前回までのあらすじ
頼む御手洗、何か手を打っていてくれ!!!
本編あらすじ
部屋の外に出てしまった御手洗と宮本。
ドアを開けようともがく御手洗だったが、ほどなくしてペナルティの電気ショックを受けてしまう。
倒れこんだ御手洗に近付く宮本は、カードを奪い取りながら、”優しい先輩”の末路について話をする。
”優しい先輩”は、本当に頭が良かった。
だからこそ、金持ちに買われて仕事でこき使われているのだろう―――と思っていたら、ある日宮本のところに写真が届く。
その写真には、”敷物”にされた先輩の姿が写っていた。
「オレにその写真を見せるためだけに 金持ちはアイツを買った」
「売れても廃棄されても最悪だから この地獄がオレ達の”最高”なんだよ」
―――舞台は変わって、獅子神邸。
「ここに主人が座る」
「不自然な向きの剝製は 元々別の方向を向いていた」
「動物の種類がバラバラだから 逆にここにいない動物が鍵かもな」
「椅子の方を向いてたんでしょ」
「そうだな」
「でもそうなると 広さに対して剥製が少なすぎるから―――」
「余りは人間で埋めてたのかな」
「名探偵ー!」
「テメーら何勝手に部屋に入ってんだ!! 外で待ってろって言っただろーが!!!」
きゃっきゃとはしゃぐ真経津と叶。
叶に「お前誰だよ!?」と詰め寄る獅子神だったが、村雨の時同様、彼から強者の匂いを感じ取る。
そしてそんな村雨も入室し、わちゃわちゃと盛り上がるギャンブラーズ。
叶は村雨の名前は知っていたようで、「一度 礼二君と話してみたかったんだよ!!」と絡み、村雨もごく普通に「あなたも手術に立ち会うか?」と誘いをかける。
「なんかスゴイ熱心だね」
「お前に騙されたのが悔しいんだろ」
そんな事より本題、と、獅子神のPCから債務者のオークションページへ飛ぶ。
「獅子神さんもけっこー買ってたんでしょ?」
「…全員追い出した 残りてーって言った二人は雑用係で雇ってる」
「買うなら2500万以上の奴がいいよ それ以下は退屈な奴ばっかりだ」
「私は逆だな 安物のほうが嘘も病気も多くなる」
和気藹々と御手洗の価格を確認した真経津達だったが―――
御手洗は1020万―――108号室へ落とされていた。
初日に4200万持っていた御手洗だったが、初日に半分の2100万を利用され、日を跨いですぐにその半分の1050万を利用、かつ一日の罰金の30万を引かれ、現在の価格は1050万円に。
終わった、と思う御手洗の思考を、食事のブザー音が中断する。
だが時刻は14時、食事には中途半端な時間だ。
ベルトコンベアーからトレーは流れてきたものの、それはすでに空っぽ。
「何もないよ オレ達に残されたモノなんてな」
部屋に入って来た男は、御手洗の身なりを見て「誰かに嵌められて落ちて来たんだろ?」と察しながら、チョコバーを渡す。
訝しがる御手洗だったが、男は「どうせもう節約する必要もないんだ」と諦めの様子。
「”明日の”オークションで売れなきゃ オレ達はどの道ゲームオーバーだからな」
男は「天国と地獄は同じルールで回っている」話を始める。
天国も地獄も、やたら長い箸で食事を行うルール。
地獄の人々は上手く食事が出来ずに苛つくが、天国の人々はお互いに食べさせ合うので飢える事が無い。
「”箸を短く持てよ”ってのが オレの感想だった」
「本質を無視して揚げ足を取り続けて 賢いはずのオレはいつの間にかこんな所にいる」
「そろそろ終わりにしたいよ」
「…売れましょう 明日必ず」
感想
御手洗君!
特に何も買ってなかった!!
やったー!黎明君がログインしたー!
恐らくジャケバン読者の12割が期待した、休日トリオへの黎明君の加入が…叶いましたー!!
