前回までのあらすじ
獅 子 神 さ ん 覚 醒 ! ! !
本編あらすじ
獅子神が認識できるようになった”目”。
それは、強者のみが持つ「見る目」。
大空から遥か彼方を見渡すような目、妄執と呼ぶほどに微細なモノを見逃さない目。
獅子神は、強者のみが持つ「見る目」を認識できるようになったのだ。
自分の弱さ、ダサさを受け入れた獅子神はようやく、時雨・山吹の強さと───果てしなく高みにある村雨の強さを認識するに至った。
そしてそんな獅子神の反応を見た村雨は、
「王冠など捨ててしまえ あなたにはもう必要ない」
「我々は 賭けに勝ったのだ」
と”合図”を送る。
また、時雨も獅子神の警戒心が突然強まった事を察した。
知能犯を相手にする彼らが最も手を焼く人種、「臆病者」の陰湿な気配を察した時雨は、早急に手を打たねば、と焦る。
プレイヤーのほぼ全員が長考を重ねた第4セット2ラウンドの結果は───
第4セット2ラウンド | 数字 | 残り手札 | 累計提示額 |
山吹 | 4 | 2,3 | 13 |
獅子神 | 3 | 1,2 | 15 |
時雨 | 3 | 2,4 | 4 |
村雨【親】 | 3 | 1,4 | 0 |
山吹の勝利。
だがこれは時雨・山吹にとって全く想定外の結果だった。
累計提示額が「13」となった山吹もまた、デッドライン「16」へリーチをかける羽目となったのだ。
強力な電撃によるダメージに倒れる山吹に、獅子神は感謝の言葉を述べる。
「お前らは恩人だ」
「胸を借りてオレは強くなれた」
「だから先に一つ断っておきてぇんだが」
「恩は仇で返す」
「もっとオレを鍛えてくれ」
「生きてる限りな」
感想
その目、だれの目?
前回、あれはてっきり獅子神さんの能力的な何かかと思っていましたが、若干違いましたね。
敵を監視する目ではなく、敵(相手)が持つ「見る目」でした。
…そして初めて可視化された、村雨さんの強さ。
やばぁっ…!
村雨さんに勝利した真経津さん、本当すごいですね…!
黎明くんが、会った事のない村雨さんを気にしていた理由も納得です…!
そしてそんな村雨さんが4リンクにいたの、マジで詐欺ですね!!
ちなみに…
当然獅子神さん自身にも「見る目」が出現しましたが、…たまたまかもしれませんが、獅子神さん「自身」を見る目がありません。
村雨さんはもちろん、時雨さん・山吹さんも、「自分」を見ている目があります。
時雨さん・山吹さんの「自分を見る目」は一つか二つなのに対し、村雨さんは6…いや、結構な数の目が自分を見ています。
目の数もそうですが、「自分を客観視する目」も、ギャンブラーの強さには大きく関わってくるのかもしれません。
つまり獅子神さんは、まだまだ強くなる…!!
「臆病さ」が武器になる
獅子神さんは自身の「臆病さ」を嫌っていましたが、以前も一度、その臆病さを武器にした事がありました。
「気分屋ルーシー」にて、真経津さんがすり替えを行ったかどうかを確認するために御手洗君の反応を見た時です。
真経津さんも「面白い推理法だね!」と褒めていました
(真意は分かりませんが)
知能犯を相手にする時雨さんも「我々が最も手を焼く類の人種」と言っています。
臆病であることは決して、弱いということではないという事です。
臆病である事を認め、ありとあらゆる手段を尽くしてくる相手…
確かに、強がって無謀な手を打ってくる相手よりも、ずっと厄介そうです。
異世界転生?
作者の田中先生が、ポケモンを始めたそうです。
相棒が園田さん…(笑)
もう完全に、異世界転生にしか見えませんでした(笑)
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ぜひ!