前回までのあらすじ
IT用語でもかつて「マスター/スレーブ」という言い方が使われていました。
本編あらすじ
カラス銀行の隣、「CROW HOTEL」。
御手洗と真経津は、その地下深くにあるゲーム会場へ向かう。
その道中、今回のゲームで審査役を務めるという梅野に出会う。
真経津は明るくパンを勧めるが、梅野はダイエット中だからと断る。
「それと少し言いづらい話ですが プレイヤーの会場内での飲食は禁止されていまして」
パンを口いっぱいに頬張った真経津と御手洗は、会場へ足を踏み入れる。
巨大な砂時計が向かい合う形のテーブル。
今までとはレベルの違うゲーム会場に気圧される御手洗だったが、それよりも異質なのは仮面を被った観客たちの姿。
だが驚く間もなく雛形を伴った土屋田が声を掛ける。
苛立っている土屋田を尻目に、真経津は雛形に「行員に飼われてるギャンブラーが どうやってここまで勝ち上がったの?」と尋ねる。
それに対し雛形は「土屋田さんのおかげだ 教えを守った」と答え、土屋田は「自分の担当がマヌケだからって僻むんじゃねぇよ」とすげなく口を挟む。
「御手洗君」
「この前 敵は嫌な奴でも良い人でも変わらないって言ったけど」
「撤回するよ 嫌な奴の方がやる気が出る」
そんな中、審査役の梅野が「ジャックポット・ジニー」のルール説明を開始。
「このゲームは6戦を1ラウンドとした 合計3ラウンドマッチの対戦型カードゲームです」
両プレイヤーは、自らに配られたたった1枚の金貨を、魔人ジニーの力により相手より多い枚数に増やしていく事になる。
各ラウンド開始時、プレイヤーにはそれぞれ6枚の手札が配られる。
うち4枚は「黄金」、これは自身の金貨を4倍に増やす。
うち1枚は「盗賊」、敵の金貨を半分奪う。
最後の1枚は「魔人」、相手の「盗賊」を無効化し逆に相手の金貨の90%を奪う。
これらのカードを使って争う場が、巨大砂時計「富の器」。
プレイヤーはそれぞれ「富の器」に入り、1戦ごとにカードを選択する。
選択のタイミングは両者同時、制限時間は5分。
手札を全て使い切った後、両プレイヤーはジニーとの契約を成立させる証としてデスク横のレバーを引く。
それが合図となり富の器はロックされ、支払いフェイズへ移行。「仮想」でしかなかった金貨が、砂時計の上部分に「実物」として現れる。
支払いが済み次第「富の器」のロックは解除され、ラウンドは終了となる。
───トントントントントントントン
「勘のいい方はお気づきでしょうがこのゲーム ”ジャックポット・ジニー”の敗者へのペナルティは」
「自らが望んだ黄金による崩落です」
「敗者は”1/2ライフ”ではすまない この説が有力です」
感想
CROW HOTEL
やっぱりホテル経営にまで手を出していた!!!
カジノといえばホテルですし(?)、賭博運営をしているカラス銀行なら当然という事なのでしょうか…。
なんでもできる梅野さん
初めて読むであろうゲームのルールブックを一瞬で読破・暗記もさることながら、パンを頬張った真経津さんの言葉を普通に理解しているのがすごいです(笑)
「相手の人はもう来た?」と言ってる…?のでしょうか。
真経津さんの質問
ここのやり取りについては、こちらの記事で取り上げております。