獅子神さん・村雨さんとも意外と仲良くやれているようです。
・獅子神さんのいじられっぷり(と、それに伴う獅子神さんの株爆上げ)
買い取った債務者に頭を垂れさせていた事を隠したかったのに隠しきれない・黎明を見て「家燃やしてもムダ」と内心諦める・ちょっぴり村雨と黎明に意趣返し・面倒くさがる真経津の代わりにオークションサイトを見せる・しれっと奴隷を解放・したにも関わらず2名から慕われている・現在の話の内容が内容なだけに、債務者を買い取って非道い扱いをしていなかった獅子神さんの株が自動で上がっていく
・黎明君の村雨さんへの懐きっぷり
村雨の名を聞いた途端はしゃぐ黎明・黎明のエナドリ狂いを見抜く村雨・…に、喜ぶ黎明・真経津に負けた同士という事で余計に意気投合・多分2人とも債務者買い取ってる?
はもはや各所で語られているかと思うので、もうギャンブラーズで殺人事件推理してくれないかなぁと妄想した話でも語ろうかと思います。
家が全焼してもその焼け跡から痕跡を見つけ出すY●uTuber・叶 黎明。(※Y●uTuberではないと思いますが、犯罪歴なさそうな職業に変えました)
容疑者の視線・体の動きから証拠品を押収する医師・村雨 礼二。
言い逃れをしようとする犯人からブラフで言質を取る無職・真経津 晨。
それで…えーっと…
逃げようとする犯人をワンパンで沈める投資家・獅子神 敬一。
どうでしょうか、この妄想。
真経津さんも冒頭で「名探偵ー!」と言ってましたし…ねえ。
サウンド・オブ・サイレンスの時も村雨さんに「名探偵」と言ってましたね。取り消してましたが…
雛形さんへ思いを馳せる方々も多いかと思いますので、行く先々で意味深な発言=ヒントを残す謎の画家(※顔が微妙に見えない)というポジションでキャスティングしましょう。
…
エイプリルフールか何かに、田中先生描いてくれないかなぁ?
御手洗君の状況おさらい
御手洗君の最低落札価格は現在1,020万円。108号室にいます。
前回出てきた情報をいくつか抜粋すると
・倉庫内の部屋は全部で120
・1号室の平均価格は9,000万円、110号室以降の平均は800万円台
・最低落札価格が800万円を下回ると、バラ売りに回される
・オークションは毎週土曜に開催され、そこで売れ残ると最低落札価格から210万円が引かれる
・最低落札価格が2,500万円を下回ると、買い取られても、ロクな目に遭わない
という事です。
当初4,200万円(9号室)だった御手洗君ですが、かなりヤベェ状況にいる事はこれでお分かり頂けたかと思います。
現時点で落札されたとしてもロクな目に遭わない事は必至。
"優しい先輩”の例があるので、たとえ4,200万円だったとしても命の保証はないのですが…
底の底、108号室で御手洗君はようやくマトモな物を食べる事が出来ます。
しかもそれは、同室の人間からの施し。
ちょっと気になるのが、9号室の宮本たちのつなぎは新品だったのに、108号室の彼らのつなぎは中古なんですよね。
劣悪な環境で悪化した、とも考えられますが…
実は彼らも元は高額債務者だったのでしょうか?
チョコバーを分けてくれた男以外、2人の同居人が登場していますが、これからも何か出番があるのでしょうか。
チョコバーの男性が例に挙げた”長い箸”の話は、実は出典が定かではないようです。
「”箸を短く持てよ”ってのが オレの感想だった」
うーん、こういう人絶対いるよなぁ…という感想。
「本質を無視して揚げ足を取り続けて…」と、本人も反省はしているようですが。
さてここまで御手洗君、キラリと光るものを何も見せていません。
売店で何か買っておくでもなく、結局お金も使われ…
次回、挽回の機会は訪れるのでしょうか?
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