前回までのあらすじ
元・特2の朔 京治に誘われ、御手洗はゲーム「ザ・ショートホープ」に参加する事に。
それはルール自体は単純なものの、一度の間違いが死に直結する危険なゲームであった…
本編あらすじ
ルールとしては明言されていないものの、ゲーム自体は10ラウンドで終わる、という朔の言葉を思い出す御手洗。
第2ラウンドで表示された図柄は、割れたハートと注射器。
図柄が増えた事に戸惑う債務者達を尻目に、朔は「ぶつかられないように」と壁の端側に立つよう御手洗に促す。
そんな中、やはりまたハズレの図柄に立ったままの人間が現れる。
第1ラウンド同様、落下していく様子を見た債務者達は、
「ないわ オレ抜ける」
「柄増えるとか聞いてないよな」
「反則だろ！ 無効だ無効！」
「責任取れよ責任―――！！」
と次々に騒ぎ出す。
その光景を見た御手洗は
（これが "ギャンブラー？"）
と信じられない気持ちになる。
ここにいる債務者達と、真経津達を同じ”ギャンブラー”と呼ぶのか。
脳裏に浮かぶ、宇佐美や梅野、昼間たち行員の姿。
（真経津さんも こんな気持ちだったのか？）
「初めて立ち上がった赤子にすら 世界は歩くことを要求する」
「”あんよが上手”以降 褒められなかったマヌケ共 今度は人生に取り残されるな」
城之内の叱咤の声の後、再びルーレットが回りだす。
次に表示された図柄は、何と3種類。
債務者達が騒ぐ中、御手洗は何故自分がここにいるのか、それを思い返していた。
―――僕がココに落ちたのは 他人ではなく 自分の意志に従ったから
―――それならば まず僕がやるべき事は―――
御手洗は、誤った床に立っていたため電撃を喰らった債務者達のそばへ行く。
そして、彼らが奈落の底へ落ちていく様子をじっとその目に焼き付けた。
御手洗の行動を訝しみ歩み寄って来た朔に、御手洗は「チョコバーをくれたおじさんが死んだ時、実は少しホッとした」と語った。
おじさんがあのまま死ぬ事は分かっていた。
だが、御手洗には助ける力も助ける気もなかった。
今落ちて行った債務者達も同じ。助けられたが、助けなかった。
「僕はもう 選択の結果から目を逸らさない」
御手洗は必ずココから抜け出し、特4に戻るその時までに、真経津を退屈させないために自分の意志に従う強さを得る、と誓った。
朔には何の話か分からなかったが、「ここからが本番だ」と気を引き締めるよう促した。
第4ラウンド―――ルーレットはモニタだけでなく、床の図柄にまで及んでいた。
感想
まずはカラーページと6巻について！
カラーページ、まさかの特0でした！
カラーページだからカラフルにしろって？そんなの関係ねぇ！な気概を感じる、黒ずくめの行員たち。
カッチョイイです…！
真ん中のコンテナに御手洗君もおります。
御手洗君のカラー、実は結構レアな気がします。
そしてコミックス6巻！
赤と緑が目を引くデザインです！
「アンハッピー・ホーリーグレイル」の激闘が再び見れますね！
2月18日発売です！
債務者達のリアルさがもう本当に…
前回も「債務者達の勘違いがリアルにありそう」と書きましたが、今回についても同様でした。
間違っている図柄なのに、「人が立っているから」という理由だけで自分も立ってしまったり。
そんな状況ではないのに「ないわ」「反則だろ！」と騒ぎ立てたり。
また、田中先生の描く「人生を上手く歩めていない債務者達」の気持ち悪さといったら…。
下のコマに描かれている”ギャンブラー達"との対比で、気持ち悪さが更に際立っています。
気持ち悪い人間たちには「鼻」が描かれていませんが、よく見ると御手洗君にもない…ですね。
朔さんについては、影になって描写がされていません。
朔さんは別枠で、御手洗君も現時点では「人生を上手く歩めていない」人種だという事なのでしょうか。
城之内さんめっちゃ励ましてくれる
何気に毎ラウンド、債務者達へ言葉をかけてくれる城之内さん。
債務者を”商品”扱いしてきた特0の中では、かなり人情味が深いような…？
床が！床が！！
前回の感想で
複数の図柄がモニターに表示される、床の図柄すら変化する……といった展開は有り得そうですが、それだけではないのでしょう。
と書きましたが、今のところ全てその通りになってます…！
…いやぁ…
私にはこれ以上は何も予想できません(笑)
なんなら朔さんの「な？ 組んでおいてよかっただろ？」の意味も分かっていません…
また、次の木曜を心待ちにしたいと思います…！
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