前回までのあらすじ
最終ラウンド、全6戦が終了。
金貨を多く取得したのは雛形。
だが…
本編あらすじ
最終結果───
真経津 | 151,424 |
雛形 | 33,403,520 |
"富の器”はロックされ、支払いフェーズへ移行。
金貨が降り注ぐ中、真経津は語りだす。
「他人の感情は 他人のモノだ」
「いくら完璧にそれを描いても 自分の経験にはなり得ない」
「現実感が足りてないのは 他人を見ているだけの君の方だよ」
雛形の勝利は机上の空論だ、と言う真経津に対し、雛形はそれを負け惜しみだと一蹴。
「じゃあ一つ質問していい?」
「なんでゲームは終わらないの?」
客たちは、何を観にここへ来たのか?
何故わざわざレバーを引くのか?
どうして扉はロックされるのか?
金貨が降ってくる理由は?
そして───
なぜ勝利条件に「対戦相手の死亡」が入っているのか?
「変だと思わなかった? このゲームでペナルティを受けるのは 決着がついた後なのに」
回りくどい、何が言いたいのかと言う雛形に、「ボクは計算が嫌いでさ」「御手洗くんを喋れるようにしてくれたら」と答える真経津。
雛形の指示により、土屋田は御手洗の私語禁止権を破棄。
真経津はお礼に…と、語りだす。
「このゲームは終わらないんだ 君が死ぬまで」
出典:ジャンケットバンク コミックス4巻より
「”金貨の支払いが済み次第 扉のロックは解除され そのラウンドは終了する」
「逆に言えば支払いが済むまでは ボク達はここから出られない」
「ルールには存在する理由がある 不気味はルールは絶対に疑うべきだ」
真経津は第1ラウンドの終わりにも、第2ラウンドの終わりにも、金貨が落ちてくる数と時間をはかっていた。
「ここで算数の問題です」
「君が頑張って稼いだ金貨は 1秒に50枚落ちてくる」
「御手洗くん 支払いが終わるのはいつ?」
「7日と17時間34分30秒後です」
「君の死因は 餓死だ」
「ここは飲食禁止 ボクもパンを捨てられかけた」
出典:ジャンケットバンク コミックス4巻より
現実に気付いた雛形は今までの態度から一変。
慌てふためき、「オレをここから出せっ!!」と、扉をがむしゃらに蹴り出した。
───そんな雛形を愉しげに見つめる、観客たち。
「見世物になりたくないのなら 潰される道も残ってる」
感想
「苦手」ではなく「嫌い」
真経津さんは計算が「嫌い」らしいです。
Dr.STONEでも数学の天才「SAI」が「10桁のかけ算くらいなら時間をかければ誰だって暗算できる」と言ってましたし、真経津さんも同じことができるんじゃないでしょうか?
私は出来ませんけど
ちなみに上記の話を聞いた際のゲンは「そうかな…?」と無理めな反応、クロムは試みつつも苦戦、千空は「正確にやろうとすると確かに時間がかかる」と恐らく真経津さんの感覚に一番近い反応、コハクに至ってはもはや思考放棄していました(笑)
御手洗君の超人的な計算能力が、ここで活きる
33,403,520枚÷50枚=668,070.4秒。
一日が60秒×60分×24時間=86,400秒なので、7日間はゆうに超えますね…。
上記の計算式は単位がムチャクチャだと思いますが、ご容赦ください。
これだけの暗算を一瞬でこなしてしまう御手洗君、さすがです。
さて、雛形さんの敗因・餓死。
人が餓死に至る時間ですが、水があれば2ヶ月ほどはもつらしいですが、水なしだと最大7日、早いと2日が限界だそうです。
最大7日…で、雛形さんが出られない時間を考えると……
…エグすぎる…
観客…趣味悪すぎィ!!
つまりこのゲームは最初から、金貨を稼ぎすぎるとマズいゲームだったわけです。
金貨の量が拮抗した状態なら、なんとかなるんですかね…?
だとしても、2日何時間vs2日何時間といった勝負となり、両者ともまさに1/2ライフ…半死半生となるのは必至。
そして観客たちは、そんな弱り切ったギャンブラー達を楽しむために来た…と。
いやいやいや、観客たち、ディナー楽しむ気満々ですよね?
飲まず食わず状態のギャンブラー達の前で???
なんじゃそりゃ!!!
カラス銀行、悪魔すぎる…。
雛形さん、確かにロクな奴ではありませんでしたが…これは流石に…。