前回までのあらすじ
有害音楽を10分間すべて視聴した真経津。
この次に訪れる村雨の「チョイス」で、決着がつくのか―――?
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本編あらすじ
10分すべて音楽を視聴した真経津が、もう起き上がらないように願う村雨。
しかし真経津は、流血し立っているのもままならない状態ながら、テーブルにレコードを3つ置いて見せる。
「君は 人の本性が見えるって言ってたね」
内臓が荒れた可憐な女性を、村雨は「外見の良い中身の腐った女」と解釈していた。
だが真経津は、「腐っていた女性が 改心して美しくなったのかもしれない」と言う。
「君は 見たいようにしかモノを見れない」
真経津は失敗からしか知り得ないルールがあると言いながら、懐から何かを取り出した。
「これはレコードプレイヤーの針だ 1ラウンドでボクが折った」
針がなければレコードは鳴らないかも―――ペナルティを受ける人間なら、誰だって考える事だ。
だがしかし、音楽は再生された。
そして次に真経津が探したモノが―――
「レコードの”本体”だ」
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真経津は1ラウンド目でレコードを割り、中からチップを見つけた。
2ラウンド目でペナルティを受けた際は、「3分」のレコードに「2分」のチップを入れ替えたという。
「結果タイマーは3分間進んだけど 2分経った時点で曲は消えてしまった」
気絶したフリをして、真経津はウキウキしていたという。
「チップさえ入れ替えれば 絶対に曲は鳴るんだから」
真経津はレコードを1枚、ジャケットから取り出した。
そのまま目の前でラベルを剥がし、レコードの中央部をナイフで傷付けると、今説明していたチップを入れる。
「例えばこの当たりレコードも こうして”3分”のチップと交換してしまえば 君が選ぶ3択は全部ハズレになる」
「”中身はクソが詰まってる” 君の言う通りになったね」
村雨は、真経津の姿に鏡の幻影を見る。
鏡に映るのは、手術台に横たわる自分。
真経津のような姿をした執刀医の下、村雨の”中身”が、徐々に―――
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それを見まいとするためか、村雨は持っていた万年筆を振りかぶり、鏡を突き破る。
突き破った万年筆はそのまま、レコードを貫いた。
「騒音を聴きすぎて 脳までダメージが行ったのか?」
「印をつけた やはり負けるのはあなただ」
感想
その鏡割れるんすね!
関谷さん、獅子神さんを苦しめた真経津さんの鏡。
なんと村雨さんは、その鏡を破ってしまいました!
さんざん他人の”中身”を覗いてきた村雨さん。
人を攻撃ばかりしている人は、自分が攻撃されると途端に傷付いてしまうそうですが…
村雨さんも、自分自身の”中身”を見たくはなかったのでしょうね。
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中身の腐った女性か、改心した女性か
ゲーム序盤で村雨さんが説明していた「中身の腐った女性」、真経津さんが別の解釈をしていました。
腐っていた女性が、改心して美しくなった。
真実は定かではありませんが、真経津さんの解釈の方が、素敵だなと思います。
ちなみに今回のタイトル、「主観的本質」です。