹き込む。
ガラスが凍り付き中も見えない状況で、御手洗は「かがんでください!! できるだけ部屋の隅で!!!」「両手を脇に挟んで!! 心臓を守ってください!!!」と少しでも生存の可能性を高める声を掛ける。
だが、最終ラウンドは待機時間10分間がある。
-70℃の室内で10分間生存できる可能性は、文字通り万が一。
「君のテストは 採点方法が間違ってる」
暴力的な冷風に襲われているはずの真経津の声。
「人生が永遠に続くテストなら 得点は生きていく程に増えていくはずなんだ」
「でも君は つけたマルより ついてしまったバツを数える」
「命に 満点なんかないのにね」
この状況に及んでまでハッタリをかますのか、と驚く眞鍋。
「ハッタリじゃないよ 君の弱点の話だ」
圧倒的な強者であり、一分の隙もない教育者である眞鍋。
そんな彼は、あまりにも世界を信頼し過ぎている。
全ての努力と誠実さが報われ、全ての善行と悪行が評価され、全てを守れば完全に立派な大人になれると信じている。
「だから思いもしないんだ」
「たかが温度差で 世界が壊れてしまうなんてね」
先ほど、掌を貫いたナイフを取り出す真経津。
それを凍り付いたガラスに突き立てると───ガラスが砕け、真経津は凍り付いた部屋から飛び出した。
感想
御手洗君の求めるものってなんなんだろう?
真経津さんの死に顔を見たい御手洗君。
…と言うと身も蓋もないですね。
正確には「楽しみ抜いた果てに負ける真経津さんの顔」を見たい御手洗君。
つまり今回の戦いは、御手洗君のお眼鏡に叶うものではなかった、という事ですね。
しかし、眞鍋先生もかなりの強敵。
少なくとも、現在ゲームする姿が描かれているキャラクターの中では最強のはず。
それでも御手洗君にとっては「こんなところ」というわけです。
これってどういう事なんでしょう?
御手洗君にとっては相手の強さうんぬんよりも、「いかに真経津さんが楽しそうだったか」がキーポイントなんでしょうね。
…でも実際負ける時って、ああいう感じではない…のでしょうか…?
ガラスを破ったーーー!!!
高温から一気に低温まで冷やされたガラス。
それをナイフで破ってみせる!!
そんなのアリ…!?
いや確かに、「温度差でガラスを破る」的な事を考えていた人は大勢いましたが、カラス銀行がそんなやわなガラスを用意するとは思え
「命を奪うオンボロダイナー」
「このダイナーは実にオンボロでしてね!」
あっ…ヒント出てましたね…。
てっきり、エアコンの温度に関わる設定かと思っていましたが…そうか…。
確かに、プレイヤー同士は接触できないはずなのに「暴行禁止」のルールも不自然でした。
そうか…
つまりこのゲーム、両プレイヤーとも部屋から脱出する前提、そして結果的にジャンケンの勝ち数が多い方が勝つ、という道筋だったんですね。
コラボカフェ!?
すごい…!
こちらも行きます!!