前回までのあらすじ
化けの皮
ペロンと剥がれた
闇神父
本編あらすじ
天堂の言葉から、彼は「彼こそを神として信仰している」と断じた真経津。
真経津と天堂はそのまま話を続けるが、御手洗と榊は完全に置いてけぼりを喰らう。
そんな中、司会の雪村により進められる第7ラウンド。
天堂の”配置”したカードを真経津が”選択”する。
「安心したよ 本当の神様が敵じゃなくて」
「いくらでも隙は見つかる 相手が人間ならね」
対象の天秤 | 真経津 |
石の増減 | ラウンド×2(14個)プラス |
御手洗は天堂への評価を「完全にイカレてる」と改めつつも、「人を操るという点においては神憑り的に天才」と判じた。
それは今の敗北が、真意を知っている御手洗すら心配になるほど自然なものであったためだ。
ゲーム開始前、御手洗は天堂に「このゲームには罠がある」と伝えていた。
ブルー・テンパランスは通常の天秤とは違い、両プレイヤーの石の「差の数」で傾きが変動する。
そしてその差が「100」個を超えた時に傾きは最大となり、勝者側=石を多く獲得した方の天秤が、ブルーボックスの通気口を完全に塞いでしまう。
この状態になると、約5分でプレイヤーは窒息するという。
「つまり 勝ちすぎると損をすると」
「…はい」
世界を善を保つためには調和が重要だと宣う天堂だったが、同じ口で「悪を全て排除すれば この世は善に傾かざるを得ない」と嘯く。
「楽しんでるようで何よりだけど 頭の中だけでやっててほしいね」
感想
すごい直接手を下す派だった天堂さん
自身の悪行をこっそり告白してきた人の話の内容を外部にリークする…
だけでなく、めっちゃ手を下していた天堂さん。
彼の言葉を借りるなら、これこそが神罰なのでしょうか。
描かれている衝撃のシーン、必殺仕置人みがあります(笑)
このシーン、なんとなく雛形さんを思い出してしまいましたが、私の考察(想像)では彼は直接手を下してはいなさそうだったので、天堂さんの方がよりアグレッシブですね…。

悪を滅したい天堂さんと、苦しみの表情を描きたい雛形さんとでは、目的が違うというのもあると思いますが…
ついてこれるか、このスピード(?)に
顔芸コレクションを増やしてしまった御手洗君。
ものすごく常識的に悩む榊さん。
2人とも、ギャンブラー達の世界についていけてません(笑)
おそらく雪村さんもダメかと思いますが、もはやついていく事を放棄している様子です。

「互いに親睦を深め第7ラウンド!」と完全にスルーです。
差がつきすぎるとダメ…?
石の差が100を超えると、重すぎる天秤が通気口を塞いでしまう。
これは確かに…圧倒的な差で勝利することは出来ない仕掛けですね。
しかし、相手を失格にさせる事以外、明確な勝利条件が提示されていないこのゲームにおいて、これはなかなか厳しい仕組みです。
相手を減圧で行動不能にさせたくとも、石の差をギリギリ100個未満に抑えなければ、自分の通気口が塞がってしまう。
かといって差がつかなさすぎても、並行状態が続くだけ。
…どうしたら良いんでしょうね?コレ。

そういえば…
真経津さんとの応酬の中、天堂さんが鼻血を出していました。
これは何かの伏線なんでしょうか…?
