前回までのあらすじ
凡人には理解できない次元で通じ合う真経津と天堂。
読者にも「ブルー・テンパランス」の罠が明かされる中、これからのゲームの行方は…
本編あらすじ
ギャンブラーを「純粋な悪」と断じる天堂。
そんな天堂は第8ラウンド、”選択側”として電光石火でカードを選択。
対象の天秤 | 天堂 |
石の増減 | ラウンド×2(16個)プラス |
石の差は36個となり、真経津側の天秤が更に上昇する。
その結果、真経津は左腕に激しい痛みが走り、絶叫する。
観客たちも「気圧で痛くなるのか?」と戸惑う中、天堂は鼻血を流しながら表情を愉悦に歪ませる。
そして御手洗は、いつか黒子として真経津にしてあげたかったサポートを全て天堂に行ってしまった、と考えていた。
───真経津さんは もう天堂の手の中です
その後第9ラウンド、第10ラウンドともに天堂の天秤にラウンド数×2の石が増えていった。
結果として石の差は74個。真経津の石はこの間全く増えず、38個の石が天堂の天秤に積まれる形となった。
第11ラウンド、真経津側の”選択”にて、天堂はなんとすべてのカードを表向きに配置。
「今後お前が何を選ぼうと 私はそれに調和をもたらす」
「お前が石を増やせば私も増やし 私の石を減らそうとすれば 私は等しく自分の石を増やす」
「天秤の傾きは永遠に変わらず お前には苦しみだけが残り続ける」
「こうでなくてはな 罰というのは」
感想
本当に痛いの?それとも…?
減圧の影響か、真経津さん、腕に凄まじい痛みが走ったようです。
減圧症の症状を調べたところ、初期に起こるのはめまいや頭痛、そして疼痛。
また、関節の痛みや知覚異常については下肢よりも上肢が多く、肩や肘が痛む事が多いとのことです。
…とは言ったものの、実際どれくらいの痛みなのか?
見ている側からすると、真経津さんが痛がり出したのは突然の事のようで、少し唐突な気もします。
今までの真経津さんを見ていると、ブラフでは?と思ってしまったり…
ただ、「サウンド・オブ・サイレンス」でも「アンハッピー・ホーリーグレイル」でも、「辛くないけど辛いフリをしていました」というブラフは真経津さん、やっていません。
という事は、本当に…叫び出すほど痛い…?
それとも、ここは初の「大袈裟に痛がるフリ」?
うーん、一体どちらなんでしょうか?
天堂さんの鼻血は…
傷付いている真経津さんを見て興奮のあまり鼻血を出したのか?
それとも、何らかの症状が出始めている…?
こちらも判断つきませんね。
純粋に興奮しそうですもん…この邪教の方…
実は理想の関係では?
真経津さんの助けになりたかった御手洗君。
しかし結局、真経津さんの敵である天堂さんを助ける事になってしまいました。
ただこの結果…実は御手洗君にとっても真経津さんにとっても、良い事なのでは?と思います。
楽しく遊びたい真経津さんにとって、今の御手洗君は敵を強くする存在。
それは自分にアドバイスをする存在よりも、真経津さんにとっては「楽しい遊び相手を用意してくれる人」として、より好ましい存在になるのではないでしょうか。